江戸の退屈御家人

世の中のいろいろ面白いことを野次馬根性で・・・・

旗本御家人  お仕事いろいろ

2013年10月12日 19時24分34秒 | Weblog
 北の丸公園の国立公文書館で、25年秋特別展を「旗本御家人・お仕事いろいろ」の題名で公開している。(5日から10,24まで。無料)

公文書館は総理府の所管と思っていたが現在はどこか、そんなことはどうでもよい。
江戸時代の公文書記録の多くが江戸城の紅葉山文庫に残されており、これを明治政府がほぼ無傷のままで引きづいた。
 この中にわれ「江戸の退屈御家人」の御先祖様の生態が残っているというものかなのだ。

今回の展示会は公文書館保管の文書類を、学芸員等知的職員がこれを読み解き、現代人風に面白おかしく抜き出し、その解説をするとともに、公文書館の組織・仕事の形態を期したものといえよう。

今回の目次
1、多くの女性たち・・その仕事(御乳付、薩摩姥、御乳持、御伽坊主)
2、大奥の小児医療・・奥医師
3、監察の仕事・・大目付、目付
4、公金の運用・・先手鉄砲頭の試み
5、記録保存のための仕事・・書物奉行、書物同心、小普請
6、天文方の仕事
7、幕臣の手紙
というように、江戸の公務員=旗本・御家人の多様な仕事のうち、公文書館の学芸員か職員の関心を引いたもの提示解説した展示会といえよう。

1、大奥の女性たち の仕事は出産育児が一番。そのため、将軍の子供の育児養育システムとして、「御乳付」という出生時の授乳かかり、「薩摩姥」という産婆、「御乳持」という授乳係等があり、さらには、「御伽坊主」といって、シークレットな役職もあったと。

2、「御伽坊主」とは、小生の知識をこえていた。
大奥には様々な女性が勤務していたが、その中に数名、髪を剃り坊主姿の年配女性がいたそうな。その主な仕事は将軍の伽の連絡役とともに、大奥の寝所で将軍が御中とセックスするときに、次の間に伏して女性の言動に聞き耳をたて御年寄りに報告したといわれている。

「御伽坊主」は男女の性差をこえて将軍の日常的な居所である「奥」にも立ち入り得る特殊な職種。この仕事を行った「営林」という人など4名の公式記録文書がのっこっている。
御奉公50年という長期勤務のあと、退職後は固く口を閉ざしていたと。

 こういう公文書ならではの面白いが四角四面の報告書で、幾分間の抜けた文書はいいね。

そのほか上記目次のようにいろいろある。今後徐々にわがブログで報告するか?

是非、皆さま御自分の目で、江戸の社会システムの実態を御覧じあれ。面白いのは請け合い。

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