異端にして反俗、ときに狂気の画家。荒れる大海に浮かぶ大船をもろともせず、
小船に寄り添うこともせず、裸で抜き手を切る素もぐりの達人としてある。
アートという海のことである。
その手に握られているのは銛ならぬ絵筆ならぬ色鉛筆。
現出した武内ワールドの美しさは、まさに彼だけのもの、彼の生きてきた軌跡に溢れている。
島田誠
会場:B1F un
会期:2021年2月6日(土)-2月17日(水)
11:00-18:00 ※最終日は16:00まで
ギャラリー島田のHP→http://gallery-shimada.com/
住所:神戸市中央区山本通2-4-24リランズゲートB1F・1F
TEL&FAX 078-262-8058
メールアドレス:info@gallery-shimada.com
◆「しあわせ食堂」挿絵をはじめ、オンラインでの同時公開も予定しております。
コロナで緊急事態宣言の中の個展となるような感じですが、オンライン販売もありますので、
無理せず、気軽にギャラリー島田にアクセスして頂けたらと思います。
はじめての試みですので、よろしくお願い致します。
(買わなくても、見る楽しみに参加下さいませ。)
ギャラリー島田へ、打ち合わせと詳細の確認のために行ってきました。
そこで、出会ったのが植松奎二氏。
ギャラリー島田でのミニュアチュール展のオープニングパーティか、
それとも他の人の個展か、大勢が集まる時にお顔を拝見することはあったし、
ヒロクニさんが2人で立ち話をする姿を覚えているので、会うのは初めてではありません。
今回は、「武内さんの奥さんですよ。」とスタッフの掛け声があったので、
一対一で、面と向かってお話するのは、初めてでした。
改めて「初めまして、武内ヒロクニの家内のサホリといいます。」と、
かしこまって挨拶をしました。
「あのう、私は武内が52歳の時からの妻なので、
私の知らない武内のことを教えて頂けたら嬉しいのですが・・・。」と。
ここまでは、いいのですが、
「3番目の妻なんですよ。」
「だから、知らないことが多すぎるのですよ。」と。
余計なことも言った。
植松氏は、「いやぁ、武内さんはね、僕が子供の頃、絵を描く姿をよく見てましてね。」
「電信柱に登って、その姿を見ていて、いいなぁ~て思っててね。」
「確か、風景のスケッチをしていた姿をよく見てましたよ。」と。
「その姿に、憧れて芸術家になりたいって思いましたね。」と。
電信柱に登っている姿が思い浮かび、そこがなんともいえないイイ感じ。
少し、気持ちがほぐれたりした。
私の知っている家でのヒロクニさんとは違う姿が浮かんでくる。
その頃は、神戸の下山手8丁目に住んでいた頃の話だと、ヒロクニさんから教えてもらいました。
また、「その頃は、しもたやを描くのもいいのだけど、倉庫街をよく描いた時期で、
30号ぐらいの作品を主に描いていたかな。」と。
また、「なんしか、ロクちゃん(山本六三氏)と、賞金稼ぎに競って出していたような頃だから・・。」
とも言い、「油絵具の使い方もよく知らんのに、よーやっていたよ。」と、懐かしそうに話します。
私は、唐突に「武内の絵は、最近アールブリュットとか言われてしまっている時があるのです。」と言ったら、
植松氏は、「武内さんの絵は、アールブリュットじゃないでしょう。」
「だって、知性があるでしょ。」とご返事が。
この言葉は、非常に私をホッとさせました。
私も時々、武内の絵にアールブリュットという言葉が評価の中にくっついてくると、
「アールブリュットの作家は、やはり精神に問題があって、入院するような人でないと、ダメだ。」と、
思っていたので、違いの識別として大いに役立った言葉でした。
(海外では、入院したりしていない、そうじゃない人も含まれていますが・・・。)
昭和の洋画が熱い頃の絵の良さを語るヒロクニさんがいるので、やはり健全だ。
ヒロクニさんて、意外と健全な部分というのがあるのです。
狂気とか、書かれるけど。
植松氏の作品は、とてもシンプルなものに温かみを感じる彫刻です。
シンプルゆえかもしれないが、ハッキリとした印象で、あまりモヤモヤを感じさせないところが良い。
シャープなんです。
ヒロクニさんが言うには、「植松は、よくやっているよ。」と。
「あれも、ちょっと年取ったんじゃない?」などと言う。
個展会場で、植松氏の写真を撮っていた私。
そう、ヒロクニさんに写真を見せて、会ったような気持ちになって欲しかったのです。
↑わざわざ、笑って欲しいと注文をつけました。
ちょっと、いたずらっ子みたいな笑い顔がステキ。
この写真を見せると、「イイ顔してるじゃない。」と、ヒロクニさん。
「これも、結構苦労してるんだよ。」と。
会場は、渡辺信子さんの個展会場。
植松氏の奥様の個展会場でした。
知的な感じのお2人で、とてもうらやましく思いました。
「人生は、ないものねだり。」と、常々思う私なのですが、まさしくそれ。
「お2人とも知的な感じで、ステキですね。」と会場で言い、
「うらやましいわ。」とか、「憧れます。」とかも言った。
家に帰ってからも、その話をして、「どうして、私達はそんな風になれないの?」と、
ヒロクニさんに質問しました。
その質問は無視されて、
「大谷記念美術館で、奥田の(奥田義巳氏・故)展覧会があるけど、
植松がトークをするらしいから、出かけてみるかな。」と言ってました。
会いたく思ったのかもしれません。
そんな会話の中、大根を5本頂きました。
食べきれないと思い、はじめての切り干し大根に挑戦しています。
↑本当は、カゴに入れるらしいが、この為だけに買うのはちょっと思い、
祖母が生前していた干し方を思い出して、このようにしてみました。
日中は外で干し、日が暮れると取り込みます。
祖母は、芋茎(ずいき)をよく作っていました。里芋の茎を干した食材です。
これは、一日目の写真です。
庭では、ブルーのビオラが花を付けてきています。
↑縁がブルーだったビオラの種から、色々なタイプの色の具合のものが。
↑これは、ブルー(紫?)が多く出ています。
↑これは、白とブルーが半々。
↑やっと、赤茶色の好きなタイプのビオラが咲きました。
↑こちらは、花の姿が違います。
どうして、こんなことが起こるのか?不思議に思います。
↑こちらは黄色タイプの種から。
しかし、黄色と薄い黄色に近い茶色の種から、紫色が出てくるとは思いがけないことでした。
種を採取して植えるのは、不思議なことがあるので、面白いなぁ~と思っています。