![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/36/bc/c450fce0ce27442732f44d55448ae0b2.jpg)
アトリエにかけられている8号サイズの油絵。
チラッと部屋を通り過ぎる時に見える。そして、いつもハッとする。
白の地塗りはかなりしっかり塗られていて、すでに、重たい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/39/90/520a8fc16ba41187b84f2da50a5808bf.jpg)
こちらは、板に油絵の具で彩色。
板の形が、ヒロクニさんのフォルムで
色鉛筆の作品から切り取った部分みたいに見える。
この絵は、台所にかけられていて食事の時によく眺めている。
ヒロクニさんは、「緑ちゅうのも、使うのは難しいねぇ」と言いながら、色を塗りつけていく。ヒロクニブルーというどこか懐かしいブルーの色を使いながらポップな色合いの絵は、ヒロクニさんの独壇場の世界だが、グリーンに目覚めた今のヒロクニさんの絵もこれから楽しみです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5f/3e/23e7c088386f7c65d4fdb553cb4aa897.jpg)
遊んでいるとしか思えない作品。小さな板切れに油絵の具で彩色。
こういう作業は、いつも何かを確かめる為にするそうです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/76/61/b56568e337b88c5c7cd3e05e98f72f9f.jpg)
こんな絵の具で描いています。
絵を描き始めた洋画時代は、裏町風景や、赤いふんどしの絵や、佐伯祐三のような風景画を描いていたといいます。ヒロクニさん曰く「勢いだけは凄かったから、絵に殺気みたいなものはあったんじゃない?途中で筆が動かなくなるんだよ。何故か?と思ったら、溶油を知らなくてねぇ」と。中学生から油絵を描き始めたわたしは、中学生から溶油のことは、当然のごとく知っていて、その話は驚いたが、知っている、知っていないは、さほど重要な事じゃないと思っている。重要なのは、情熱というひたむきな心だと思っている。知識だけ、知っているだけの心で描いた絵に魅力を感じるだろうか?
ヒロクニさんは、「芸術家の中でも、絵描きは、バカになれんといかん。それが、音楽家とかと違う最大の違いだ」と語ります。