週刊誌を眺めていたら、上野の西洋美術館でカラバッジョ展をやっているとかで、やけに褒めて、見る価値があるという。
それでは軽佻浮薄のオジサンは、火曜日ならそんなに混まないだろうと上野まで行きましたよ。9時30分開場とで、10分前に行きましたら、すでに50人ぐらい並んで待っていた。
絵画史におけるカラバッジョ及びその追随画家たちは、いわゆるエポックメイキングで、時代を大きく変更した功績があるらしい。次の時代のバロックに道を開いたとか。
そんなこと言われても、素人にはわからない。へーそうですか、だけが悲しいね。でも素人なりにも、絵画には迫力が感じられたように思う。
館内は例によって当然写真禁止。やむを得ず外部のポスターを。
ルネッサンスを超えた男 というキャッチコピーはどういう意味かな?すごい言葉だ。
個人的には 絵画の歴史を変えるような腕を持ちながら、一方で無頼の生活をし、殺人を犯し逃げ回り、復帰するため絵をかき苦闘しながら、38歳で夭折した波乱万丈の生き方が、興味を引くのかな。
1597年ごろから1610年ごろまでの活躍で(彼の傾向を推し進めたグループはもっと後まで影響を受ける)、1478年のフィレンツエのメデエチ家の独裁によるルネッサンス開始の100年後の人物なのだが。
とにかく、これだけの絵を集めて展示するには相当のビジネスだ。当然コストがかかる以上、あらゆる方策で観客を集める必要がある。その一環で、大いに喧伝しているという面が感じられるのは、絵のわからない素人のひがみか。
国立西洋美術館を世界遺産に登録している運動もあるし。
まあ、一度は見る価値があるように思います。
常設の展示は休館中だったが、野外の銅像は、吾輩好きだ。
これが一番わかりよいね。