すずしろ日誌

介護をテーマにした詩集(じいとんばあ)と、天然な母を題材にしたエッセイ(うちのキヨちゃん)です。ひとりごとも・・・。

キヨちゃんの法則

2014-09-02 20:52:32 | うちのキヨちゃん
 今日はキヨちゃんと出掛ける予定だった。野菜の苗物を買う事と、かかりつけ医に行って薬を貰うのが主な用事。それと卵の日なので二人で手分けして買い物をする予定だった。
 今に季節とにかく草がすごい。留守中私の草取りでは不安なキヨちゃんは、とにかく入院までにしてしまおうと、毎日コツコツと草取りをしている。一体どのくらいの手間と時間をかけたのか、大きなごみ袋半分以上ある。勿論「草刈り」ではなく「草取り」、つまり草むしりでもない細かい草をちまちま取ってのその量である。
 私たちなりに頑張ろうとは思っているが、絶対キヨちゃんのクオリティで家を綺麗にすることは出来ないだろう。
 朝、私はくりりんを送り出してから、掃除、洗濯を済ませたが、今日はキヨちゃんにチェックされないうちに、窓の桟を掃除してガラスも拭いた。久しぶりである・・・。
 キヨちゃんのキリがいいのを待って、今日はリュウも一緒に出掛けた。まず苗物やくろべえとリュウの餌やおやつを買い込む。それから食料品を買い込んで、キヨちゃんを病院へ送ってから一足先に戻った。
 お肉をトレイからパックに小分けにして冷凍したり、洗濯物を片づけてからお昼を食べたのが13時半くらいだったか。朝、いつもお弁当のおにぎりと一緒にキヨちゃんの分も握るのだが、今日はご飯が残り少なかったので、全部握ってしまった。だから朝キヨちゃんの食べなかった分のおにぎりが一個残っていたのを食べたのだ。当然キヨちゃんは15時頃戻る予定だったので、何かは食べると思っていた。
 1時間くらい休憩して、少しでも頑張らなきゃと庭の草取りをリュウに甘えられながら行った。するとタクシーでキヨちゃん帰宅。近所の人と乗合だった。
 聞くと、病院の時間に微妙に間に合わず昼休憩になっていたらしい。だから昼からの診療時間を待っていたら、近所の方と遭遇。帰りも遅くなるし、もういいや~と、病院には薬を送ってくださいとお願いして、5日に出直すことにしたらしい。
 一緒にバスで町内まで戻り、食堂で食事して、そこで野菜だけ買って戻ってきたのだ。
 「ネエやん(近所の方)はよう食べるわ。おうどん食べて、お寿司も食べた。キヨちゃんはご飯は食べんのか?と聞かれたけど、うちはうどんだけでお腹いっぱいじゃ。」
キヨちゃんはお昼の様子を教えてくれた。そうだろうな、普段からうどんを食べたらご飯は食べないキヨちゃんである。でも、炭水化物はともかくおかずは何か食べても良かったかなとは思った。
 さて、夕方リュウの夕飯を用意しようとして冷蔵庫を開けた。今朝下ろしたお供えご飯をラップして残してあったのだが見当たらない。そこで、
 「母さん、冷蔵庫のご飯知らん?」
とキヨちゃんに聞くと、
 「食べた。」
と食い気味に言った。
 うどんだけで一杯じゃなかったんかい・・・。
 「ええけど、硬かっただろう。」
 「硬かったけん、お茶かけした。朝、お前が握ったご飯があると思うたらなかったけん。」
 「ほなって、母ちゃんはどこかで食べてくると思うたけん、私やって食べたよ。」
 そんなやり取りの後、キヨちゃんはきっぱりとこう言った。
 「母ちゃんが外食はせん。」
・・・。うどんって外食じゃないのか・・・。


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コメント (5)
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