「太陽にほえろ!」当直室 仮設日誌 PART2

6年半ご愛顧いただいた『太陽にほえろ!当直室』(since2002年5月)復活ブログ、引っ越しました。(2014年7月)

1986年の記憶=藤堂ボス さっそう最終回=

2010-12-19 22:32:46 | 回顧
【1986年の記憶=藤堂ボス さっそう最終回=】

以下の記事はクランクアップ記者会見の前日の撮影時のもようのようです。
718話放送当日記事です。

********************************


手鏡に向かって、顔色を気にしながらネクタイを締める藤堂ボスこと石原裕次郎、五月の入院で番組を離れてから約半年ぶりに七曲署一係長のデスクについた。
七百十八回、十四年四か月続いた人気番組「太陽にほえろ!」の藤堂編は、この日が最後の収録。石原自身、体調は必ずしも完全ではなかったが、「ファンに最後のあいさつをしたい」と無理を押しての出演だった。
撮影開始の一時間前、午前八時に東京・砧のスタジオに入る。百円コーヒーを片手に共演の渡哲也。地井武男らと談笑して気分をほぐし、さて本番。
ブルース刑事(又野誠治)が、逆恨みした犯人の凶弾に倒れて監禁され、そのままでは命が危ない。事件関係者からその居場所を聞き出すシーンで、藤堂ボスの登場となる。収録直前に石原から「好きなようにやらせてほしい」と申し出があり、リハーサルなしのぶっつけ本番だった。
手術を経験したことと、過去に十一人の部下を失ったことを述懐しながら、命の大切さを切々と訴える藤堂ボスには、俳優石原裕次郎が重なったようだ。カット割りなしの長回し。七分半にも及ぶボス最後の雄姿が見られた。「十四年間のピリオドを打つことが出来て満足。この番組で多くの人と出会えたことが財産になりました」。石原は晴れ晴れとした笑顔で”七曲署”を後にした。


********************************

メイクの土田さん、渡さん、地井さん、西山さんに囲まれて椅子に座るボスがおどけた感じで土田さんの方を見ている写真が掲載されていました。
渡さんと地井さんもおどけ合っている感じ。

前の記事より実際の撮影時の状況が解る感じですが、前の記事は裕次郎さんの状態について「健康回復」と書いてあったのとは反して「体調は必ずしも完全ではなかった」という。
色々憶測を呼んでいた裕次郎さんの体調が結構正直に書かれた記事だと思います。

この頃は、記者会見での顔色の悪い裕次郎さんを見ていたので、最終回で寂しいと思っていた反面、かなり体調については気になっていました。
ただ、それは本編を観て確定的になってしまったんですよね・・・。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

1986年の記憶=裕次郎、男のケジメ~「太陽にほえろ!」最終回ゲスト出演=

2010-12-19 22:00:39 | 回顧
【1986年の記憶=裕次郎、男のケジメ~「太陽にほえろ!」最終回ゲスト出演=】

10月18日、とうとう最終回の撮影が終わったとの報道が・・・・。

気が遠くなりました。
もう、それだけでした。

とりあえず、手元に残っている記事を書き起こします。

*****************************************

裕次郎が男のケジメで有終の美を飾った。日本テレビの看板番組「太陽にほえろ!」(金曜夜8時)の最終回第718話(11月14日)の収録が18日、東京・世田谷区砧の国際放映撮影所で行われ、番組スタート時からボス役を務めてきた俳優・石原裕次郎(52)がゲスト出演したもの。今年5月から肝内胆管炎のため途中降板していたが、「太陽―」は裕次郎あっての番組。日本テレビの再三にわたる出演依頼交渉に、健康を回復した裕次郎がケジメをつける形で最終回に挑んだ。

