1990年ぐらいに描かれたと思われます。
それは、画風の流れとサインの文字で分ります。
今は、カタカナで、「ヒロクニ」となっていることが多い。
この絵には、ドクロが多く登場しています。
旗印にも、ドクロが。
いつも思うのですが、ドクロの表情がいつもコミカル。
本格的な不気味さを持ったドクロが描かれていれば、
シリアスでクールな作品になると思うのですが、
笑っていたりして、ふざけたようなドクロや、ビックリ顔や、困り顔のドクロなので、
怖さはなく、どちらかと言うと拍子抜けしてしまうような顔をしている。
こういうのが、武内の絵の醍醐味なのか？そう思いながら見ていました。
とにかく、愛嬌がありすぎるドクロ達だ。
↓たくさん描かれているところを、抜き出してみました。
↑コレ。
1つだけフェイントをかけたのか、ドクロになっていない顔があります。
右端の下に、コップに入った歯ブラシが描かれていることから、
随分前の作品群に「歯ブラシ女王」というのがありました。
この絵は、そこからの延長で派生した作品と思われます。
赤い花を見ている少女像は、足を広げていますが、
しっかりパンツ、そう下着のパンツを身に着けています。
青と黒のタイルを交互にしたような配色の部分が、パンツだ。
そういえば、この頃、世界の国のパンツの写真が壁に貼られていたのを思いだします。
この写真を見ながら、「お国柄出てる？」と見ていました。
また、女性用のパンツも一緒に買いにいったこともある。
（わたしの履くものじゃない！厳重注意）
わりと自然な感じでなんの抵抗感もなく、武内はいるので、変態じゃないという感じ。
その売り場に溶け込んでいたことに驚きでした。
一度だけ、1人でパンツを買ってきたことがあり、「これ、いいでしょ？」と見せられた。
いいとは思わなかったけれど、よく伸びるパンツでした。
パンツの形状をした旗がたなびく絵も登場し、
個展の時に、女性が「わー！これ、パンツ。こんなに一杯ある～！」と、賑わっていた。
笑っていた女性達は、素敵な感じに大らかさがあって、いいな、と思いながら見ていました。
老若男女に好かれる絵で、見たら皆ワーとなる作品。
実は、その絵は人手に渡っているので、御見せ出来ないのが残念です。
そんな頃の作品で、武内的には、エロティシズムもある作品です。
ブログの更新が遅れました。
忙しい・・・。気持ちが忙しい日々。
転居のための行動をするようになってから、
頭が間取りと家賃、部屋に関する諸々のことで覆われ、そこに集中しがち。
やはり、ピーちゃん（猫）にとっての環境も大切だ。
料理も手っ取り早く、美味しく出来るものに転換。
ネットで見た物件に、“見学したい“のボタンを押し、必要事項を書き込むと、
違う不動産屋からも山のように、案内が・・・。
わたしの前に、多くの不動産屋のスタッフが群がってきているかの錯覚がした。
頭の中が、そんな状態の時に、「さほり、ちょっと来て。」と言われ、絵の話。
実務的に頭がなっている中、話を聞こうとするのだが、
なんの話をしているのか全然分からないが、聞こうと努める気持ちを強くしたら、
頭がクワ～ンとして、水の中に入っているような感じになってしまい、ヒロクニさんが遠くに見える錯覚。
脳の使う部分が違うのだと思いました。
とにかく、わたしの頭は実務一辺倒になりきり、家に集中しています。
こうやって、わたしが他ごと（武内ヒロクニ以外のこと）にかまけていると、
これがまた・・・・、ヒロクニさんはわたしに頻繁に話し掛けてくるのです。
家のことは、自分も含まれているのが分らない人だ。
何で忙しいのが分らないのかな？・・・・状態。
それで、話し掛けてくる。
急に「俺は、繊細なんよ。一般の人のような神経の持ち主じゃないんよ。」と。
パソコンの画面を見ながら顔をあげ、その顔を見ながら、
「わたしには、あなたが繊細とは思えない。」と言うと、
・わたしは近所の音でも嫌だったりするものがある。その辺の人と違うと主張。
・無神経な奴とは、話するのもしんどいぐらい繊細なんよ。
・絵画というものを描くのに、デリケートでなくてどうする。
・最後に、「何で、そんなに逆らうの？」
この最後の部分が、変なのだ。
ちょっと何かを言ったら、逆らう？
今度は、わたしの番だ。
「宝塚市が寒いからって、わめいて、形相悪く罵ったりしている顔見ていると、繊細とは思えない。
その顔を見たら、心が荒れるといっているのに、いっこうに止めない。
わたしも繊細なんよ。心が荒れます。それが、分らないの？」
「オステリー！」
「あなたより、わたしの方が穏便だし、わたしの方が繊細と思わない？」と。
この度思ったのは、ヒロクニさんの「俺は繊細。」は、
我儘とピッタリ合わさって形成されている代物で、我儘と紙一重。
「違うと思う。」と言っただけで、これほど反論してくるとは思いませんでした。
普通は、「えっ、そう？」ぐらいの反応だと思うのだけど。
「こんなことで、引越しして大丈夫か。こんなに仲が悪くて。」と言いながら、アトリエへ。
「違う。」と言っただけで、仲が悪いとは・・・。
この飛躍。
芸術家は、変人が多いらしいが、その中の1人がヒロクニさんでしょう。
↑今年のビオラで。
中央の黄色のビオラが、わたしの気に入りのもの。
