快気分析

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仕組みとアプローチ -  敵の基地や司令部に反撃をするのはそう簡単ではないと思う理由

2022-12-18 20:10:14 | 国防
 昨今の報道ニュースで弾道ミサイルなどにより日本へ攻撃がなされた場合に、その対策として反撃能力保有が必要であり、まずトマホーク配備へと言う方向性のようです。
 まあ反撃能力を持たないわけにはいかないのでしょうが、しかし「反撃とは何も兵器でとは限らず、経済的、或いはその他の面での報復であってもそれが有効であるならまずはそれから採用すべき」と思えます。
 それからトマホークミサイルが仮に有ったとしても、「ではどこが敵の基地や司令部なのか?がわからない限り、的外れな反撃となり、まさに基地外攻撃になってしまうのでは?」と言うロジックは当然成り立つかと思えます。
 「それは当然、日本に向けて弾道ミサイルを発射した場所がミサイル基地であると見る、また司令部は予め日本が把握していた場所である」と考えるのはあまりに軽薄ではないでしょうか。
 日本がそう言う場所に反撃して来る事位は日本に弾道ミサイルなどを飛ばして来る国なら当然わかっているはず。なので「日本に向けて弾道ミサイルを発射したら、即、秘密裏に移動して別の場所からもミサイル発射ができるようにしておくとか、或いは別の場所に秘密基地を設けておくとか、更には見た目には司令部でも実はただの囮に過ぎず、実際は別の離れた場所に秘密の司令部がしかも移動やバックアップ可能にシステム化する」とかの手法を採って来るわけで、日本がミサイルなどで反撃した所で殆どダメージなど無いだけでなく、更には近隣に住民とかをワザと住まわせたり学校を設置したりして、日本がミサイルで反撃したら「基地も司令部も既に無いのに日本はミサイルで攻撃して住民や生徒の多くを殺傷した」とかの情報戦を仕掛けられるのがオチとなる可能性もゼロではありません。
 実際にウクライナ紛争ではそれに近いような事例も散見されるように思えます。
 ではそういうケースを想定して対策するにはどうすれば良いか?となるのですが、まずは本当の敵基地や敵司令塔がどこに有るのか、どこにバックアップが有るのか、を知らなければなりません。
 それにはまず軍事衛星などでの監視、或いは時には宇宙からの監視と言う事しかないのではないでしょうか?
 或いは宇宙や無人機からのピンポイントの攻撃(近隣住民などには犠牲が無いようなもの)も必要かも知れません。
 現状では道は遠いですね。
 ただもう400年以上も前の日本でもニセ司令塔を使った武将が既にいたはずですよね。
 既に以前の当ブログで書いた通り、例えば家康ですが、ニセ本陣や影武者を使って敵を誘き出し、そこを叩いて難しい戦闘でも勝った事例が有ると今でも考えています。
 まずは兵器以外の水面下の圧力や情報戦で勝っていないとトマホークの利用がアダになる可能性もゼロではありません。
 英国や米国がトマホークを持っていて有効なのは「情報戦や経済戦などで世界を制しているから」なのではないでしょうか?
 日本がトマホークを持つのは意味が無いとは言えませんが、しかし情報力など優先度がもっと高い課題があると考えています。


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