逆縁の迎火焚いて老ひとり 上林白草居
なんとも切ない句ではあるが
逆縁の吾子の門火を焚く老女の姿が浮かんでくる
その身の不幸に耐えてきた芯の強さを感じる
座五の「老ひとり」が全てを語っている
【門火】 かどび
◇「迎火」(むかえび) ◇「魂迎」(たまむかえ) ◇「魂送」(たまおくり) ◇「送り火」(おくりび) ◇「苧殻」(おがら) ◇「麻殻」(あさがら) ◇「苧殻火」 ◇「苧殻焚く」
盂蘭盆で祖先の霊を迎え、送るために門前で焚く火をいう。一般に苧殻(皮を剥ぎ取った後の麻の茎を干したもの)を焚く。「迎え火」は13日の夕方、「送り火」の16日夕方に焚かれる。
例句 作者
迎火や海よりのぼる村の道 中 拓夫
かりそめの母と呼ばれつ苧殻焚く 青木蔦女
【門火】 かどび
◇「迎火」(むかえび) ◇「魂迎」(たまむかえ) ◇「魂送」(たまおくり) ◇「送り火」(おくりび) ◇「苧殻」(おがら) ◇「麻殻」(あさがら) ◇「苧殻火」 ◇「苧殻焚く」
盂蘭盆で祖先の霊を迎え、送るために門前で焚く火をいう。一般に苧殻(皮を剥ぎ取った後の麻の茎を干したもの)を焚く。「迎え火」は13日の夕方、「送り火」の16日夕方に焚かれる。
迎火や海よりのぼる村の道 中 拓夫
かりそめの母と呼ばれつ苧殻焚く 青木蔦女
【門火】 かどび
◇「迎火」(むかえび) ◇「魂迎」(たまむかえ) ◇「魂送」(たまおくり) ◇「送り火」(おくりび) ◇「苧殻」(おがら) ◇「麻殻」(あさがら) ◇「苧殻火」 ◇「苧殻焚く」
盂蘭盆で祖先の霊を迎え、送るために門前で焚く火をいう。一般に苧殻(皮を剥ぎ取った後の麻の茎を干したもの)を焚く。「迎え火」は13日の夕方、「送り火」の16日夕方に焚かれる。
例句 作者
迎火や海よりのぼる村の道 中 拓夫
かりそめの母と呼ばれつ苧殻焚く 青木蔦女
逆縁の迎火焚いて老ひとり 上林白草居
送り火の名残の去年に似たるかな 中村汀女
去年母も共に門火を焚きゐしに 五十嵐 桜
別れたる人の迎火焚きにけり 松本ヤチヨ
木天蓼の白葉吹かるる魂送り 沢田まさみ
西方は遠し送火消えであれ 野島無量子
風が吹く仏来給ふけはひあり 高浜虚子
老母の苧殻の炎ぽと消えぬ 永方裕子
送り火の名残の去年に似たるかな 中村汀女
去年母も共に門火を焚きゐしに 五十嵐 桜
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迎火や海よりのぼる村の道 中 拓夫
かりそめの母と呼ばれつ苧殻焚く 青木蔦女
逆縁の迎火焚いて老ひとり 上林白草居
送り火の名残の去年に似たるかな 中村汀女
去年母も共に門火を焚きゐしに 五十嵐 桜
別れたる人の迎火焚きにけり 松本ヤチヨ
木天蓼の白葉吹かるる魂送り 沢田まさみ
西方は遠し送火消えであれ 野島無量子
風が吹く仏来給ふけはひあり 高浜虚子
老母の苧殻の炎ぽと消えぬ 永方裕子
送り火の名残の去年に似たるかな 中村汀女
去年母も共に門火を焚きゐしに 五十嵐 桜