この絵はマジックで描かれています。
束ねられていたマジックの絵が出てきたので、懐かしく思って見ています。
けっこう量があり、コツコツと描いていた証拠品のような感じがしました。
この絵は、たぶん飛行機で、「赤とんぼ」と言われていたタイプの形ではないかな?と。
「九三式中間練習機」ともいわれる日本の飛行機。
なんといっても、ヒロクニさんは戦中派なので、よく目にしたものなんでしょうね。
今飛んでいるジェット機ではない。
また、ヒロクニさんの絵には、「飛ぶ、翔る」というオブセッションがあり、
「空を飛んでいる」という感覚を描いたものも多くあります。
随分前の話で、明石にいた頃なのですが、
「昨日はね。サホリとずっーと空を飛んでいたんだ。
山から山へ渡って行ってね。
人って飛べるものなんだ。
一緒に空を飛んでいたのだよ。」と、
話されたことがあります。
私は、「そんなことしてないけど・・・。」と思い、
それよりヒロクニさんの精神状態を心配した。
この時に、はじめて「オブセッション」という言葉がピッタリくると思ったのです。
「飛ぶ(翔る)」と名付けられた作品があり、ちょっと切迫感あって、
怖いような感じを受けます。
「オブセッション」というのは、妄想。 固定観念。 強迫観念という意味。
実際、ヒロクニさんはちょっと危うい精神状態だったように思う。
現実を生きる私としては、
とにかくご飯を食べてもらい、現実的な行動を重要視して、実際に出かけるとか、
買い物するとか、現実を生きるのだ!というノリに変え、実感を増やしていこうと。
文脈の分かり難い“精神科に入院して気が狂った人”が書いたフランス文学を読むのは禁止して、
読もうとしていたら、取り上げておいたりと工夫してみました。
ところが、そういう時に限って、そういう文章の本を選ぶようなのです。
「ちょっと、それ、読むのやめてくれる。」と言い、
取り上げて、チラッと文章をみて、
「これは、やめとけ!」と。
(偉そうなんですが、危機感を感じていたので、この物言いに・・・)
その甲斐あって、健康的になって行きました。
思うのですが、長い間だ、ちゃんと食事をとっていなかったのが、
一番の原因のように思いました。
そういう胃が小さくなるような生活を送っていたよう・・・。
安定してきたら、あとは自由にどうぞって感じになって、
今に至っています。
私の現実を生きる平凡な女性の部分が、生かされたのだと思っています。
どうも男性は、そうじゃないようで、ロマンを追いたい男性から、
時々、女性への苦言を聞かされる時があるのですが、
「しょうがないのでは?」と言います。
どういう分けか、エッって驚かれます。
オブセッションで絵を描いている画家で有名な方は、草間弥生氏。
水玉のオブセッションが凄い!そして、ちょっと怖い。
幽玄の世界に入り込む画家もいて、
こちらも幽玄と現実をうまく行ったり来たりしないといけない。
絵画や文学の面白さは、そんな所にもあると思いますが、
書く(描く)方は、大変です。
日本の作家では、「三島由紀夫」は、凄かったと個人的に思う。
今日は、硬派な内容の感じになりました。
ちょっと堅苦しかったでしょうか?
今日の絵は、健康的になってからの作品なので、安定感があると思います。
「飛ぶ」というタイトルでも、ほんわかしています。
庭では、苧環(おだまき)が咲きました。
↑苗をもらい、それを育てています。
後ろの細長く延びている部分が、王冠のようで美しいと思いました。
清々しい感じがします。
↑前から見ると。
いつも紫色の苧環ばかりだったので、この色が珍しく、嬉しい。
たぶん西洋苧環だと思っています。
↑こちらは、ゆずの木。
たくさん花を付けていて、とても甘い匂いがします。
受粉がうまくいっていると、たくさん成りそう。
白い花が緑によく映えています。
↑羽根布団の上が好きで、丸くなって寝ています。
起こしたくなります。
夜になると、いつも寝る体勢に入る規則正しい生活のピーなのです。
昼間は、かまってちゃんが激しく、やんちゃなんですが、
夜は、この体勢が続きます。
もう、ゆすっても起きない。
抱いてもダラ~ンとしていて、寝ています。