快気分析

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仕組みとアプローチ -  ベクトル和から考えるバードストライク 鳥の砂嚢に有る砂礫の破壊力

2025-01-24 18:12:07 | ジェット機
 前回記事の続きです。
 鳥の砂嚢に有る砂礫がどれだけ破壊力が有るのかについて考えてみました。
 務安国際空港の旅客機事故について、当時バードストライクが有ったと思われる時間帯の旅客機の速度は約300km/hあたりでしょうか。
 詳細はフライトレコーダーでわかると思います。
 そして「鳥の群れが正面から衝突した」と言う証言を本当だとすると、その速度を仮に50km/hとした場合、合計の相対速度は大体350km/hとなります。
 そんな程度の速度で鳥の砂嚢に有った砂礫が飛んだところで、果たしてエンジンを貫通するのか?となるのでしょうが、砂礫がエンジンの横方向に打撃するエネルギーは正面衝突によるエネルギーだけではありません。
 ジェットエンジンの羽根の回転エネルギーがベクトル和でバードストライクになった鳥を回転方向に更にエネルギー面で加勢させる事、更に正面方向から衝突した鳥の運動エネルギーがジェットエンジン内の構造部に斜めに衝突すると横方向や斜め横方向に加勢させる事になり砂礫が跳ね返ると思われます。
 つまりジェットエンジンに衝突する砂礫のエネルギーは鳥との正面衝突による前後方向だけの話では済まない、となるかと思います。
 結果としてジェットエンジンの横方向、斜め横方向にかなりのエネルギーを持った一部砂礫、特に大きな粒が弾丸のようにエンジン本体を突き破り、翼や関連するフラップなどの空力特性関連機器に衝突して損傷させる可能性、とかの話になって来るのかと考えていますがどうでしょう。

仕組みとアプローチ -  鳥の砂嚢に有る砂礫がフラップやその他など空力特性関連の翼関連システムにダメージを与えた可能性

2025-01-24 12:42:05 | ジェット機
 務安国際空港の旅客機事故ですが、「バードストライクを起こした鳥がある程度の大きさだった場合に、砂嚢の中に有る砂礫が飛び散ってジェットエンジンに損傷を与える可能性」についてこれまでの記事で書いて来ました。
 関連する記事は大体ですが次の通りです。

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仕組みとアプローチ -  務安国際空港で発生した旅客機事故 バードストライクはどれだけ関係していたのか
2024/12/30 18:39:39
 
 その後も検討したのですが、「翼のフラップやその他の装置やその可動部、或いはこれらの制御系統やその可動部、油圧配管など、更にはこれらの異常を検出して操縦席に信号を送る信号系統などに、もしかしてエンジンを貫通した砂礫がまるで銃弾のように当たって損傷を与えた可能性と言うのも有るかもしれない」と考えるに至りました。
 「たかだか砂礫程度ではジェットエンジンを貫通するような事など無い」、などと思う莫れ。
 上記の通り、比較的大きなコハクチョウやガチョウなどの砂嚢の中にはある程度の大きさの石が中には入っている事も有るわけで、それらの多くは金属よりも固い事も少なくないのです。
 なので「鳥の砂嚢から飛び散った砂礫の一部がフラップなど翼の空力特性を変化させる装置やそれに関連するシステムの部分に運悪く命中してしまった場合には、これらの装置のダメージにより正常に飛行、離陸、着陸できないケースも発生し得る」と言う事も考えらてきます。
 今回の事故がバードストライクが原因で有ろうがなかろうが、今後の航空機、特に旅客機の設計について、これらの事象も想定して行くべきなのかもと思いました。
 


仕組みとアプローチ -  「翼に鳥が挟まって着陸できなくなった」とはどう言う状況だったのか

2025-01-24 08:58:56 | ジェット機
 務安国際空港の事故についての再考です。
 亡くなった乗客が親族に宛てたメッセージに「翼に鳥が挟まって着陸できなくなった」とはどう言う事なのかについて少し疑問に思っていました。
 そもそも操縦席からは翼、特にフラップに鳥が挟まっているかなんて確認できないのではないか?と思えるからです。
 機体の画像を見ると操縦席のガラスはほぼ全面かやや斜め方向にしかなく、フラップに鳥が挟まっているのを確認できたとしたら、乗員乗客からの説明や撮影カメラからの映像からしかできない、となるわけで、前者だと僅かな時間に確認して乗員、つまりキャビンアテンダントパイロットに通報するなんて無理ではないか、と考えらるのと、撮影カメラはどうも設置されていないようです。
 と言う事はおそらくフラップなどの翼関連の警報が出て、それをパイロットが「フラップなどの翼関連の機器損傷」と考えたとしても、それをそのまま乗客にアナウンスすると乗客がパニックになる可能性があるので、少し希望を持てるように「翼に鳥が挟まって着陸できなくなった(挟まった鳥が外れれば大丈夫)」と言う表現に変えたのではないでしょうか。
 とするとフラップなどの本体だけでなくその油圧系統やその他のシステムでバードストライクにより不具合が発生したのを一括で警報となった、と言う状況なのではないか、と考えられて来ますがどうでしょう。