すずしろ日誌

介護をテーマにした詩集(じいとんばあ)と、天然な母を題材にしたエッセイ(うちのキヨちゃん)です。ひとりごとも・・・。

終わっちゃったなあ・・・家族狩り~

2014-09-06 22:18:32 | ひとりごと
 楽しみに見ていたドラマ「家族狩り」が終わってしまった。
 初めはくりりんが新聞で見つけて、
 「すずの好きな井上さん(真樹夫さん)がアルツハイマー型認知症の役でドラマに出るよ。」
と教えてくれた事に始まった。
 作品について何の知識もなく、ただ井上さんのお芝居を観たいがために見始めたのだが、しっかりハマってしまった。
 とは言え、作品のテーマが重く、初回は夢に見るほど怖かったのだが、それでもホラーやサスペンスとは違う魅力があった。
 勿論作品の良さもあったが、役者さんの個性が光っていて、どのキャラも素晴らしかった。良い役も悪い役も含めて、どのキャラも憎めず感情移入した。
 そして、ストーリーでは見事にミスリードされてしまった。くりりんはろくに見てもいないのに、
 「犯人は財前さんだ。」
と早い内から言っていた。松雪さんや遠藤さんを犯人に見せるトラップがあったが、私的にもどうしても二人の犯人説は納得いかなかった。それでも財前さんの説もはじめは「う~ん」であった。
 しかし、そう言われて見始めるとアイテムがちゃんと散りばめられている。それでも、大野さんの家を松雪さんが訪ねた時には、
 「あ、大野さんも殺されてる。」
とドキドキしながら見てしまい、二人の家が繋がっている事に気付いたシーンでは鳥肌が立った。
 まあ、考えてみれば共犯なしでは無理な犯行だし、現場の匂いはシャンプーとシロアリ駆除の薬の匂いだとは気付いていたのだ。なのに、共犯説が思いつかない私の方がトロイのではある。
 悪く言えばご都合主義的にどの家族も再出発と言ういい形で終わっているが、でも、この希望のある終わり方が良かった。
 綾女さんの子供と生きて行くと決めて別れるシーンは胸に迫った。
 今まで自分家族を顧みなかった馬見原が不器用ながら娘婿に頭を下げる姿に感動した。
 一家心中の危機にあった亜衣が須藤と別れる時に、照れくさいので英語でまくしたてるシーンも良かった。
 ダメダメ教師の巣藤と、真っ直ぐ過ぎて折れてしまいそうだった游子とが、お互いに影響しあって成長し、ふんわりとした時間を過ごしているシーンも良かった。
 清太郎さんやケートクくんの存在も大きい。切ない登場から始まった清太郎さんだが、ケートクくんたちと出会い、本当に癒しの存在となっていった。最後まで、氷崎家の食事シーンはほっとさせられた。
 山賀・大野夫婦がどうしているのか・・・。彼女たちの気持ちも、分かってはいけないが切なかった。怖い想像も残しつつ・・・。
 ありがとうございました。久しぶりに面白かったです。スタッフ・キャストの皆様お疲れさまでした。


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コメント (4)
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