すずしろ日誌

介護をテーマにした詩集(じいとんばあ)と、天然な母を題材にしたエッセイ(うちのキヨちゃん)です。ひとりごとも・・・。

ノートの切れ端

2011-09-28 22:08:37 | ひとりごと
 ノートに殴り書きした昔の詩が、時々出てくる。大体はきちんと清書したり、日記帳などのしっかりしたものに書くのだが、ふと思いついて書きなぐったものが、時々出てくるのだ。
 いつ書いたのか分からないが、アイテムからかなり古いと分かる。書きなぐっただけのもので、わざわざ書き直すのもなんだが、このまま捨てるのもなんなので・・・という理由だけで、ブログに書いてみる(笑)



 糸のような雨が 小さな流れを作る窓に
 椅子を引き寄せて
 そっと 頭をもたせかけながら
 ぼんやりと下を眺める
 針を落とした古いレコードのアーティストが
 あきもせずに 懐かしいフレーズを聞かせて

 こんな日は どんな小さな音も拾い集める
 隣の部屋の留守番電話の発信音
 レコードのわずかなノイズ
 公園のブランコが わずかな風に気まぐれにきしむ音

 針の上がる音が やけに大きくて
 思わず振り返る
 アナクロね・・・と
 いつか誰かに言った口ぶりで
 レコードを裏返しながら 言ってみる

 こんな風に
 いつか人も 懐かしいだけの思い出になってしまうのかしら


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コメント (3)
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