※お願い
「オール沖縄」で団結し、一枚岩のように見えた「オール沖縄会議」。
ところが去る1月の宜野湾市長選の惨敗以来組織内部に異変が生じている。
「オール沖縄」創立当初から燻っていた共産党ら極左グループと新風会ら保守系グループの対立が目に見えて激しくなってきた。
6月の県議選では翁長知事子飼いの新風会候補が2名も落選し、その票は共産党に食われていた。
共産党と共闘すると「構造改革」と称してシロアリのように内部を食い荒らされる、という実例である。
そんな中、「オール沖縄」の保守系市議が、新たに政策集団を立ち上げるという。
あえてこの時期に「内部分裂」とも取られかねない新政策集団を立ち上げる真意は何か。
遅まきながらも共産党に食い荒らされることに危機感を感じたのか。
「県政支持政策集団「沖縄新風会」発足へ 金城那覇市議会議長ら
名護市辺野古の新基地建設に反対する「オール沖縄」勢力の保守系市議らが、政策集団「沖縄新風会」を立ち上げることが29日までに分かった。近く発足に関する会見を開く予定で、当面は発足を呼び掛けている那覇市議会の金城徹議長が幹事長を務め、代表者や組織体制などは今後決める方向で作業を進めている。
金城議長によると、那覇・名護・沖縄・豊見城の4市を中心に市議ら約20人が政策集団の趣旨に賛同しているという。金城議長は「現段階は市議が中心だが、賛同する町村議員とも行動を共にしていく」と話した。
政策集団は、米軍普天間基地の県内移設断念などを求める「建白書」実現を掲げつつ、経済振興政策を訴えてきた保守系議員と翁長雄志県政を支える経済界との連携を深め、「オール沖縄」勢力の経済政策実現の向上を目指す。
【琉球新報電子版】
東子さんのコメントを紹介する。
2016年6月29日 11:38」
オール沖縄 保守系市議 政策集団 沖縄新風会
>「オール沖縄」勢力の保守系市議らが、政策集団「沖縄新風会」を立ち上げる
>発足を呼び掛けている那覇市議会の金城徹議長が幹事長を務め
>那覇・名護・沖縄・豊見城の4市を中心に市議ら約20人が政策集団の趣旨に賛同している
翁長知事の巻き返し?
>政策集団は、米軍普天間基地の県内移設断念などを求める「建白書」実現を掲げつつ、経済振興政策を訴えてきた保守系議員と翁長雄志県政を支える経済界との連携を深め、「オール沖縄」勢力の経済政策実現の向上を目指す。
結局、共産党色が強いと、保守系企業から票が集まらない?
自民党とのパイプも細るばかりだしね。
で、沖縄新風会の皆さんは、伊波氏に投票するの?
「辺野古反対」が振興費の上積みを引き出す物でなくなった今の本音は、自民党にすり寄りたいんでしょ?
☆
>で、沖縄新風会の皆さんは、伊波氏に投票するの?
伊波氏は共産党よりも過激といわれる新左翼出身。
伊波氏の本音は「自衛隊解散」「日米安保廃止」そして中国の脅威より「米軍の脅威」を訴える。
新風会が保守系政策集団を自称するなら、そんな伊波氏を応援できるわけはないだろう。
共産 藤野氏 政策委員長を辞任(6/28NHK)
共産党の藤野政策委員長は、28日夜、党本部で記者会見し、先のNHKの番組で、防衛費について「人を殺すための予算」と発言したことへの責任をとりたいとして、政策委員長を辞任したことを明らかにしました。
今月26日に放送されたNHKの参議院選挙特集で、共産党の藤野政策委員長は、今年度の防衛費について、「軍事費は戦後初めて5兆円を超えたが、人を殺すための予算ではなく、人を支えて育てる予算を優先していくべきだ」と発言し、その発言を取り消しましたが、自民党などから「不適切な発言だ」として批判が出されていました。
藤野氏は、28日夜、党本部で記者会見し、この発言について、「多くの方々から厳しい批判を受けた。党の方針と異なる誤った発言で、自衛隊の方々を傷つけることにもなった。深く反省し、心からおわびします」と述べました。そのうえで、藤野氏は「政策委員会の責任者としての責任をとって職を辞したい」と述べ、28日午前、志位委員長に辞意を伝え、党の常任幹部会で了承されたことを明らかにしました。
また、同席した小池書記局長は、藤野氏の後任について、「当面、私が政策委員長の職を代行して兼務する」と述べました。
自衛隊を「人殺し」呼ばわりした共産党の藤野氏が「不適切発言」として」更迭された。
共産党の本質を知っている読者なら、藤野氏の更迭で共産党が変わるはずはなく「選挙戦に影響する」と上層部がイメージアップの小細工したに過ぎない。
