お水とり は奈良東大寺の二月堂で行われる「修二会」の行事の一つで三月十二日の深夜から十三日未明の二時ごろ、二月堂下の閼伽井屋の井戸から、お香水を汲み、本堂の十一面観音様に備える行事。
連行衆という僧侶がお勤めをするのだが、その足元を照らすためということで、大松明が二月堂の回廊や石の階段を走り回る。
ちなみに、この閼伽井屋の水は遠く若狭の国から地下を送られてくる。そのため若狭には水送りの神社と水送りの淵があり、行事をしている。
今年は一月の若草山の山焼き見学の際、二十年ぶりに二月堂を訪問し、お水とりの様子を想像しながら、詳細に見せてもらった。修二会行事は天平の時代から延々と絶えることなく行われているよし。さすが奈良の都、すごいことだ。
天平は 千二百余歳 この修二会
明けぬれば 修二会の水は 若狭から
連行の はぜる松明 お水とり
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