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当日記は小沢内閣が誕生し、国会審議に耐え切れず解散総選挙に至る、という読みから、逆説的に小沢待望論を書いた。
ところが実際は権力の亡者と化した菅首相の続投の様相となってきた。
いくら馬齢を重ねても臆病は不治の病、やはり小沢氏は生来の臆病者である。
より有利な条件の敵前逃亡を画策しているようだ。
首相と小沢氏、きょう会談=対決回避へ大詰め-民主代表選
菅直人首相と民主党の小沢一郎前幹事長は31日午後、党代表選での対決回避に向けて都内で会談する見通しだ。仲介役を務める鳩山由紀夫前首相と、輿石東参院議員会長が同席。「脱小沢」路線を転換して挙党態勢を構築するよう求めている小沢氏の判断が焦点で、9月1日の告示を前に党内調整は大詰めを迎える。
首相は30日夜、鳩山氏と首相公邸で会い、今後の政権運営に関し、自身と小沢、鳩山両氏の「トロイカ」に輿石氏を加えた野党時代の集団指導体制を重視することで一致した。これを受け、鳩山氏は首相が求める小沢氏との会談を調整。鳩山、輿石両氏を交えた4者での会談が実現する方向となっている。
ただ、首相は鳩山氏との会談後、小沢氏の処遇に関して「ポストとかは一切話していない」と記者団に強調。枝野幸男幹事長や仙谷由人官房長官を交代させる可能性についても「具体的なことは話していない」と述べた。
小沢氏は、トロイカ体制を重視する姿勢を示した首相の意向を直接確認した上で、代表選への対応を判断する考え。最終的に出馬を撤回する可能性も出ている。 (2010/08/31-05:15)
◇
本日行われる予定の「菅vs小沢会談」は、事実上鳩山前首相と輿石参議院会長も同席の事実上の四者会談と言われるが、ここにも小沢氏の臆病ぶりが表れて興味深い。
一対一の対決は避け、有力な子分を二人従えなければ会談もできない男に首相など勤まるはずは無い。
では、一方の菅首相には首相が務まるのかと反問があるはずだが、どちらが首相になっても日本の将来にとってマイナス影響を与えることは言うまでも無い。
ただマイナスの与え方が菅首相の場合は、無為無策で真綿で首を絞められるように時間をかけて日本がダメになるのに対し、小沢氏の場合はちゃぶ台をひっくり返すように一気に日本を破壊する。
どうせマイナスなら一気に終わって欲しいというのが逆説的小沢待望論である。
それにしてもこの四人が一堂に会する不気味なフォーショットは見ものである。
ゾンビが勢ぞろいの墓場の運動会ならぬ、墓場会談ではないか。
とにかく本日の四者会談の結果が楽しみ?だ。
以前に菅直人氏について次のように書いた。
<江田(五月)議員といえば、市民運動家上がりの菅直人氏が高齢の市川房江議員のアッシー君となり、市川氏の死後支持票を全部受け継ぎ、それでは足りずに癌で死期を悟っていた当時革新の星であった高齢の江田三郎議員に接近し、その支持票を吸い取ったが、その江田三郎氏のご子息が江田五月議員である。
江田・菅の提携の僅か一ヵ月後、江田三郎氏は死去するが、父の遺産の支持層を根こそぎ菅直人氏に奪われるのを恐れた、当時裁判官だった江田五月氏が急遽職を辞して父の後継候補として政界に乗り出した。
つまり「老人たらし」の菅直人氏と息子の江田五月氏は、江田三郎氏の跡目相続争いの様相を呈した。
だが、幸いなことに両者とも揃って当選したため、中川(酒)氏と鈴木宗男氏のような骨肉の争いには至らなかった。>
ここで「老人たらし」という造語が出てきたが、以前横綱審議会員だった内館牧子氏が心臓手術後に退院した際、天敵といわれた朝青龍は「心配しましたよ。元気になってよかった」と話しかけハグまでして、天敵の退院を祝した。
病後の内館氏も気分が悪いわけがなく、「朝青龍は(豊臣)秀吉のような人たらしだ」と笑顔で話した。 朝青龍が鉄の女の心を掴んだ瞬間だった。
一方、一人暮らしの老人に親切ごかしに近づき、話し相手や買い物の手伝いをしたりですっかり信頼を得る「老人たらし詐欺」とも言える事件があった。
もちろん最後は実印と通帳の管理まで任された挙句に預金をごっそり下ろして逃亡というお決まりパターンだ。
■「菅だけは許せない」■
市川房江氏と江田三郎氏という二人の老政治家をたらしこんで、その支持票をごっそり奪って、市民活動家から首相まで駆け上がった菅直人氏は、定めし老人の通帳と印鑑を持ち逃げした「老人たらし詐欺」のはしりだといえなくも無い。
当時の事情を知る、久保・元産経新聞論説委員と堤・元文芸春秋編集長の二人がが雑誌「WILL」8月号で対談しているので引用する。
<編集部:菅首相は自分の政治活動を「市川房江先生の応援から始まりました」と言っていました。
久保:僕はかつて市川房江とごく親しかった人に聞いたことがある。 彼女は晩年、「菅だけは許せない」と言っていたそうです。 (略)
・・・市川房江が嫌ったのは、おそらく菅の中に市民を名乗り、学生運動で云々と言いながら、竹下登と共通する権力志向の腐臭を嗅ぎ取っていたためではないか、と思います。
堤:市川房江の秘書をしていた紀平梯子は佐々淳行さんのお姉さんにあたる人だだ。 俺は佐々さんのお兄さんの克明さんと親しくて、こんな話を聞いたことがある。
市川房江が引退し、紀平梯子が跡目を継いで出ることになった。 そこへ菅直人しゃりしゃり出てきて、市川房江をもう一回担ぎ出したんだ。 結果、票を奪いあうことになる、市川氏は当選、紀平梯子は落選してしまった。 露骨な跡目潰しだ。 いずれ自分が継ぐためのね。>
うーん、やっぱり菅直人首相は「老人たらし詐欺」で首相になった男だった。
それが今頃になってトロイカ方式の原点だって?
腐ったトロとイカを何枚くっつけても腐臭は増すばかりで猫の餌にもならない。
食えば腹を下して命まで危うくなるのがオチである。
早急なる廃棄処分を国民は望んでいる。
>市川房江が嫌ったのは、おそらく菅の中に市民を名乗り、学生運動で云々と言いながら、竹下登と共通する権力志向の腐臭を嗅ぎ取っていたためではないか、と思います。
今頃、菅、小沢、鳩山といくら並べ替えてみても腐った食材は食えたものではない。
晩年、市川房江氏は「菅だけは許せない」ともらした。
その言葉の怒りの意味は、印鑑と通帳を巻き上げられた「「許せない」と「老人たらし詐欺師」に対するお年寄りの怒りと同じである。
詐欺師か金権亡者か、いずれが首相になっても日本にとっては最大不幸である。
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