ベトナム戦争派兵、女性暴行 「韓国政府に謝罪要求」 英団体設立
9/19(火) 7:55配信 産経新聞
団体設立イベントで披露された「ライダイハン像」(岡部伸撮影)(写真:産経新聞)
■混血児問題で像制作
【ロンドン=岡部伸】ベトナム戦争に派兵された韓国軍兵士がベトナム女性を性的暴行するなどして「ライダイハン」と呼ばれる混血児が生まれた問題で「暴行の犠牲者になった人たちを救おう」と、英国の民間団体「ライダイハンのための正義」が18日までに、正式に設立された。
団体の設立を呼びかけたのは、英国の市民活動家、ピーター・キャロル氏。同氏は「ベトナムで韓国軍兵士の性的暴行に遭った女性たちが苛酷な人生を送っていることを多くの人たちに知ってほしい」と訴えた。
ロンドン市内で12日開かれた設立イベントにはブレア、ブラウン両政権下で司法相や外相などを務めた労働党の重鎮、ジャック・ストロー氏も参加。同氏は基調講演の中で、「ベトナムで韓国兵が行った性的暴行は重大な人権問題だ。被害女性が求めているのは賠償ではなく謝罪。韓国政府は女性たちに謝罪すべきだ。人権重視の英国から被害実態を調査することを国際社会に求めたい」と述べた。
一方、同団体のメンバーで英国人フリージャーナリスト、シャロン・ヘンドリーさんは、ライダイハンを育てたというベトナム女性7人から被害実態を聞いた。韓国兵は多くのベトナム女性に性的暴行を加えたり、慰安婦として強制的に慰安所で働かせていたりしたと指摘した。
その上で、ヘンドリーさんは「人間として恥ずべき行為がベトナムで行われた。国際社会が被害女性と子供たちを救うため立ち上がるべきだ」と話した。事実関係究明のため、英国議会に調査委員会設置を求める考えも表明した。
同団体のメンバーで、設立イベントに参加した英国人彫刻家、レベッカ・ホーキンスさんは被害女性とその子供たちのために制作した約40センチの「ライダイハン像」を披露。同団体では等身大のライダイハン像を制作し、在ベトナム韓国大使館前などに設置し世論喚起することを検討している。
同団体によると、韓国の朴正煕(パク・チョンヒ)元大統領は延べ約30万人以上の韓国兵をベトナムに派兵。韓国兵は13、14歳の少女を含む、多くのベトナム女性に対し性的暴行を行い、その結果生まれたライダイハンは5千~3万人いるとされるが正確な人数は明らかでない。
ライダイハンの父親は、韓国兵のほか韓国の建設会社などから派遣された民間人や軍属の韓国人男性らだ。1973年に結ばれたパリ和平協定による韓国軍撤退などで韓国人男性らは帰国し、ライダイハンは置き去りにされた。
75年にベトナム戦争が終結した後、南ベトナム政府の崩壊により、共産党政権下でライダイハンは「敵国の子」として迫害され、差別されてきたという。
>ベトナム戦争に派兵された韓国軍兵士がベトナム女性を性的暴行するなどして「ライダイハン」と呼ばれる混血児が生まれた問題で「暴行の犠牲者になった人たちを救おう」と、英国の民間団体「ライダイハンのための正義」が18日までに、正式に設立された。
英国の団体が設立されたというのは、やはり日韓合意に米国を立会人にした成果だろう。
>ロンドン市内で12日開かれた設立イベントにはブレア、ブラウン両政権下で司法相や外相などを務めた労働党の重鎮、ジャック・ストロー氏も参加。同氏は基調講演の中で、「ベトナムで韓国兵が行った性的暴行は重大な人権問題だ。被害女性が求めているのは賠償ではなく謝罪。韓国政府は女性たちに謝罪すべきだ。人権重視の英国から被害実態を調査することを国際社会に求めたい」と述べた。
英国で司法相や外相などを務めた重鎮のジャック・ストロー氏も参加し、韓国政府に謝罪を要求しているの。
英国で司法相や外相などを務めた重鎮のジャック・ストロー氏
被害女性が要求しているのは、賠償ではなく謝罪だけなので韓国政府は速やかに要求に応じるべきだ。
>同団体のメンバーで、設立イベントに参加した英国人彫刻家、レベッカ・ホーキンスさんは被害女性とその子供たちのために制作した約40センチの「ライダイハン像」を披露。同団体では等身大のライダイハン像を制作し、在ベトナム韓国大使館前などに設置し世論喚起することを検討している。
