沖縄県浦添市が動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」に投稿したショート動画が「セクハラ」に当たると指摘を受けている。松本哲治市長が市内に新しくできたホテルをPRする目的で投稿されたもので、映像の導入見出しには「市長が美女とホテルへ」「せっかくなら君も一緒にプールに入らない?」などとあり、市長がホテルの女性スタッフを誘う場面もある。市長は批判を受け、22日午後4時に会見する予定。

 動画の再生時間は53秒で、市の公式ティックトックサイトに投稿されている。6月に投稿され、市長が女性スタッフの案内で館内を視察する内容。

 動画を見たX(旧ツイッター)の利用者が「これを面白いと思っているところが怖い」と投稿し、話題になった。別のサイトでは「セクハラ」などのコメントが寄せられている。

 同市は2022年10月から、毎年2月開催の「てだこウオーク」参加者を増やすため、ティックトックを活用。今年6月まで25回投稿している。問題になった動画は、外部のティックトッククリエイターが脚本を書き、市長と担当課の職員が確認の上で製作、投稿した。

 本紙の取材に対し、松本市長は「『おやっ』と思わせる内容にして再生回数を伸ばすため、お調子者市長というキャラクター設定で、ユーモアを込めたつもりだった」と説明。「それがセクハラに当たり、不快感を与え、申し訳ないと思っている」と話した。