この絵を見ながら、“くっきりとしているな”と思う。
ビビッドな感じ。
人物画なのは、見て取れるのですが、どういうふうに見ていいのか少し混乱気味です。
男性像であろうとあたりを付ける。
そう思ったとたん、角がある宇宙人みたいに思えたりする。
この絵は、「こういうのを取り上げたらどうだ?」と見せてくれた絵なんです。
元気な感じもするし、いいかも?と思って、絵をスキャンしていました。
だけど、どういうふうに作品を紹介したらいいのか悩むのが正直なところ。
「元気を出して、やっていこうぜ!」と絵は語りかけてくれますが、
その正体は何なのか?
それが、さっぱり分らない作品です。
頭の上に描かれた、“星”は、エネルギーがバチバチと音を鳴らしているようで、
元気を出したくない時に、「元気をだそうぜ!」と急きたてられているようで、
「やめて・・・。」と言いたくなる気がしたりして。
この感想は、武内とわたしの日常の関係から、にじみ出ているのよ。
「少し疲れたから、お休みモードでエネルギーを省エネにして過ごそう。」と思った時に限って、
良人はすっごく元気で、「お弁当を作って出かけよう!」とノリノリになって目の前にいる。
「お弁当を作ってというが、作るのはわたしだろうが・・・。」と内心思い、
「今日は嫌だー。」と返事をする。
「じゃあ、今から散歩に行こう。」と、弁当は省かれる。
「今日は、疲れてるぅ~。」と返事をすると、「君は、ダメだな。」と言い、
(君と言う時は、怒っています。)
「チィッ。」と軽薄な男がするような舌打ちをして目の前から消えるのです。
その舌打ちの音が、憎憎しく頭の中に残る。
また反対の場合もある。
武内の仕事での所用があることから、
わたしが気合を入れて用意(ヒロクニさんの身の回りのもの)を整え、
さっと出かけられるようにして、「さあ、行きましょう!」という気持ちの時、
「別に行かなくてもいいのじゃないの。」と言いだし、さっさとするのを渋る。
「えっ、自分のことじゃないの?」と一瞬身が凍る。
もう、子供に言うように、やいやい言って身支度をさせるのだ。
それは、相手がいることだからと説得するのですが、
ごねている様子を見ていると、だんだん腹が立ってきて、
「もういい。とりあえずわたし1人で行ってくる。
そして、正直にぐずってこなかったんですって、説明しに行くわ。
これから、軽蔑されると思うよ。」
と言い放ち、見下したような目で武内を見る。
すると、ブツブツ言いながら身支度するのです。
わたしのことだから、そのままの事を言うのは確実だと思うのでしょう。
それは、あたっているのです。
武内は、わたしのことを理解しているのです。
こうやって、喧嘩や争いの多い夫婦って、前世で敵同士だったりするみたい。
今世で、会った途端それを感知して、恋をしたりするのだそうです。
う~ん、どういう敵であったのかということが、興味深い。
こういうことは、知る由がありませんが・・・。
この絵から、こんな話題になってしまい不思議だ。
畑正憲氏の訃報を聞いてショックでした。
毎日新聞の夕刊での「しあわせ食堂」の挿絵を武内が担当していた時に、
畑正憲氏の登場で、“ラーメンの絵”を武内は描かせて戴いたことがあります。
その絵は、ラーメンにのっているゆで卵が立っていて、そのありようがユニークな絵でした。
絵だけではなく、畑正憲氏のラーメンのうんちくも潔さがあって良かったので、印象に残っています。
簡単に内容をいうと、
「最近、ラーメンを食べるのに並んだりするようじゃないか。
そんなたいそうに並んでまで、ラーメンというのは食べるものじゃない。
お腹がすいた時に、手早く食べるのがラーメンだ。そこが、ラーメンの良さ。
凝りに凝ったラーメンを並んで食べるというのは野暮。
普通に美味しいラーメン屋さんで、さっと入って、さっと食べる。
こういうものだ。」
このような内容だったと思います。
これを読んで、この感覚いいな。と思っていました。
ムツゴロウさんとして、中学生のころ本を読んだり、
