武内 ヒロク二

このブログは、武内ヒロクニの絵の紹介や、家での出来事を妻が語ります。
日々、徒然。

夏の制作 油絵(作品紹介47)

2010-09-12 13:41:29 | Weblog

アトリエにかけられている8号サイズの油絵。
チラッと部屋を通り過ぎる時に見える。そして、いつもハッとする。
白の地塗りはかなりしっかり塗られていて、すでに、重たい。


こちらは、板に油絵の具で彩色。
板の形が、ヒロクニさんのフォルムで
色鉛筆の作品から切り取った部分みたいに見える。
この絵は、台所にかけられていて食事の時によく眺めている。
ヒロクニさんは、「緑ちゅうのも、使うのは難しいねぇ」と言いながら、色を塗りつけていく。ヒロクニブルーというどこか懐かしいブルーの色を使いながらポップな色合いの絵は、ヒロクニさんの独壇場の世界だが、グリーンに目覚めた今のヒロクニさんの絵もこれから楽しみです。


遊んでいるとしか思えない作品。小さな板切れに油絵の具で彩色。
こういう作業は、いつも何かを確かめる為にするそうです。


こんな絵の具で描いています。

絵を描き始めた洋画時代は、裏町風景や、赤いふんどしの絵や、佐伯祐三のような風景画を描いていたといいます。ヒロクニさん曰く「勢いだけは凄かったから、絵に殺気みたいなものはあったんじゃない?途中で筆が動かなくなるんだよ。何故か?と思ったら、溶油を知らなくてねぇ」と。中学生から油絵を描き始めたわたしは、中学生から溶油のことは、当然のごとく知っていて、その話は驚いたが、知っている、知っていないは、さほど重要な事じゃないと思っている。重要なのは、情熱というひたむきな心だと思っている。知識だけ、知っているだけの心で描いた絵に魅力を感じるだろうか?

ヒロクニさんは、「芸術家の中でも、絵描きは、バカになれんといかん。それが、音楽家とかと違う最大の違いだ」と語ります。
コメント
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