おっちーの鉛筆カミカミ

演劇モノづくり大好きおっちーのブログです
いろいろ活動してます
そのうち、みなさんにお目にかかれたらうれしいです

サクラサクサクラサク

2009年04月04日 16時58分41秒 | 写真
 桜がちょうど満開です。
 写真は家から走って20秒のところにある桜並木。
 線路の土手の上にあります。



 前の木曜日に、母の食事について相談する為に保健所に行ってきました。
 上の写真は、その道すがら、目黒川に沿って咲いていた桜を撮ったものです。

『……』

 でもすぐ散っちゃうんだろうな。
 ハカナイ、ハカナイ……。

 今を刻み付けましょう

YUIさん、音楽活動再開!のニュース。

2009年04月04日 01時40分41秒 | ニュース・報告
 僕は、シンガソングライターYUIさんのファンです。
 今も彼女のアルバム『I LOVED YESTERDAY』を聴きながら書いています。

 けれども、彼女は、去年の秋から「リフレッシュ休暇」ということで音楽活動をお休みされていました。

  しかあし!


 6月3日のシングル『again』発売を皮切りに、彼女は音楽活動を再開されるそうです!

 意外と短い時間でリフレッシュは完了したのですね(笑)。

 とりあえず、前述の新曲は日曜日の夕方、TBSで放送される『鋼の錬金術師』というアニメのオープニングテーマになっているそうなので、それを観ることとしよう。

障害物越走(オリジナル)

2009年04月04日 01時20分40秒 | 文章塾


「スタート」
 僕はその時の事を憶えていない。
 号砲は確かに鳴った筈だ。
 しかし僕はそれを憶えていない。
 だけどとにかく、僕は走り始めたのだった。
 最初、僕はどこへ向かえばいいのかすら分からなかった。
 でも声が聞こえた。
「向こうへ走るんだ」
 僕はその通りにした。
 ふと気が付くと、僕の隣にも、僕と同じ様に走っている者がいた。
 僕は彼を「友達」と呼んだ。
 走っている間は、僕は彼の相手しかしなかった。
 しかし暫くして、彼とは別れた。
 道が分かれたのだ。
 その後、道は人で溢れた。
 僕に友達が大勢できたのだ。
 その中に魅かれる相手がいた。異性だった。
「このぶら下がってるパンを口だけ使って食べるんだって」
 僕は背が高かったので、難なくクリアできそうだった。
「あたしちっちゃいから無理。もう手で取っちゃお」
 その子が手を伸ばした時、彼女のお腹の、裾の下からチラリと臍が見えた。
 でも僕は目の前の、ルールがある方を優先した。やり方が分かっている方を優先したのだ。
 僕はパンを口の中に入れて走った。「友達」は少し減ったみたいだった。
 暫く走ると平均台があった。
「そこから落ちたら不幸になるぞ!」
 観衆からの野次が飛んでくる。只の平均台なのに。
 僕はそれなりに恐怖とプレッシャーを感じながらも、それを無事渡り終えた。
 今度は網の中を潜るのだ。
 網の中に入ると薄暗くなった。
 ん? 何か僕は柔らかいものに触っている。
 嫌に気分が高揚してくる。
 どこからかいい匂いもしてくる。
 網の中に出口は見えない。
 網は手足に絡まる。
 僕はその時、初めて進む事を止めた。
 この快楽の、甘い泥の中、意識を失うまでそれを味わった。
 目を覚ました。
 嫌に頭がスッキリしている。
 空は晴れていて、光が眩しい。
 網から抜け出ると、誰かと手を繋いでいた。
 僕が笑うと、そいつも笑った。
 その頃の僕はなんだか力に満ちていた。
 慢心したのか、転んでしまった。
 膝から血が出た。
 小さな子供が、僕の事を心配している。
「大丈夫だよ」
 僕はその子供に言った。
 愛しかった。
 いつの間にか、僕は独りになっていた。
 もうすぐゴールだ。
 ゴールテープが迎えてくれる。
 あ、
 地面の茶色と空の青が同時に目に映った。
 その後の記憶は無い。



 僕はその手紙を鳥に託した。
 僕は今、何も無いところに居る。


   *  *  *


 「第33回文章塾という踊り場♪」への投稿作品のオリジナル(最初に書いた形)版です。
 今回のお題は、「死者についての文章」でした。難しかったです。
 この作品の文章塾投稿版と、それに対する塾生の皆さんのコメント、僕の返信は、こちらから。