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カフェでふと手にしたマッチにこのイラストが。描いた人に興味が涌いて、会って話しを聞いてみたくなりました。
作者はなんと60代のおもしろいおじさんでした。
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上の写真は、62歳のヒロクニさん。丸い眼鏡をかけていた頃です。
ー以下文章引用ー
武内さんは六二歳ながら、「まだまだ売り出し中」と自らをアピールする。アクリルやマジックインクなどを使って描いたこの作品は、「絵に精通した友人からラブソングだと言われました。僕の片思いのラブレターじゃないのかって」と笑う。
「二年ほど前、大阪の街を歩きながら、さてこれからどうしようかなあって考えていたとき、路上でパントマイムをしていた女性とぱっと目があったんです。もちろん言葉も交わさずに通り過ぎてしまったのですが、ふっと自由に生きればいいんだ、みたいなメッセージを感じて、妙に心に残ったのでその女性の顔を思い浮かべて描きました」
とくべつに恋心を感じたわけではないですよと“老いらくの一目惚れ”説を否定する。
「僕は恥ずかしがりやなので、そのままの自分を出して描こうとしても、こんなふうな絵になる。ねじれているんじゃないですか。でも、人物画にしてもそのまま描くよりぐちゃぐちゃにしたほうが面白いでしょ」
この絵は、BOOKになっていていた。最初は、ホッチキスで8ページの白い厚い紙のBOOKだった。描いていくうちにホッチキスもはずれ、持ち歩いている頃には、ホッチキスはなくなりただ紙の重なりになった。カフェで、そんなページ本を眺めていたヒロクニさんに、お店のオーナーが「マッチにこの絵を使いたい」と申し出られて、そこのお店で個展もさせていただいた。そのカフェは、大阪心斎橋にあった‘モンスーン ティールーム’。マッチは、‘マンゴーシャワー カフェ’という無国籍ベトナム料理のお店で使用されている。大阪心斎橋店に行ってみると、エスニックな独特の雰囲気がある。ゴマで練られたアイスクリームのパフェが不思議な味がしてとても美味しかった。
このBOOKは、コレクターの方が買いたいと言われたのに、ヒロクニさんは「いや、これはちょっとまだ見ていたいのでねぇ」とその申し出をことわったので、現在も手元にあり、時々眺めています。意味が分からない絵本という感じなのだけど、いつまでも見ていたいという気持ちにさせる不思議なBOOK。絵の裏にも絵が描かれているのです。