=ぶっ通し3時間の強行軍にも淡々と=

この日の午前8時30分、スタジオ内セットに入る裕次郎の表情は厳しかった。セットに横付けされた石原プロのマイクロバスから出てきた裕次郎は取り囲んだ取材陣30名に「おはよう」の一言。多少の立ち話をする今までとは違う緊張感をうかがわせていた。実は裕次郎は16日にも収録に出演している。その際、台本には無かったアドリブシーンを挿入させたという。スタッフは一瞬驚いたが、裕次郎の最終回出演にかける思いを前に、すぐさま了承した。
それは、ボス自らの取調べシーン。ブルースこと沢村刑事(又野誠治)が悪党にら致され殺されようとするとき、その居場所を知っている無口な少女から聞き出そうとするクライマックスシーンだ。約7分間の場面だったが、本番一発OKだったというから、裕次郎の相当な意気込みが伝わる。
「太陽―」はドラマ内容もさることながら、新人刑事の登場と殉職で人気を保っていた部分があった。が、最終回はボスのセリフ「もうこれ以上、部下を死なせるわけにはいかない」がテーマ。このため、裕次郎の出演場面が3分の1を占めている・

=「ボクの財産だった」=

収録も最後となったこの日、裕次郎は8時30分から11時30分までの3時間、ぶっ通しの合計40カットに挑んだ。さすがに「これで終了か」と寂しげな表情を見せていたが、淡々とカメラの前に立つ姿が男のケジメを漂わせた。
収録を終えた裕次郎の顔は一気になごんだ。
「俺が37歳のときからだもんな。日本の政治経済も変わったし、長かったように思うが終わってみるとね。……。思い出というより、僕の巨大な財産になってたよ」としみじみ。「神田正輝なんか、セリフのセもしらんかったのが、松田聖子と結婚し、いつの間にか、子供までつくっちゃって」と冗談も飛び出し、一役終えた充実感をかみしめていた。
裕次郎は今後当分、特定の新しい仕事を入れてはいない。今月中にもハワイに渡り十分な療養生活を送る予定だ。
「まぁ、今回は1年以上の長期滞在になる」と、次回の仕事への充電をかねた骨休みといったところだ。

=太陽にほえろ!メモ=

昭和47年7月21日スタート。14年4カ月にわたって放送され、連続放送ドラマではフジテレビ「銭形平次」にの888回に次ぐ長寿番組。最高視聴率は勝野洋演じるテキサス刑事殉職時の42.5%。たった1度、大みそかに放送した時に9%台になったこともあるが、平均して20%を上回っている。
新番組は「太陽にほえろ!PART2」で、11月21日スタート。奈良岡朋子女ボスに、寺尾聰をハードな刑事として迎え、下川辰平が復帰し、金田賢一以外の現レギュラー陣で展開する。が、このPART2も来年3月までの放送予定。「太陽―」は裕次郎の降板とともに実質的な終了のかたちだ。

*****************************************

実は、裕次郎さんのケジメで絶望を味わいつつも、PART2のかなり期待していた部分が大きかったのですが、=太陽にほえろ!メモ=を見たとたんにまた落ち込みました・・・・でも、太郎フェチとしては辰平さんの復帰はあまりにも嬉しく・・・泣き笑い状態だったと思います。
でも、やはり「実質的な終了」という文字を見た時には、もうどうして良いかわからなくなりました・・・・それで何をやったかというと、ノベライズの大人買い・・・・。
注文してから20巻揃えるのに結構掛かったと思います。
それを受け取りに行って自転車で運びました・・・・運んでいる途中になぜか泣けてきて(^_^;)



  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

1986年の記憶=寺尾聰 主演決まる~太陽にほえろ!PART2=

2010-12-19 21:51:40 | 回顧
【1986年の記憶=寺尾聰 主演決まる~太陽にほえろ!PART2=】

太陽が終幕することが決まったのは確か9月下旬だと思います。
当時の記事が残っていませんが、
正直、飯田寮の如く、路頭に迷った感じがありました。
個人的に太陽は、
ドラマ・音楽・クルマ・ファッションなども含め、完全に学校以上の、そのものが教科書というか無くてはならない存在だったので、俺は一体どうすればいいんだ?という絶望感に襲われました。
その絶望感を抱えてながらも太陽を楽しんでいた時分でしたが、10月4日に微かな光が見えたのが、下の記事でした。

