「太陽にほえろ!」当直室 仮設日誌 PART2

6年半ご愛顧いただいた『太陽にほえろ!当直室』(since2002年5月)復活ブログ、引っ越しました。(2014年7月)

太陽には積極性が見られるNHK

2010-12-11 17:19:32 | エトセトラ
「風船爆弾」を観て、故・晴乃ピーチク氏に是非井関の似顔絵を描いてほしかった・・・と思ったけぶでござります。

竜さんのスタジオパーク観ました。

はなっから、どっかで見たお顔、聞いたお声が・・・・まさか?


太陽関連ではやっぱり殉職編の話になってしまいましたが、率直なお話はよかったと。
実は、ちょっと貴重なものがありまして・・・。
「石塚刑事殉職」、今回放送されたのは幻のスペシャル版再放送(本放送)プリントのようです。
というのも、本放送プリントが再放送に流れていくというのは当たり前なのですが、525話の場合再放送は60分短縮版なので、スペシャルは再放送されていないはずです。
多分、『テレビ探偵団』で流れたのはこっちだったような感じがしますが、不確かです。
となれば、個人的には3回目(本放送含めて)になります。

貸し出した東宝も粋ですが、流すNHKもニクイなぁ。。。
665話じゃなくて何となく安心する俺って一体。。。

しかし、竜さん・・・70歳ですか・・・。

酒は相変わらずの御様子ですが、テニスというのはビックリ。
私のなかでテニスといえば、「父親」のヒゲスニコンビの無様さが真っ先に思い浮かんでしまいます(^_^;)

息子さんとのお話もなかなか良い感じで、和やかな雰囲気。
『てっぱん』って観れて無いんですよ実は・・・なかなかおもしろそうではありますが、来週あたりから観てみようかなぁ・・・エンケンさんも御出演だし。

久々に『徳川家康』も観たくなりました。


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13日金曜日 マカロニ死す

2010-12-11 15:05:06 | ファミ劇日誌
『♯52 13日金曜日 マカロニ死す』
主演:萩原健一(早見淳)
助演:露口茂(山村精一)竜雷太(石塚誠)
出演:石原裕次郎(藤堂俊介)ハナ肇(内田宗吉)関根恵子(内田伸子)下川辰平(野崎太郎)小野寺昭(島公之)

上田忠好(徳岡)上野山功一(岩田勉)引松三郎(警察病院医師)松風はる美(バーのマダム?※シーンカット)影山龍之(都倉俊二)三枝美枝子(マチ子) 森本三郎 大川義幸(山さんのタレコミ屋) 岡本隆(パチンコ屋のチンピラ) 

プロデューサー:岡田晋吉 清水欣也(日本テレビ)梅浦洋一(東宝)
企画:魔久平  脚本:小川英
撮影:安本英 美術:小汲明 照明:松田清孝 録音:吉岡昇
音楽:大野克夫 演奏・井上堯之バンド 編集:神島帰美 整音:坂田通俊
助監督:桜井一孝 擬斗:宇仁貫三 制作担当者:市川一義 現像:東洋製作所 アシスタントプロデューサー:梶山仗祐 
協力:国際放映 制作協力:渡辺企画 企画協力:ジャックプロダクション
監督:竹林進
制作:東宝株式会社

覆面車:クラウン(70-26)セリカ(57-63)MS41クラウン(78-22)


太陽初の「殉職」編は、犬死。
絶体絶命のステージを過ぎて、何事も解決した矢先にふっと起こってしまった悲劇。

当時のテレビドラマ史上で、刑事等の「陽の当たる職業」を採り上げる作品の中で、このマカロニの死はエポックメーキング的衝撃で迎えられたようです・・・その後の刑事ドラマの殉職編に本作のオマージュを想わせるものがありますし、何よりも太陽自体も「殉職」という番組の括りを得た訳です。

ショーケンさんは太陽の番組基礎のかなりの部分を担っていました。
番組のスタイルの確定的にさせた、ファッション・人間関係、そして音楽。
その斬新な思想は色あせない魅力を放っており、現在でも十分通用する力を持っています・・・なんというか陳腐化しない普遍性がありました。
ただでさえ、番組自体の基礎が総合的に強固だったので、そこにショーケンさんのエッセンスが加わることで、一見何でもありに見えながら、それを嘘事ではなく「生きた」ドラマにするという部分は実は未だにどのドラマを観ても感じない部分であります。
それが未だに愛される理由だと。

それが顕著に表れたのが本作であり、マカロニが去った後にはそのショーケンさん的部分が基礎に吸収され、さまざまなメンバーの加入で起こる化学反応や新しいエッセンスに柔軟に対応できるきっかけになったというか、要するに太陽にとっては最後の作品であり、最初の作品という重要性が本作に隠されていると思います。

ここで裕次郎さんの懐の深さも考えさせられます。
テレビレギュラー初作品ですから、裕次郎さん側(小林専務ですが(^_^;))カラーをもっと出したかったと思いますが、番組最後まで「一俳優」に徹していたからこそ、ショーケンさんの色が生かされたのだと思います。

