海原を共に眺めん赤とんぼ 須藤火珠男
作者は海原に何をみているのだろう
望郷の海か
来し方の邂逅と別離のワンシーンかも知れない
海を赤とんぼと一緒に見ようと独白が重い
(小林たけし)
【赤蜻蛉】 あかとんぼ
◇「秋茜」(あきあかね) ◇「深山茜」(みやまあかね)
小形で体色が赤みを帯びた蜻蛉の俗称。雄は赤色、雌は黄褐色である。秋空に群れる赤蜻蛉の姿は、秋の涼気を誘う。爽やかな秋の象徴といえる。
例句 作者
生きて仰ぐ空の高さよ赤蜻蛉 夏目漱石
石の上置かれたやうに赤とんぼ 窪田せつこ
秋あかね爆弾持たない身軽さで 伊藤眞一
経上ぐる掌に吸ひつきぬ赤蜻蛉 佐藤映二
耳打ちを面白がって 赤とんぼ 玉置浩子
肩に来て人懐かしや赤蜻蛉 夏目漱石
赤とんぼじっとしたまま明日どうする 風天
赤とんぼみな母探すごとくゆく 細谷源二
赤とんぼ一人を拾う山のバス 鈴木世記
赤とんぼ今日はどの指停めようか 針ヶ谷久枝
赤とんぼ列車待つ間の無人駅 多田英治
生きて仰ぐ空の高さよ赤蜻蛉 夏目漱石
石の上置かれたやうに赤とんぼ 窪田せつこ
秋あかね爆弾持たない身軽さで 伊藤眞一
経上ぐる掌に吸ひつきぬ赤蜻蛉 佐藤映二
耳打ちを面白がって 赤とんぼ 玉置浩子
肩に来て人懐かしや赤蜻蛉 夏目漱石
赤とんぼじっとしたまま明日どうする 風天
赤とんぼみな母探すごとくゆく 細谷源二
赤とんぼ一人を拾う山のバス 鈴木世記
赤とんぼ今日はどの指停めようか 針ヶ谷久枝
赤とんぼ列車待つ間の無人駅 多田英治