3年前に亡くなった漫画家の小池一夫氏が「人生の結論」のなか
で経験にもとづいた含蓄のある言葉を遺している「自分の噂を立
てられたとき、そんな人じゃないよと庇ってくれる人はもちろん
ありがたいが、その噂が本当だったとしてもそれでもいいよ、と
いってくれる人、そんな人を生涯大切に思いたいと常に思ってま
す」
私たちは日常のなかで「みんなが言ってますよ」という言葉に遭
遇することは誰にでもあることだ、学生時代、会社員時代、友人
関係で噂話、悪口、それぞれの場面で「〇〇さんのことみんな言
ってますよ」それで座が盛り上がる場面があるかもしれない。
しかし「みんなが言ってますよ」の正体を探ってみると言った本
人ひとりだけで単純に相手に悪意を抱いてるだけということはよ
くあることだ、問題は、その人の悪い噂を聞いたとき、毅然と反
論できるかである、信頼関係のある人であれば、悪いうわさが本
当であっても「それでもいいよ」と言いたい、大切な人はそうい
うときこそ全力で庇いたいものだ。