
題「Journey」鉛筆、色鉛筆
この絵を見た時「芥川龍之介の小説の表紙にいいんじゃない?羅生門の表紙とかさぁ」と軽く言った。「絵をよく見ろよ、そんなんじゃない」と言われてしまった。しかし、わたしも簡単に引き下がらず「よく考えて言っているわけじゃない。あと、芥川龍之介の「蜘蛛の糸」とか、ドストエフスキーの「どん底」とか、雰囲気がね、合うと思ったのよ」と言った。この絵を見たとき、わたしは地獄絵図のように感じたのでした。よく見ると船に人が乗っているが、それは楽しげではなく阿鼻叫喚さえ聞こえそうな雰囲気。絵によって、子供の頃の疎開の体験があぶりだされているのか?無意識に描いているようです。「僕は、シュールレアリスト」という。それで、今だもって「アンドレ・ブルトン」の著書を大切にしている。アンドレ・ブルトンという人は、美術分野の中で重要な役割を果たしている‘シュールレアリストのドン’であります。

題「男の頭部」鉛筆・色鉛筆
顔の描き方が、変で面白い。プリミティブな作品で民族の仮面をおもわせるけれど、どこかオシャレにも感じる。下の歯だけが描かれているのも凄い。
こういう人は、どんな生活をしているのか!!生活自体は、絵を描く、食べる、寝るの間に、音楽を聞くと単調な日々を送っているが、話が解かり難い。その上たまに、癇癪を起こしたようにわたしに延々話をする時があり、その内容を聞いてると大概変か間違っていて、「その話、聞き捨てならない!」と気持ちもおこるが、触らぬ神に祟りなしという言葉も思いだし逆らわない。聞いている途中で座って聞くのもしんどいので、わたしは必ず‘奈良の大仏’の様に横になり楽な姿勢で通りすぎる嵐が過ぎるのを待つ。猿かと思う程興奮して怒りまくり、一方的に言い終わったら寝る。翌朝その話をすると「全然覚えてない」と言う。わたしは、口をあんぐりあけて「あの朗読、いや独白3時間を覚えてないのぉ!!」といい。そ・れ・は・な・い・でしょうという悔しい気持ちになる。覚えていないというのが病的と思い証拠ビデオをでもとって精神科の先生に相談しなくては・・・と思っています。