ただ、番組内で藤野氏は訂正も謝罪もせず突っぱね続けた姿は、番組を見ていた人には共産党の怖い印象に残っており、その印象は容易には消えないだろう。
もちろん、「共闘」している民進党にも影響があり得る。
多くの共産党員が「自衛隊は人殺し」と罵倒してきたのは周知の事実であり、今回は民共共闘のために手を打っただけ。
「防衛費は人殺し予算」というのは共産党の本音であり、選挙前でなければ上層部から藤野氏は褒められることはあっても批判される筋合いはないはずだ。
なお、共産党の自衛隊に関する見解は、「憲法違反」である。
次の記者会見の中でも改めて「憲法違反が」明言されているので、産経新聞の記事からその部分を引用する。
藤野保史政策委員長辞任会見・詳報 「人を殺す予算」は誤り 党の方針と異なる(6/29産経)
小池氏「党の自衛隊についての見解について言うと、『違憲である』という立場は変わらない。しかし、国民の合意がない限りすぐになくすことはできない。かなりの長期にわたって自衛隊は存続することになる。万が一、その期間に急迫不正の大災害とかがあった場合は自衛隊には働いていただくというのが、わが党の立場だ。その立場には変更はないし、綱領に書かれている立場から照らしても防衛費全体を『人殺しのための予算』としてしまうのは党の立場とも異なる」
「自衛隊は違憲ではあるが、しばらくの間は、何かあったときには働いてもらう」と何の躊躇もなく主張している。
これでは安倍首相が「国民を守る為昼夜分かたず汗を流す自衛隊員やその家族に対する侮辱であり、憤りを感じます」とコメントしたのは当然である。
共産・藤野保史氏発言 「自衛隊に助けられた」地震被災者は猛反発…
民進陣営から悲鳴「共産共闘は間違いだった」(産経新聞 6月27日)
(一部抜粋)
共産党熊本県委員会の日高伸哉委員長は「不用意な発言だったが、誤解だ。
言葉尻をとらえての攻撃には断固反対だ」と語った。
一方、「言葉足らずだったかもしれないが、発言に問題は全くない」
(佐賀県委員会の今田真人委員長)と強気の声も漏れる。
自衛隊を人殺しを職業にする集団としている共産党のいつもの主張だが、選挙を意識し以前とは違うソフトなイメージに偽装しているが、民進党との共闘にも亀裂が入りそうだ。
民進党・岡田克也代表「野党共闘への影響ない」 与党の批判は「無視だ」(産経新聞 6月29日)
与党が藤野氏の発言を引き合いに「民共連携」への批判を強めていることに関しては、
「反論すれば(同じ)土俵に乗るので、無視だ。
こんなことで何でも批判しようとする自民党の有力者を非常に残念に思う。
国民はそういう姿が分かっている」と持論を述べた。
>「反論すれば(同じ)土俵に乗るので、無視だ。
>こんなことで何でも批判しようとする自民党の有力者を非常に残念に思う。
>国民はそういう姿が分かっている」と持論を述べた。
通常ならどんな些細なことでも批判する己のことを棚に上げて、よく言ってくれるよ。
藤野氏の更迭は選挙のための目くらましであることは、次の点で明白だ。
共産党は一貫して「自衛隊は憲法違反だ」と主張しており、自衛隊を合憲と認める民進党と共闘することはできないはずだ。 これを野合と批判されている。
共産党の綱領にはこうある。
「自衛隊の増強と核武装、海外派兵など軍国主義の復活・強化に反対し、自衛隊の解散を要求する」
岡田民進党は共産党と野合した矛盾を批判されているが、共産党との野合の象徴である「オール沖縄会議」が決して「野合」などと批判されない沖縄は、やはり「選挙特区」なのだろうか。
【おまけ】
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71年!「台湾の塔」が完成、日本と共に戦った証し
沖縄戦から71年 沖縄県平和祈念公園に
「やっと仲間を祀れる」台湾出身兵
沖縄戦の追悼施設である沖縄県平和祈念公園(同県糸満市)に25日、台湾出身者の戦没者を祀(まつ)る「台湾の塔」が完成した。平和祈念公園には各都道府県などの慰霊塔に加え、韓国人慰霊塔もあるが、台湾人慰霊塔はこれまでなかった。沖縄戦が終結してから71年。台湾人も日本と共に戦ったことの証しになるとして、関係者は喜んでいる。(那覇支局・豊田 剛)
遺族や台湾立法委員2人が除幕式に参列、日台連携の重要性強調
