音すべて大樹に吸はれ処暑の宮 大塚正路
時折にあの暑さを忘れる気配
宮の大樹の木漏れ日が懐かしい
蝉の声もなく虫の声にはまだ間がある
そんな静けさか
(小林たけし)
【処暑】 しょしょ
二十四節気の一つ。立秋から15日目、8月23日、24日ころに当たる。猛暑もいよいよ衰えを見せ、新涼が間近いことをいう。
例句 作者
処暑過ぎぬ街三角の景に満ち 神田ひろみ
石臼の今は踏み石処暑の風 斉藤和子
鳰の子のこゑする処暑の淡海かな 森 澄雄
熱き茶を給はる処暑の峠かな 宮川杵名男
山を見ていちにち処暑の机かな 西山 誠
家居してもの書く処暑の雨涼し 小倉英男
櫨の木の映りて処暑の水明り 深見かおる
処暑なりと熱き番茶を貰ひけり 草間時彦
処暑過ぎぬ街三角の景に満ち 神田ひろみ
石臼の今は踏み石処暑の風 斉藤和子
鳰の子のこゑする処暑の淡海かな 森 澄雄
熱き茶を給はる処暑の峠かな 宮川杵名男
山を見ていちにち処暑の机かな 西山 誠
家居してもの書く処暑の雨涼し 小倉英男
櫨の木の映りて処暑の水明り 深見かおる
処暑なりと熱き番茶を貰ひけり 草間時彦