【8月2日エントリーの再掲載です】
取りあえず次の五十音順に並べた歌手名とその代表作を一覧して欲しい。
●リスト1 五十音別 歌手一覧
麻丘めぐみ
『めばえ』(作詞:千家和也)
『わたしの彼は左きき』(作詞:千家和也)
朝丘雪路 :昭和10年生まれ
『雨がやんだら』(作詞:なかにし礼)
浅田美代子
『赤い風船』(作詞:安井かずみ)
『しあわせの一番星』(作詞:安井かずみ)
浅野ゆう子
『セクシー・バスストップ』(作詞:橋本淳)
安倍麻美 :昭和60年生まれ
『Our Song』(作詞:326)2003年 オリコン初登場4位
『きみをつれていく』(作詞:326)
『卒業』(作詞:安倍麻美)
『理由』(作詞:326)
飯島真理
『夢色のスプーン』(作詞:松本隆)
『リンゴの森の子猫たち』(作詞:松本隆)
いしだあゆみ
『ブルー・ライト・ヨコハマ』(作詞:橋本淳)1968年 初のチャート1位
『あなたならどうする』(作詞:なかにし礼)
稲垣潤一
『エスケイプ』(作詞:秋元康)
『ドラマティック・レイン』(作詞:秋元康)
『君のためにバラードを』(作詞:秋元康)
『夏のクラクション』(作詞:売野雅勇)
井上順
『お世話になりました』(作詞:山上路夫)
井上陽水
『カナディアン・アコーディオン』(作詞:井上陽水)
岩崎宏美
『シンデレラ・ハネムーン』(作詞:阿久悠)
『センチメンタル』(作詞:阿久悠)
『ドリーム』(作詞:阿久悠)
『ファンタジー』(作詞:阿久悠)
『ロマンス』(作詞:阿久悠)
『想い出の樹の下で』(作詞:阿久悠)
『二重唱-デュエット』(作詞:阿久悠)
『未来』(作詞:阿久悠)
ヴィレッジ・シンガーズ
『バラ色の雲』(作詞:橋本淳)
内田有紀
『TENCAを取ろう!-内田の野望-』(作詞:広瀬香美・川咲そら)
欧陽菲菲
『雨のエアポート』(作詞:橋本淳)
『夜汽車』(作詞:橋本淳)
尾崎紀世彦
『また逢う日まで』(作詞:阿久悠)1971年 日本レコード大賞
太田裕美
『雨だれ』(作詞:松本隆)
『木綿のハンカチーフ』(作詞:松本隆)
『しあわせ未満』(作詞:松本隆)
『九月の雨』(作詞:松本隆)
大橋純子
『たそがれマイ・ラブ』(作詞:阿久悠)
沖田浩之
『E気持ち』(作詞:売野雅勇)
荻野目洋子
『さよならの果実たち』(作詞:売野雅勇)
『北風のキャロル』(作詞:売野雅勇)
小沢健二
『強い気持ち・強い愛』(作詞:小沢健二)
『それはちょっと』(作詞:小沢健二)
ジ・オックス(オックス)
『スワンの涙』(作詞:橋本淳)
『ガールフレンド』(作詞:橋本淳)
河合奈保子
『UNバランス』(作詞:売野雅勇)
『エスカレーション』(作詞:売野雅勇)
KinKi Kids
『やめないで、PURE』(作詞:伊達歩)1999年 チャート1位
『一秒のOthello -君に選ばれたい-』(作詞:秋元康)
桑名正博
『セクシャルバイオレットNo.1』(作詞:松本隆)
小泉今日子
『なんてったってアイドル』(作詞:秋元康)
『ヤマトナデシコ七変化』(作詞:康珍化)
『水のルージュ』(作詞:松本隆)
『魔女』(作詞:松本隆)
『夜明けのMEW』(作詞:松本隆)
郷ひろみ
『男の子女の子』(作詞:岩谷時子)
『裸のビーナス』(作詞:岩谷時子)
『モナリザの秘密』(作詞:岩谷時子)
『花とみつばち』(作詞:岩谷時子)
『あなたがいたから僕がいた』(作詞:橋本淳)
『よろしく哀愁』(作詞:安井かずみ)
『美貌の都』(作詞:中島みゆき)
近藤真彦
『スニーカーぶる~す』(作詞:松本隆)1980年
『ギンギラギンにさりげなく』(作詞:伊達歩=伊集院静)
『ふられてBANZAI』(作詞:松本隆)
『ブルージーンズメモリー』(作詞:松本隆)
『ホレたぜ!乾杯』(作詞:松本隆)
『ヨコハマ・チーク』(作詞:松本隆)