******************************

=「西部警察」以来4年ぶりのTVレギュラー 新鮮さ買われる=

寺尾刑事が七曲署にさっそう登場。11月14日放送で14年の長い歴史にピリオドをうつ日本テレビの人気ドラマ「太陽にほえろ!」(金曜午後8時)の後番組として、翌週21日からスタートする「太陽にほえろ!PART2」(仮題)の主演に3日、個性派俳優の寺尾聰(39)が決定した。寺尾は「西部警察」(テレビ朝日)に続き2度目の刑事役。

日本テレビでは長年お茶の間に支持された「太陽―」終了にともないパワーアップした「―PART2」の製作を決定、これまでキャスティングを急いでいた。結果、従来の七曲署メンバーについては神田正輝を残すものの、大部分を入れ替える方針を固め、メーンとなる敏腕刑事に寺尾の起用を決めた。
寺尾は昭和54年から3年間「西部警察」にニヒルな刑事役でレギュラー出演。全身に銃弾を浴びた壮絶な殉職シーンは話題を呼んだ。
寺尾は「ルビーの指環」(56年)の大ヒット以来音楽活動に忙しいが、映画「乱」出演など役者としても成長著しいところを見せている。番組の視聴者の大半を占める10代後半から20代男女に知名度、人気があること、また、最近はドラマ出演を控えており、新鮮なキャラクターであることも起用の決め手になったようだ。寺尾はテレビドラマのレギュラー出演は4年ぶり。
同局では現在、寺尾演じる敏腕刑事とコンビを組むベテラン刑事の人選を急いでいる。なお、番組タイトルについては「太陽にほえろ!」はボス・石原裕次郎のために考案されたいきさつがあり、PART2正式決定まではひと波乱ありそうだ。

******************************

多少突っ込みどころのある記事(「大都会」はスルー・・・)ですが、PART2の内容についても、放送日と寺尾さん・神田さんの出演が決定しているだけで、後は白紙状態だったようです。
もしかすると、このPART2決定経緯のなかで『ジャングル』構想も走って行ったのではないかと思います。
例えば寺尾さんと組むベテラン刑事に例えば江守徹さんとか鹿賀丈史さんがあがっていたかもしれません。
結果的に次の記事に詳しいですが、10月19日の段階で正式に決定したわけですから、裏方は相当混沌とした作業が続いていたと思います。

でも、何より太陽がどういう形でも続くことが解った時は、正直嬉しかったです。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

エスパー少女・愛

2010-12-19 08:44:14 | ファミ劇日誌
『♯713 太陽にほえろ!スペシャル  エスパー少女・愛』
主演:工藤夕貴(西谷愛)神田正輝(西條昭)又野誠治(澤村誠)
出演:渡哲也(橘兵庫)地井武男(井川利三)金田賢一(島津公一)長谷直美(岩城令子)西山浩司(太宰準)石原良純(水木悠)神山繁(警視監)草薙幸二郎(大和田義一)
田村奈巳(西谷知子)田中浩二(磯部信一)阿蘇美季(愛の友人)及川ヒロオ(覆面ショップの店主)柏木隆太(ウイークリーマンション管理人)増田順司(高梨義太郎)宮田恭男(アラカワオサム)井丸ゆかり(大沢あかね)新藤幸 宮田康生 中平良夫 灰崎武浩 加地健太郎(タクシー運転手) 鈴木実 深作覚(強盗の一人)清水進一 五十嵐五十鈴(愛の高校の担任) 上田真美 岸本功 木場剛 森篤夫 加藤茂雄(公園清掃員)蓜島美奈子 山本寿徳 小堀一美 篠田勝夫 竹内康裕 

プロデューサー:岡田晋吉 服部比佐夫(日本テレビ) 梅浦洋一 新野悟(東宝)
脚本:古内一成 小川英
撮影:稲垣久夫 美術:小汲明 照明:松田清孝 録音:大庭弘
音楽:大野克夫 演奏・大野克夫バンド 井上堯之バンド 編集:神島帰美 整音:坂田通俊 選曲:小林和夫
助監督:鎌田浩 擬斗:宇仁貫三 現像:IMAGICA 番組宣伝:山口晋 記録:斉藤能子 制作主任:大藤博司
協力:国際放映 原案:小川英 企画協力:ジャックプロダクション 衣装協力:株式会社センチュリー Best House 
監督:木下亮
制作:東宝株式会社