厚ぼったい黄色ですが、このビオラを添えると古典的（クラッシクな感じ）になります。
ブルーぽい紫のビオラも昨年採取した種から。
黒っぽい紫のビオラ、ピンクのビオラ、庭にある小さい小花を添えて。
日持ちはあまりしませんが、花はたくさんあるので、しょっちゅう変えます。
わたしは同時進行で何かをするのが苦手で、やや集中してやりたいタイプ。
ヒロクニさんは、散漫的にとぎれてもいいタイプで、
絵を制作中でも、どんどん話し掛けていいのです。
「お話カモーン！」と言われたぐらい。
何度か、わたし自分の癖を説明していますが、すぐ忘れるらしい。
それもあるが、究極自分の事に関心がある性格。
それはいいのですが、やや、わたしも自分の事に関心がある性格の要素がある。
興味ない話しだったりすると、全然覚えていないという・・・。
たぶん、似たもの同士なのだと思います。
困ったことだ。
今日も、最後までお読み下さったかた、ありがとうございます。
「思春期の少女」と書かれていたので、そうだよね。と思いながら読んでいました。「少女趣味と性と死」と記号的に描かれた読み解いてみたりします。
パンツ作り。なんと！
そんな貴重な行為をされていたとは！
ともりんの発想のユニークさと実際に作ったというのは、凄いわ！ともりんもちょっと変わった子だった？そんなことも聞いてみたくなります。
お尻の丸みを包むのが難しそう。きっとこの部分に生地が多くいるし、立体的にするのに工夫がいりそう。自作のパンツというのを想像してみると、う～ん、と頭の中で刺繡をあしらったものを想像しました。創意工夫の根源の力を感じます。
ヒロクニさんの絵の中のパンツは、切り取られた型みたいなパンツの絵と足と胴体の部分がふくらみを持たせた表現のものと2種類あります。ふくらませたパンツの方は、ご婦人用って感じで「・・・・。」と思いながら見ていました。
まだ、物件見学中。
今回の転居では、アトリエをもう少し広くという欲があります。もう、ヒロクニさんにとっては、完璧に晩年を過ごす地になると思うので、じっくり探しています。「さほりんは頑張っている。」と、あり。いつもエールありがとう。頑張るわ。
ふと、庭との別れなどが過ぎり、時々感傷的になりますが、寂しさと共に、人として思う当然の感情が湧き起こってくるのだと思い、こういう気持ちも大切なのかもしれないという思いがよぎりました。
毎年、登場するビオラの花。
カップに飾るのは、やはり自苗のビオラがよくまとまるみたい。（自画自賛）
白い花は、“エリゲロン”。随分前に植えた１株が玄関先で広がっています。強い宿根草です。
大根の花の水耕栽培は知りませんでした。そうやって花が咲くなんて！いろんな実験をしているともりん、なんだか愛おしくなってくるわ！
“仲間”って感じで、抱きしめたい。大根の葉のふりかけやら、漬物のレシピも共有したい感じ。この感覚わかってくれる？
お返事は、言い訳をしているだけで、無理はしていません。でも、気をつかわせてしまいました。無理はしませんから、これからもよろしく。
暑くなったり、寒くなったり。今年は、温度差が激しく感じます。体調のこと、いつも気遣ってくれてありがとうございます。お互い、なんとかやっていきましょう！
コメント、ありがとう。
思春期の少女の、ダークさと華やかさと現実といろんなものが自分の中でごちゃごちゃになって苦悩していることを想像しました。
パンツは、改めて考えるととても不思議な形をしています。十代の頃、パンツ（ショーツ）を作ることに凝っていた時期があり、肌ざわりのよいインド綿などの綿生地でたくさん作りました。
その時に思ったことは、「想像していたよりたくさんの生地が必要、イコール、ヒトのお尻の大さを実感したこと」「こんな複雑な形の型紙を最初に考えた人の発送はすごいな」「臀部を覆う生地が多すぎるのでは……」と、パンツを作るという行為だけで、色々なことを考えました。
転居、これは一大イベントです。転居先の条件を考える、そしてその条件に合う転居先を探すというところまででも一苦労なのに、その間にいろいろなことが発生し……お気持ちを想像すると切なくなります。
ただただ対処し続けるしかないという悲しい現実だと想像しますが、「さほりんは頑張っている」と思っている誰か（私のことです）がいるということが、お気持ちを少しでも和らげる助けになればと思うばかりです。
ビオラの切り花、春らんまんです。白いカップに色とりどりの花たち、気持ちをわくわくさせます。白い小さな小花はハルジオンでしょうか。そこだけぽこっと緊張が抜けるような良いアクセントで、なるほどと感心してしまいました。
大根を買うとヘタの部分を切り取って水耕栽培をしています。上手に育てると中心部分から菜の花に似た白い小さな花が咲き、「大根を全うした」気持ちになって満足感があふれます。その後はもちろん食べます。
お返事のことはどうかお気になさらないでください。お返事をいただけるだけでありがたいことです。ご無理をされてのお返事は心が痛いです。さほりんのご都合の良いときに、お願いできればと思います。
急激に暑くなってきて驚いています。体はもっと驚いていることでしょう。転居関連のお忙しいときに急激な気候の変化、うまくお付き合いできますようにと想っています。