『情熱☆熱風セレナーデ』(作詞:松本隆)
西城秀樹
『恋する季節』(作詞:麻生たかし)
『勇気があれば』(作詞:山川啓介)
『悲しき友情』(作詞:山川啓介)
斉藤由貴
『情熱』(作詞:松本隆)
『卒業』(作詞:松本隆)
堺正章
『さらば恋人』(作詞:北山修)
榊原郁恵
『ROBOT(ロボット)』(作詞:松本隆)
『太陽のバカンス』(作詞:三浦徳子)
桜田淳子
『リップスティック』(作詞:松本隆)
C-C-B
『Romanticが止まらない』(作詞:松本隆)
『ないものねだりの I WANT YOU』(作詞:松本隆)
ザ・ジャガーズ
『マドモアゼル・ブルース』(作詞:橋本淳)
『星空の二人』(作詞:橋本淳)
ジュディ・オング
『魅せられて』(作詞:阿木燿子)1979年 日本レコード大賞
少年隊
『仮面舞踏会』(作詞:ちあき哲也)
『バラードのように眠れ』(作詞:松本隆)
『デカメロン伝説』(作詞:秋元康)
『君だけに』(作詞:康珍化)
庄野真代
『飛んでイスタンブール』(作詞:ちあき哲也)
『モンテカルロで乾杯』(作詞:ちあき哲也)
田原俊彦
『抱きしめてTONIGHT』(作詞:森浩美)
『かっこつかないね』(作詞:松井五郎)
東京JAP
『摩天楼ブルース』(作詞:売野雅勇)
TOKIO
『AMBITIOUS JAPAN!』(作詞:なかにし礼) 2003年 オリコン初登場1位
Toshi & Naoko(田原俊彦、研ナオコのユニット)
『夏ざかり、ほの字組』(作詞:阿久悠)
中島みゆき
『美貌の都』(作詞:中島みゆき)
『肩幅の未来』(作詞:中島みゆき)
『兆しのシーズン』(作詞:中島みゆき)
中西圭三
『MUST BE HEAVEN』 (作詞:高見沢俊彦)
中原理恵
『東京ららばい』(作詞:松本隆)
中山美穂
『「C」』(作詞:松本隆)
『WAKU WAKUさせて』(作詞:松本隆)
『ツイてるね、ノッてるね』(作詞:松本隆)
『派手!』(作詞:松本隆)
長山洋子
『肩幅の未来』(作詞:中島みゆき)
NOKKO
『人魚』(作詞:NOKKO)
野口五郎
『オレンジの雨』(作詞:吉田栄子・大日方俊子)
『青いリンゴ』(作詞:橋本淳)
『甘い生活』(作詞:山上路夫)
『真夏の夜の夢』(作詞:阿久悠)
平山みき(平山三紀)
『ビューティフル・ヨコハマ』(作詞:橋本淳)
『真夏の出来事』(作詞:橋本淳)
藤井フミヤ
『タイムマシーン』(作詞:藤井フミヤ)
本田美奈子
『1986年のマリリン』(作詞:秋元康)
『Oneway Generation』(作詞:秋元康)
『Temptation(誘惑)』(作詞:松本隆)
『Sosotte』(作詞:秋元康)
松本伊代
『センチメンタル・ジャーニー』(作詞:湯川れい子)
『TVの国からキラキラ』(作詞:糸井重里)
南沙織
『17才』(作詞:有馬三恵子)
『色づく街』(作詞:有馬三恵子)
『潮風のメロディ』(作詞:有馬三恵子)
森高千里
『八月の恋』(作詞:森高千里)
薬師丸ひろ子
『あなたを・もっと・知りたくて』(作詞:松本隆)
アニメソング
『おれは怪物くんだ』
『サザエさん』(作詞:林春生)
『エルガイム-Time for L-GAIM-』(歌:MIO、作詞:売野雅勇 「重戦機エルガイム」前期主題歌)
『風のノーリプライ』(歌:鮎川麻弥、作詞:売野雅勇 「重戦機エルガイム」後期主題歌)
『TRANSFORMER~トランスフォーマー~/Peace Again~ピース・アゲイン~』(歌: 下成佐登子、作詞: 大津あきら、編曲: 鷺巣詩郎 「戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー」主題歌)
SMAP
『心の鏡』
『負けるなbaby』
先ず第一に気が付くことは歌手の年代に関係なく並べられていること。