覆面車:クラウン(62-40)ソアラ(65-62)スープラ(86-02)


超能力ボケ・・・

最近、相当純情路線というかファンタジー路線というか、そっち方面に傾倒しているブル。
マイコンとDJの凸凹コンビに馬鹿にされても仕方ないよなぁ・・・。
だって、まさかブルの口から「テレパシー」なんて聴くとはとは思わないですもの。
特にマイコンはここぞとばかりに復讐してるし(^_^;)

自殺防止という観点で愛を調べるのは良いけれども、ちょっと力入れ過ぎのような(^_^;)
更に最初半信半疑だったドックまで「確かめてハッキリさせよう」ということで、とりあえずブルに付き合うし。
デュークを絡ませたらどうだったんだろうと考えます。
ただ、彼だったらまず専門の病院に連れて行くかも(^_^;)
これは、いい意味でもわるい意味でも・・ですけど。

愛っていう娘。
負けん気の強い為にあまりにも「それ以上」のものを求め過ぎて、壁にぶち当たったんでしょうね。
折角頂上が見えたのに、今度は空飛びたいって勢いでしょ?
両親が離婚というのは燃焼促進剤になったんだと思いますが、ドックも云ってましたが、自分のライン決めですべて動いていると思っていたから、結局・・・やりそうもない自殺をしようとしたんでしょうね。
周りにはちょっとわかりにくい部分だし、他人には平気に見えちゃうし・・・簡単に言ってしまえば、弱みを巧く見せられないのが弱み。
これも可哀想ですよ。

磯部も可哀想ではありますが・・・。
スプーン曲げだけ出来て、水漏れ直せないんじゃ・・・・。

結局、愛の超能力は彼女が死にたいと追い詰められた際に発揮されると云うことで、今回限りという括りでしたが、一係は超能力容認傾向へ。
古くは催眠術や暗示、更に「犬の気持ち」まで扱ってきたので、とうとう真打ちネタの採用・・・でも、なかなか継続的に扱えないネタではあります。
21世紀の現在でも状況的には同じですね。
(当時は21世紀になればもう少し解明されて実用化されるのでは・・・なんて思ってました(^_^;))

この作品、観る人によって評価がパックリと割れます。
完全に×だす人もいます(^_^;)
確かに2時間SPを感じさせない出来なんですけど、主体を愛に持ってきたことで、多少太陽色が薄まったところは否定できない部分だと思います。
それに見せ場が空撮と言うのが、インパクト的に薄かったかもしれません。
個人的には1時間枠で収めた方がコンパクトで見やすかったかも(^_^;)

=今回の一係=

警部が「ブルース」と。かなりお気に入り?

マミーのソバージュはよく似合ってます(照
それに、革スカートで格闘とは・・・。

ブル、凶器所有(大道具用?)

裕太と陽子はテレバシー持ち?

デュークはまた博学披露&山さんばりの捜査(山さんネクタイ着用)

笑わなかった望が笑ったとブル、まあ親子ですなぁ・・。

=ゲスト=

*工藤夕貴さんの熱演がこの作品の肝になりました。
当時はすっ飛びねーちゃん(失礼)から演技派にシフトしていたころ。
後年に通じるものが既にあります。

*いや、沢山出演してますね。
チョイ役でもお馴染みの常連さん使ってますし。

*阿蘇さんと宮田さんは『誇りの報酬』終了直ぐの参加。
阿蘇さん・・・確かこの作品の後にアイドルグループに参加して「11PM」等に御出演だったはず。


=ロケ地=

新宿副都心

新宿2丁目

済生会中央病院

菊池外科病院

銀座歌舞伎座

地下鉄半蔵門駅、つくし野駅、船堀駅

麹町ダイアモンドホテル近辺

京王百草園

鎌倉の大仏

千葉市
例のタイヤ山は小学校。
但し、現在移転区画整備でその面影はない。

大蔵運動公園


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする