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行く道のままに高きに登りけり 富安風生
季語の本意とは離れているが
実景ととるも良し心象ともとれる一句だ
道は志す道ととればその意味は深い
気づいてみれば己の立ち位置は思いのほか高い
驚きと同時に達成感も感じている作者が浮かぶ
(小林たけし)
【高きに登る】 たかきにのぼる
◇「登高」(とうこう)
重陽に茱萸(ぐみ)を詰めた赤い袋を下げて高い所に登り、菊酒を飲むと齢が延びるという中国の古い言い伝えがあり、これを「登高」という。現在では近くの山、丘陵にハイキングに行くことも表す。
例句 作者
登高の人影動く豊後富士 髙松勝々子
登高やみんな似てくる素老人 安西篤
登高や小石は崖を転げおち 大野朱香
一足の石の高きに登りけり 高浜虚子
登高のこころの鐘をつきにけり 鈴木五鈴
けふの日の高きに登り虚子思ふ 山口青邨
登高の二年二組にまた会へり 羽根嘉津
わが町の見ゆる高きに登りけり 塚月凡太
地酒醒め高きに登る女たち 赤尾兜子
亡びたる城の高きに登りけり 有馬朗人
登高の人影動く豊後富士 髙松勝々子
登高やみんな似てくる素老人 安西篤
登高や小石は崖を転げおち 大野朱香
一足の石の高きに登りけり 高浜虚子
登高のこころの鐘をつきにけり 鈴木五鈴
けふの日の高きに登り虚子思ふ 山口青邨
登高の二年二組にまた会へり 羽根嘉津
わが町の見ゆる高きに登りけり 塚月凡太
地酒醒め高きに登る女たち 赤尾兜子
亡びたる城の高きに登りけり 有馬朗人