歌のジャンルもレコード大賞のジュディ・オングから一発歌手の中原理恵まで、何の関係もないように見える。
麻丘めぐみや浅田美代子が現役歌手とは言いがたい歳だとしても、昭和10年生まれの朝丘雪路と昭和60年生まれの安倍麻美とは実に50歳の歳の差がある。
これは親子というよりお婆ちゃんと孫の歳の差だ。 当然ファン層にもその差はある。
次にこの歌手リストで目に付くのは歌のジャンル、そしてソロ又はグループに関係なく並べている。
グループサウンズもあれば、郷ひろみ、西条秀樹、野口五郎の「新御三家」から「たのきんトリオ」。
そして中島みゆき、庄野真代 、大橋純子等の「ニューミュージック系」から少年対、SMAP、TOKIO 、KinKi Kids にいたる「ジャーニーズ系」。
そしてあの「サザエさんのテーマソング」まで。
見れば見るほど五十音順にだけ頼った、何の脈絡も無い歌手リストにも見える。
次の年代別ヒット曲リストも煩雑を承知で見て欲しい。
●リスト2 年代別ヒット曲
昭和42年(1967年) バラ色の雲 ヴィレッジ・シンガーズ
昭和43年(1968年) ブルー・ライト・ヨコハマ いしだあゆみ
昭和45年 あなたならどうする いしだあゆみ
昭和46年 また逢う日まで 尾崎紀世彦
さらば恋人 堺正章
17才 南沙織
真夏の出来事 平山三紀
昭和47年 男の子女の子 郷ひろみ
昭和48年 わたしの彼は左きき 麻丘めぐみ
赤い風船 浅田美代子
昭和49年 よろしく哀愁 郷ひろみ
甘い生活 野口五郎
昭和50年 木綿のハンカチーフ 太田裕美
ロマンス 岩崎宏美
センチメンタル 岩崎宏美
昭和53年 飛んでイスタンブール 庄野真代
たそがれマイ・ラブ 大橋純子
東京ららばい 中原理恵
昭和54年 魅せられて ジュディ・オング
セクシャル・バイオレットNo.1 桑名正博
昭和55年 スニーカーぶる~す 近藤真彦
ヨコハマ・チーク 近藤真彦
ギンギラギンにさりげなく 近藤真彦
センチメンタル・ジャーニー 松本伊代
昭和56年 スニカーブルース近藤真彦
ブルージーンズメモリー 近藤真彦
昭和57年 情熱☆熱風・せれなーで 近藤真彦
ふられてBANZAI 近藤真彦
昭和59年 迷宮のアンドローラ 小泉今日子
昭和60年 Romanticが止まらない C-C-B
あなたをもっと知りたくて 薬師丸ひろ子
なんてったってアイドル 小泉今日子
仮面舞踏会 少年隊
昭和61年 1986年のマリリン 本田美奈子
ツイてるね、ノッてるね 中山美穂
デカメロン伝説 少年隊
昭和62年 君だけに 少年隊
昭和42年から62年までの20年間、色んな年代の、色んなジャンルの歌手が夫々その時代を反映するヒット曲を歌っている事がわかる。
尾崎紀世彦 が『また逢う日まで』を大ヒットさせたあの頃。
汗を流しながら腹のそこから絶叫して歌う姿は新鮮だった。
が、その数年前イギリスの熱唱派歌手・トムジョーンズが『ラブミー・トゥナイト』をヒットさせファンの間に尾崎の熱唱を受け入れる下地は既に出来上がっていた。
時代に敏感に反応してトムジョーンズの熱唱路線で尾崎紀世彦に『また逢う日まで』を歌わせた作曲者はエライ!
流行歌手は時代の流れと共に、そして自分の年輪と共に、時代について行くのがきつくなる。
そして何時しか第一線から消えて行く。
これはスポーツ選手ほど激しくはないとしても避けがたい現実である。
前に沖縄出身の作曲家渡久地政一さんのことを書いたとき、歌手と同様に作曲家にも残念ながら賞味期限があるものだと感じた。
感性が時代の流れについていけなくなるのだろうと。
上記の煩雑な二つのリストには作詞家の名はあるが作曲家の名は無い。
これらは作曲家という一つの共通項によって括られている。
その共通項と何か。
(続く) 最強の作曲家 筒美 京平