お題:『「首輪」「ラーメン丼」「フライパン」「アンドロイド」「特殊部隊」「片道チケット」「ビーム」……以上すべての言葉を使って学園物の小説を書きなさい。』~第3話~
――国立アレグラント学園特殊部隊養成学校――
それがこの学校の正式名称である。
ハヤ美は馬車を降り、その門をくぐった。
そこはアレグラント帝国の絶大な武力を支える、優秀な兵士の育成の為に設立された学校である。
ハヤ美の足は早くも震えていた。
私は、果たしてこの『任務』を成し遂げることができるのだろうか?
そして私は、再びふるさとの土を踏むことができるのか?
敷地に入ると、そこはまるで庭園だった。
入り口が最も低い位置にあった。
その周りのなだらかな傾斜の上に、芝生、樹木、土や石畳の路があり、ところどころに木製のベンチも配置されている。
これは国立学校っていうより国立公園だ。
ハヤ美は辺りを見回した。
『庭園』を取り囲んで、いちばん高い位置に石造りやレンガ造りの建物がたっている。
あそこが、私の入る学生寮かな?
あっちは戦闘理論や戦術を学ぶ教室棟かな?
そういえば、実戦を行うコロシアムがあるとも聞いている。それはどこだろう?
おのぼりさんのようにウロチョロキョロキョロしているハヤ美の背後から、声を掛けてくる者があった。
『お前は誰だ!?』
大きな声量でいきなりそう訊かれた。
ハヤ美は本気で20センチほど跳び上がって驚き、そのあと恐れ慄きながらゆっくりと振り向いた。
「見ない顔だな。聞いていない。お前は誰だ」
「あなたは……?」
堂々と言葉を続ける自分と同じ年頃の娘に向かって、ハヤ美はおずおずと弱気に訊き返した。
*
というわけで連載第3回目です。
コメントをいただいた矢菱虎犇さんのアドバイスを受け、ちょっと形式を整えてみましたがいかがでしょうか?
明日から仕事です。
楽しみなような、面倒なような……
ボチボチ頑張りまっす。
まいど!
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よろしくどうぞです。
ではでは~