「前夜祭」や事前の報道などでマカロニが死ぬのは解っていたものの、まさかこのような展開になるとは、当時のファン諸兄は夢にも思わなかったでしょう・・・と。

あれだけ悩んで、短期間に職務上とはいえ3人も人を殺し、それでもそのことを背負いながら自分の人生を全うしようとしていた若者が、いとも呆気なく、それも刑事の職から言えば無様な死にざまは、ショック以上の何物でも無く、かつその骸を今まで笑い合ったり、信頼し合っていた藤堂一家が現場検証をするという、悪夢的シーンがラストを締めくくります。

後にも先にもこんな不条理な死があるでしょうか・・・。


ゴリさんの嫌な予感から始まる本作は、色的にグレーっぽい印象が漂います。
嫌な予感は的中し、ゴリさんは撃たれ瀕死の重傷を負い、マカロニは犯人逮捕に躍起になりますが、ボスはその怒れるマカロニに山さんを組ませる訳です。
ただマカロニは人間的には山さんを尊敬していましたが、刑事の仕事のやり方としては水が合わなかったようで、今までも大小の対立がありました・・・ただ、今回は冷静に対処しようとする山さんと熱く燃え上がるマカロニとの温度差が強烈な対立に及んでしまいます。
多分、山さんが「生命を無駄にすることはハタ迷惑だ」とマカロニに言ったのは、もしかすると、「怒っているのは、お前だけじゃないんだ」という言葉の裏腹だったものと・・・。

今回もマカロニは新人らしからぬ小技(無線ONなど)で熱い部分とは裏腹に冷静に対処しています。
しかし、それでも単独無鉄砲行動には変わりありませんが。

唯一の「ハッキリ」とした目撃者であるマカロニを消そうとする犯人たち。
テープを拳銃と自らの拳に固定するために巻き付け、応戦するマカロニ、無線からは銃撃戦が聞こえる・・・。
ボスも殿下も顔色が変わるが、一番豹変し焦り出したのは山さん・・・・やっぱりフォロー出来ないで、マカロニの単独行動を「感情的」に許してしまった山さんの焦りとそれより何より、マカロニが人間的に好きだという部分が両方噴火したんでしょうね・・・その銃撃戦の前から、山さんというか太陽にはあり得ない覆面車の暴走ぶりがかなりインパクトがあります。
マカロニを救うために犯人との間に割って入って突っ込んだあのシーンもこの作品では相当なインパクトです。
この作品で、やっと山さんの本質が解ったマカロニ・・・でも、これは視聴者も同じだったと思います。

そして、回復したゴリさん。
1話から相棒としてのマカロニとゴリさんが存在し、その相棒が撃たれたことによって燃えるマカロニ。
そのマカロニが危険な現場へ赴いていることを知ると、発狂したように、
「マカロニを止めろぉ!!!!」と。
一番理解し合っている2人が、事件解決後の病室での「無言の会話」。
というか、マカロニの告白「刑事になってよかったよ・・・ピー。」
(あの息づかいはリアルで良いですね・・・)
この告白が、「マカロニ編の総決算」だったように思います。

ゴリさんはマカロニの死を一番ショッキングに受け入れたようで、それがジーパン登場に判明します。
でも、無理もないと思います・・・。


=マカロニの死の扱い=
七曲署ではマカロニの死を殉職扱いにします。
本来であれば、強盗致死ですから・・・。
ただ、ボスの尽力と私的部分の希薄さ、さらに遺族が居ないことで特別扱いされたように思います。

=シンコのほのじ=
前からマカロニよりシンコの方がほのじ的な感じが、朝にああいう憎いことを言うマカロニ・・・。
それが、翌朝にはその骸を検証しなければらならくなるとは・・・・。

=山さんとクラウン=

2代目クラウンで暴走する山さん、かなり凄い運転です。
対向車線逆走はどうやら他の車両は一般車両のようです・・・。
そして初代サニーバンを粉々(^_^;)してジャンプ。
あの当時からクラウンは頑丈です。

=コネタ=

*山さんのサングラス初登場、このモデルはボン登場前まで使用します。

*マチ子の勤めるキャバレーのマダムに聞き込みに行く長さんと殿下のシーンはカット。

*トイレでトクさんを警戒するマカロニ、ちゃんとネクタイを装着、トイレを出たらまたノーネクタイ。

*上野山氏は銃撃戦の際に手を負傷?


=ロケ地=

新宿歌舞伎町
地下鉄新宿三丁目駅
新宿三丁目

セリカの暴れたロータリーは浦安駅前?
(山さんクラウンの突っ込んだのもその近く)
さらにマカロニ絶体絶命場所も浦安?

=殉職の地=
(しげさん調べで、当時の地図を基に確定)
野村不動産 建築用地→野村ビル(スコ兄情報、着工1975年7月とのこと、ありがとうございます)。
(新宿警察署向かい)

※但し、300話などでは三井ビルがマカロニ殉職の地になっている。

ということです。
私にはなかなか用意できない当時の地図資料を足で稼いだ頂いた、
しげさんありがとうございました<(_ _)>

しかし、フィクションのマジックではありますね。






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