これは、ソウルの日本大使館前や釜山の日本総領事館前に設置された慰安婦像(売春婦像)を彷彿させる。
混血児「ライダイハン」、自国兵士による性的暴行の事実が韓国社会に衝撃…ベトナム派兵、徐々に汚点
9/19(火) 7:55配信 産経新聞
彫刻家のレベッカ・ホーキンスさんが制作した韓国軍兵士の慰安婦とされたベトナム女性と混血児をたたえる「ライダイハンの彫像」(岡部伸撮影)(写真:産経新聞)
■対日批判ブーメランも
【ソウル=名村隆寛】慰安婦問題では国民総出で日本への批判を続ける韓国。「ライダイハン」の存在によって明らかになった、自国兵士による性的暴行の事実は韓国社会に衝撃を与えた。「女性の人権擁護」を掲げ非難する声がある一方、日本に対し責任追及をしてきた自分たちの首も絞める“ブーメラン”になりかねず、同問題では難しい判断を迫られている。
ベトナムへ派兵を実施した朴正煕(パク・チョンヒ)政権以後、韓国政府は元派遣兵士を「国家の有功者」とみなしてきた。
しかし、1998年にベトナムを訪問した金大中(キム・デジュン)大統領(当時)は「ベトナム国民に苦痛を与えたことを申し訳なく思っている」と初めて謝罪したが、元軍人や保守系団体から強く批判された。
李明博(イ・ミョンバク)政権の2009年には、有功者の顕彰制度に関する法案改正の文書に「世界平和の維持に貢献したベトナム戦争参戦勇士」と記されたことにベトナム政府が猛反発し、外交問題に発展した。だが、韓国政府はこれまで謝罪の意を公式に文書化していない。
ベトナム戦争での韓国兵は公式には英雄視されるものの、民主化を経た1990年代以降、徐々に“汚点”と化している。それを先導しているのが左派系の市民団体やメディアだ。
元慰安婦の支援団体「韓国挺身隊問題対策協議会(挺対協)」や女性団体は今月14日、ソウルのベトナム大使館前で突然、「ベトナム政府とベトナム人民に韓国国民として心から謝罪します」と記したベトナム語と韓国語のプラカードを掲げ、謝罪デモを開始。毎日交代で続けている。
プラカードには、元慰安婦の女性らの「韓国人」としての謝罪の言葉もある。挺対協の尹美香(ユン・ミヒャン)代表は韓国紙に「日本のように戦時の被害者を否定してはいけない」とデモの理由を語った。挺対協などは慰安婦問題と同様、ライダイハン問題も「女性の人権という人類普遍の問題」と訴えている。
韓国ではベトナム戦争とは関係のない元慰安婦の支援団体までが介入するなど、ライダイハン問題を複雑化させている。
【おまけ】
「日本政府は撤去要請を」=「強制連行」謝罪碑で元自衛官-韓国
【ソウル時事】韓国の国立墓地にある旧日本軍の従軍慰安婦の「強制連行」を謝罪した碑の表面に元自衛官が無断で別の碑文を張り付けたとされる事件で、韓国検察に公用物損壊などの罪で在宅起訴された元自衛官の奥茂治氏(69)は20日、ソウル市内で取材に応じ、「日本政府は韓国政府に対し、碑の撤去を要請すべきだ」との考えを明らかにした。
奥氏が損壊したとされるのは、現在の韓国・済州島で女性を強制連行したと証言し、後に虚偽と判断された故吉田清治氏が中部・天安の国立墓地に建てた碑。今年3月、墓地に入り、「慰霊碑」と簡潔に書かれた碑文を張り付けた。6月24日、韓国当局からの出頭要請を受けて入国した際、一時拘束。拘束は解かれたものの、出国禁止措置の下で取り調べが続けられ、今月14日に在宅起訴された。現在は韓国国内のホテルに滞在している。
奥氏は取材に対し、「私は碑の所有者(故吉田氏の息子)から頼まれて張り替えた」と強調。「韓国当局は起訴状の中で、碑の管理権だけでなく、使用権があり、国が使用しているものを損壊したのだから公用物損壊だという論理を使っている」と主張した。その上で「故吉田氏が虚偽の証言をしていたことは分かっているのに、韓国は証言を利用して『強制連行』を(事実のように)広めていることになる」と批判した。(2017/09/20-16:47)