そして琉球国王として認めてもらうための国王印と王冠を拝受した。
それにより中国皇帝の柵封という権威を手にしたのだ。
当時の琉球王国と中国帝国との力関係からいったら止むを得ない行為だった。
小国琉球が生き延びるための知恵であったのだろう。
ところが中国と日本の柵封・朝貢関係は今も生きていた。
中国皇帝・胡錦濤は日本の首相との面会を拒絶し続けている。
これ以上皇帝の機嫌を損なってはいけない。
30日橋本竜太郎を団長とする「朝貢使節団」が北京を訪問した。
今日(31日)、胡錦濤皇帝は北京市内の人民大会堂で拝謁の栄誉を賜るという。
今頃は三跪九叩頭の礼でもして、誰が次期首相に適任か「ポスト小泉」の「重要講話」を拝聴するため宮廷に雁首を揃えているのだろう。
胡主席が日本の政治家と会談するのは、昨年5月の自民党の武部勤、公明党の冬柴鉄三両幹事長との会談以来となる。
橋本は首相時代中国の「女スパイ」との「親密交際」で世間を騒がした経緯がある。
中国に急所を握られ二進も三進もいかない。
皇帝のご機嫌を伺っている間に留守宅の日本で封印したはずの旧悪に火がついた。
「1億円ヤミ献金事件」で村岡兼造元官房長官に無罪判決が出たのだ。
事実上の犯人は橋本と野中の媚中コンビに嫌疑が燻りだした。
そもそも1億円の小切手を受け取っていながら記憶に無いとは面妖な。
1億円小切手は橋本に手渡され、それを脇から青木と野中が確認したと言われている。
この3人ともは「記憶にない」ですんでしまった。
場所はとある料亭の一室。
その席にはいなかった村岡が1億円の処理をめぐって法違反に問われた。
そして小切手の授受の現場にいた3人がまったく罪を問われていないのだ。
当初から橋本と野中の村岡への対応には疑念があった。
こうなったら仕方が無い。
いっそ媚中派の二人で仲良く手をつないで中国永住する事を進言する。
◇ ◇ ◇
◆日本経済新聞 2006年3月31日
橋本元首相、胡主席と31日会談・訪中団北京入り
【北京=森本学】日本国際貿易促進協会会長の橋本龍太郎元首相を団長とする日中友好7団体の訪中団が30日、北京に到着した。31日に胡錦濤国家主席と同市内の人民大会堂で会談する。胡主席が日本の政治家と会談するのは、昨年5月の自民党の武部勤、公明党の冬柴鉄三両幹事長との会談以来となる。
中日友好協会の招きによるもので、小泉純一郎首相が昨年10月に靖国神社を参拝した以降では初の本格的な訪問団となる。胡主席は橋本氏や超党派の日中友好議員連盟会長を務める高村正彦元外相らとの会談で、対日関係に関する「重要講話」を示す見通しだ。「ポスト小泉」もにらみ、中国の最高指導者が冷え込む日中関係について、どのようなメッセージを示すかが焦点となる。 (07:02)
◆村岡元長官に無罪判決 1億円ヤミ献金事件
2006年03月30日23時17分
無罪判決を受け、記者会見する村岡兼造元官房長官=30日、東京・霞が関の司法記者クラブで
自民党旧橋本派の政治団体「平成研究会」の1億円ヤミ献金事件で政治資金規正法違反の罪に問われた同会元会長代理で、元官房長官の村岡兼造被告(74)に対し、東京地裁の川口政明裁判長は30日、無罪(求刑禁固1年)の判決を言い渡した。判決は、検察側が立証の最大の柱とした「元長官に裏金化を指示された」という滝川俊行・同会元会計責任者=有罪確定=の証言について、「到底信用できない」と判断。1億円が実質的に橋本元首相に対する個人献金だった可能性があるなどと指摘したうえ、裏金化の実行者だった滝川元会計責任者が橋本元首相や元宿仁・自民党事務局長に累が及ぶのを避けるため、あえてこうした証言をした可能性があると強調した。
公判では、橋本元首相らが日本歯科医師連盟から受け取った1億円について、だれが裏金化を決めたのかが争われた。
検察側は、滝川元会計責任者の「村岡元長官が派閥の幹部会で1億円には領収書を出さず、裏金化するようとりまとめた」という証言を柱に、元長官が裏金化を主導したと主張。元長官側は「幹部会でヤミ献金の話が出たことはなく、1億円については報道で初めて知った」と全面無罪を訴えていた。
判決はまず、滝川元会計責任者の証言について(1)事件発覚前に証拠隠滅などをしているのに「逮捕前は1億円の献金を完全に忘れていた」と述べるなど不自然(2)幹部会での各議員の発言などについて供述に移り変わりがあり、思い込みや想像で供述したと自ら認めた部分もある(3)幹部会の開催時間は短かったと考えられ、領収書問題を話し合う時間があったか疑問がある――などと指摘。「不自然・不合理な内容が含まれ、記憶に基づくことなく証言している節がうかがえる」と述べた。
幹部会で裏金化が決まったとされる経緯についても「(派閥会長だった)橋本元首相に相談や報告をすべきだという発言が出てもいいはずなのに、そういうこともなく会長代理の村岡元長官が最終決定を下したというのも不自然だ」と述べた。
そのうえで、虚偽の可能性がある供述をしたと考えられる理由についても言及。「橋本元首相などに累が及ぶのを阻止して派閥への打撃を最小限に食い止め、献金実務を切り盛りしていた元宿事務局長に捜査の手が及んで自民党全体に事件が波及し、不透明な献金処理が明らかになるのを阻止するため」だと指摘。そのうえで「落選・引退した幹部の名前を挙げ、信憑性(しんぴょうせい)の高さをうかがわせる虚偽の供述をした可能性がある」とした。
さらに「(領収書不発行が橋本元首相の意向だった場合は)元首相が同会の代表者であることを踏まえると、政治資金規正法違反の罪に問われる可能性は相当高いと考えられる」とし、「滝川元会計責任者は元首相に累が及び、平成研究会が大打撃を受ける事態だけは避けたいと考えるのが自然だ」と述べた。
また、元宿事務局長が日歯連からの1億円献金や事後処理に深く関与した可能性は否定できないと述べたうえで、「元宿事務局長に捜査の手が及べば、窓口を務める(自民党の政治資金団体の)国民政治協会にまで問題が波及することは十分に予想でき、不透明な献金処理が白日のもとにさらされれば、党全体にとって回復し難いほどの打撃になることは明らかだ」と指摘した。滝川元会計責任者が元宿事務局長の関与を否定する証言態度をとっていることは、かえって元宿事務局長が深く関与した疑いを強めるものだと述べた。
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〈キーワード:1億円ヤミ献金事件〉01年7月、旧橋本派の橋本龍太郎元首相、野中広務・元自民党幹事長、青木幹雄・同党参院議員会長の3人が、日本歯科医師連盟幹部との会食で1億円を小切手で受け取った。東京地検特捜部は、同派が幹部会で領収書を出さずに裏金化することを決めたと判断。政治資金規正法違反の罪で同派の元会計責任者を逮捕・起訴(有罪判決確定)、村岡元長官を在宅起訴した。幹部会に出席したとされる野中氏は「関与したが、積極的でなかった」として起訴猶予、橋本、青木両氏は嫌疑不十分で不起訴にした。