先の大戦では、20万人余の台湾出身者が日本軍の軍属として加わった。そのうち、約3万人が犠牲になり、約1万5千人が行方不明とされている。平和祈念公園の戦没者刻銘碑「平和の礎」には沖縄戦の戦没者として34人の台湾出身者の名前が刻まれている。実際はもっと多くいるとされるが、調査が思うように進んでいないのが現状だ。
「慰霊の日」の2日後の25日午後、糸満市摩文仁の平和祈念公園の高台にある「台湾の塔」の除幕式と第4回台湾出身戦没者慰霊祭が催され、遺族や台湾立法委員(国会議員に相当)、関係者ら約60人が参加。塔の完成を祝うとともに、台湾出身者の御霊に哀悼の意をささげた。
台湾の塔は高さ4㍍で、台湾の地図が描かれている。台座には「総統・蔡英文」の揮毫(きごう)がある。今年1月の台湾総統選で国民党から民進党に政権交代したことで建立が加速、「政府の事実上のお墨付きとなった」と関係者は喜ぶ。
塔建立の発起人で日台平和基金会の許光輝理事長は、「国民党政権はなかなか理解してくれなかった」と振り返る。2012年6月に有志が集まり沖縄県議会に「台湾人戦没者慰霊の塔」建立に関する陳情書を提出。その結果、同年10月に全会一致で承認された。
ところが、沖縄県当局は台湾政府または地方自治体など台湾の公的団体の申請がなければ、用地提供は困難であるとの立場を取っていた。こうした中、航空作戦の遺族らで構成される沖縄翼友会(玉那覇徹次会長)が昨年11月、塔建立の趣旨を理解し、同会が管理する「空華の塔」の敷地内に用地提供した。
志願兵としてシンガポールに配属され、仕事で沖縄と関わりを持つ楊馥成さんは「塔の完成をずっと待っていた。ようやく仲間を祀ることができてうれしい」と話した。
慰霊祭には、学生団体らが立法院(国会)を占拠した「ひまわり学生運動」の流れをくむ新政党「時代力量」所属の立法委員、林昶佐氏と高潞以用氏が参列した。
林委員は、「全世界が第2次世界大戦など戦争が繰り返された歴史を認識しなければいけない」とし、台湾の若者に真実を知ってもらいたいと強調した。
台湾の最大原住民であるアミ族出身の高潞委員は、「塔ができることによって全世界に台湾を知らせることができる。大戦の事実を世界に伝えられることはうれしい」と述べた。その上で「日本と台湾は運命共同体。70年来、台湾と日本の意思疎通は絶えることがない」と日台連携の重要性を強調した。
台北駐日経済文化代表処那覇分処の蘇啓誠処長は祝賀のあいさつで「塔が完成したことで御霊が喜ぶ」と語った。
親族が日本軍の一員として戦ったという、台湾の人気アナウンサーでジャーナリストの鄭弘儀さんも参列。「台湾人の慰霊碑を建立しなければ先人たちの霊を治めることができず悲しいと思っていた。平和祈念公園で全世界、台湾の子孫、沖縄県民に、台湾が大東亜戦争に参戦したことを知らせることができる」と塔の建立を喜んだ。中国の覇権主義を警戒する鄭さんは、「昔も今も今後も日台は協力すべきだ」と述べた上で、「日本は米国と同じような(事実上の軍事同盟である)台湾関係法を制定してほしい」と訴えた。
「韓国人慰霊塔が1975年、平和祈念公園に建立されているのに、台湾の慰霊塔がないのはおかしい」という思いで、台湾の塔の実現のために5年間、台湾と沖縄の関係各所を行き来した許理事長は除幕式を終え、胸をなで下ろした。今後、塔の周辺整備を行った上で、8月15日の終戦記念日には日台の若者による友好コンサートを沖縄で開催することを希望している。
「台湾の塔」に刻まれている碑文
台湾之塔は、先の大戦に台湾から参戦し散華された軍人軍属などの御霊を慰霊・顕彰する碑であります。本来在るべき摩文仁の丘に戦後70年もの間、建てられずにいた事に心を痛めた日台両地の有志の浄財を集めることにより建立されたものです。
当時台湾から勇んで参戦した20万余の軍属軍人の内、約3万柱の戦没者と1万5千余人の行方不明者は、共に我々の同胞でした。時代が変わろうと、人が自らの命を犠牲にして他者を救わんとした行為は、民族や国家の如何を問わず、人道の範として称され語り継がれなければなりません。
建立地となったこの土地は、「戦時中の御恩返しの一端となり日本と台湾の交流・日台親善の懸橋ともなれば是に過ぎるものはない」として、沖縄翼友会より提供されました。このように日台間の恩義により結ばれる絆が、アジアと世界の人々の希望と成らんことを願ってやみません。
此処に台湾之塔の建立をもって御霊の安らかんことを願い、この塔を訪れる全ての人々が先人の恩義に優る交流を心掛けられる事を祈念致します