今から24年前その年のベストエッセイに選ばれた宮城県仙台市
の小学校4年生の女の子の作品「最高の贈り物」大好きなお祖母
さんが、がんを患って余命幾ばくもない、それでもひとつも不満
を言わずいつも「今が一番幸せだよ」といってるお祖母さん。
そんなお祖母さんが人生の最期に自分の家族に何を残せばいいの
だろうかと考えた末、少女の母親に「まな板」を贈った、お祖母
さんがいうには人間はお金を残すと喧嘩の種を残すから私は何も
残さない。
「まな板」はもしも私が亡くなった時に台所でまな板をトントン
と叩くたびに、きっと私の事を思い出してくれるでしょうという
思いで送った「まな板」、ささやかな物かもしれないが家族にと
っては最高の贈り物だという内容のエッセイ、大好きなお祖母さ
んが亡くなるという悲しさをこらえながらもピュアな少女の気持
ち、今では30代半ばになった思われる少女、大人になっても瑞
々しい感性を失わないでいて欲しいものだ。