高齢になると身心に様々な変化が起きる、記憶力、注意力、集
中力が衰え体力が低下する、老いる変化が心の不安やストレス
を感じるのが老年期の特徴でもある。
過去がいいという気持ちと今がいいという気持ち、自信がある
部分とない部分、誰かに頼りたいという思いと自分でできると
いう思い、話したい気持ちと話しても無駄だという気持ち、今
日はイエスでも明日はノー、人間は矛盾に満ちた存在、特に高
齢期になると矛盾する心を合わせ持つというのは齢を重ねたか
らこそ理解できることである。
ときおり厭世的になり気分が塞ぐことがあるものだ、そこから
抜け出すために何を心の支えにするか、人生をふりかえり懐か
しい記憶を思い出すことも生きる力になるだろう、そして自分
で自分を励まして生きることこそ老年期には大切なことだと思
っている。