人の死についてあまり心を痛めなくなった、なぜか若い時より他
人の死について哀しみを覚えない、以前は喪失感が大きかったの
にいつから鈍感になったのだろうか?と時々思ったりする。
11年前に父が亡くなってから実家の近所の人達が毎年のように
ひとりふたりと亡くなっていった、そして2年前に母が亡くなっ
た、みんな長生きして闘病生活を送り苦しんで亡くなっていった、
父も母もそうだった、亡くなったときは哀しみもあったけど苦し
みから開放された父と母の穏やかな表情に安堵したものだ。
人間はずっと大人になる過程でやさしさや傲慢さや他人への無関
心など色んなものを身につけると思うが死生観もこの11年で私
自身変わったような気がする、苦しんでの長生きは本人も家族も
つらいものである、私自身薄情になったとは思わないけど、哀し
みに鈍感になったことは確かである。