おっちーの鉛筆カミカミ

演劇モノづくり大好きおっちーのブログです
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『たいむりぃNEWS』用連載第3話

2010年05月05日 21時42分50秒 | 小説・短編つれづれ

お題:『「首輪」「ラーメン丼」「フライパン」「アンドロイド」「特殊部隊」「片道チケット」「ビーム」……以上すべての言葉を使って学園物の小説を書きなさい。』~第3話~


 ――国立アレグラント学園特殊部隊養成学校――
 それがこの学校の正式名称である。
 ハヤ美は馬車を降り、その門をくぐった。
 そこはアレグラント帝国の絶大な武力を支える、優秀な兵士の育成の為に設立された学校である。
 ハヤ美の足は早くも震えていた。
 私は、果たしてこの『任務』を成し遂げることができるのだろうか?
 そして私は、再びふるさとの土を踏むことができるのか?
 敷地に入ると、そこはまるで庭園だった。
 入り口が最も低い位置にあった。
 その周りのなだらかな傾斜の上に、芝生、樹木、土や石畳の路があり、ところどころに木製のベンチも配置されている。
 これは国立学校っていうより国立公園だ。
 ハヤ美は辺りを見回した。
 『庭園』を取り囲んで、いちばん高い位置に石造りやレンガ造りの建物がたっている。
 あそこが、私の入る学生寮かな?
 あっちは戦闘理論や戦術を学ぶ教室棟かな?
 そういえば、実戦を行うコロシアムがあるとも聞いている。それはどこだろう?
 おのぼりさんのようにウロチョロキョロキョロしているハヤ美の背後から、声を掛けてくる者があった。
『お前は誰だ!?』
 大きな声量でいきなりそう訊かれた。
 ハヤ美は本気で20センチほど跳び上がって驚き、そのあと恐れ慄きながらゆっくりと振り向いた。
「見ない顔だな。聞いていない。お前は誰だ」
「あなたは……?」
 堂々と言葉を続ける自分と同じ年頃の娘に向かって、ハヤ美はおずおずと弱気に訊き返した。


      *


 というわけで連載第3回目です。

 コメントをいただいた矢菱虎犇さんのアドバイスを受け、ちょっと形式を整えてみましたがいかがでしょうか?

 明日から仕事です。
 楽しみなような、面倒なような……
 ボチボチ頑張りまっす。

 まいど!

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 ではでは~

『たいむりぃNEWS』用連載第2話

2010年05月05日 00時46分48秒 | 小説・短編つれづれ

お題:『「首輪」「ラーメン丼」「フライパン」「アンドロイド」「特殊部隊」「片道チケット」「ビーム」……以上すべての言葉を使って学園物の小説を書きなさい。』~第2話~


 馬車が首都に着いた。
 ハヤ美は荷物からチケットを取り出した。
 大きさの違う二枚の紙切れが掌に乗ってる。
 一枚は、アレグラント学園までのチケットの半券。そしてもう一枚は学園から故郷に帰る時に使うチケットだ。
 その時、強い風が吹いた。
 路上から、砂ボコリが舞い上がる。
 それが、目の中に入った。
「痛い痛い痛い!」
 必死で目をこする。涙を出してホコリを流し出そうとする。
「痛かった……」
 痛みは落ち着いたようだった。
「ん?」
 私チケットどうした?
 確かバッグから取り出して、眺めて、目にゴミが入って……
 失くした? 風に飛ばされた??
 ハヤ美は慌てて馬車の床や、後ろの地面を探したが、それらしき紙切れは見付からない。
 大ショック!

「あの……おでこに何かがついていますよ」
 私は慌てて自分の額に指を当てた。
「ありがとうございます」
 何度かデコを指先でこすると、皮膚とは違う感触を得た。
 よかった。
 汗で張り付いたそれをはがして目の前に持ってくる。
 半券だ。
 帰りの馬車のチケットは!?
 私は全身のどこかにチケットが引っ掛かっていないか探った。
 しかし、どこにも無かった。私は、帰りのチケットを失くしたのだ。
 『恋の片道チケット』……そうではないが、私は故郷からアレグラント学園まで行くコトしかできない。そこから帰るコトが出来ない。
 私のこれからの運命を暗示しているようで、恐い。
 運命は、あの城壁の中で私を待ち構えている。
 全然ウキウキは、しない。


      *


 まだこの辺は、既に発表してある文章を手直ししたものになっています。
 1回600文字くらいまでに収めて、毎回どこかでキーポイントになる部分がなきゃいけないので結構難しいです。
 ちなみに今回は題名入れて『676』文字。
 まだまだですなあ~

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