動物王国のエッセーを読んだりして楽んでいました。
それから、吉行淳之助氏のエッセーで出てくる、畑正憲さんの麻雀仕方の事なども知り、
ただならぬ人だということが分ってきたりして、好感を持つように。
ライオンに指を食いちぎられても、落ち着いていました。
そこまで、動物と対等に対峙する姿に驚き、雄々しい人なんだと思うようになった。
東京大学出身で、麻雀で食っていたり、インテリヤクザな風味もあって、破天荒。
もう、こういう人は出ないのでは?と思う。
馬に乗っている姿、好きだったな。
違った意味でショックなことは、87歳で亡くなったことだ。
我が良人は、今年数えだと、86歳になる。
こういうことが、なんだか堪えるのです。
下の写真は、武内が撮ってくれたわたしの写真。
「そのシャツの模様と庭を写したいから。」と言われ、撮られた写真。
畑正憲氏の訃報から、こういう写真を見て、なんだか切なくなったのでした。
湿っぽい話しはこれくらいにして、黄色いチューリップの咲く庭を。
↑黄色のチューリップが栄えています。
黄色もいい色なんだと、再認識。
↑こちらは、わたしが好きなクロームイエローのビオラ。
今年は、レモンイエローに先祖帰りしたものが多く、3苗しか咲きませんでした。
この3苗から、来年に向けての種を採取しなければなりません。
今から、出来た種は、すべてリボンで結ぶことにしています。
↑こちらは変わり咲きのビオラ。
右上が、昨年購入したものと同じものが咲きました。
左は、右の花が先祖帰りしたもので、色味は似ていますが違う模様になりました。
色がいい。
↑こちらは、我家の猫。ピピ。
もっぱら、ピーちゃんと呼ばれています。
顔が分りにくい猫なんです。
実は、目はぱっちりではないが、開いているのよ。
よく、「ぴーちゃん、顔が分らないよ。そんなことで、どうするの?」とピーに向かっていいます。
本は、ヒロクニさんがわたしに。と言って薦めてくれているもの。
たぶん、マンディアルグだと思う。
これが、なかなか気が進まないのだ。
時々、切なくなるのに、良人に対して、本気でイライラしたり、怒ったりする日常。
優しくするのって、難しい。
ほんと、悟れるものなら悟りたい心境。
実は、今日も
「不平不満の多い人だねぇ~。依存心の強い人って不満が多いらしいよ。
そんなことばかり言っていると、地獄におちるよ。」と言いながら、
不平不満を言わないが、心の中で思っているのはどうなのか?
これは、わたし。
似たり寄ったりかもしれません。
今日も、最後まで痴話話を読んで下さった方、ありがとうございます。
顔とかパーツとかはよくわからないのですが、ただただ雄叫びが聞こえてきます。雄叫びをあげながら、向こうの方から砂煙をあげながら走ってくるような。トラックのコンボイみたいな感じです。
冬眠から覚めて、ちょっとぼーっとしている体に一気に活力が注入されて目が覚めた感じがしました。今の時期にぴったりな感じがして、体がわくわくしました。
「お弁当を作って出かけよう」「作るのは私が…」にとても共感です。「お外でお弁当」のシチュエーションは、用意する人の負荷が結構なものです。
お弁当はもちろんなのですが、「敷物は?お手拭きは?飲み物は?つまようじもいるかな?ゴミ袋はどうしよう?ビニール袋もいるよね。『寒い』とか言いそうだから服装もそれとなく誘導しなければ…」とか。
「軽蔑されると思うよ」というさほりんの言葉、きれいだと思いました。「だめ」「だらしない」というような罵倒する言葉ではなく、このような角度での諫め方に、「はっ!」とした気づきを感じ、本当に感心しました。
さほりんは、このような言葉の感覚と使い方がきれいだといつも思います。ありがとうございます。
畑正憲氏はすばらしいという意味の特異な人だと思っています。彼についてもう少し深く書きたいと思うのですが、考えると涙が出てしまい思考がぐっと沸騰してしまうので、これぐらで止めさせていただきま。
吉行淳之介氏は大好きな作家さんです。畑正憲氏との麻雀関連のことも読みました。心の中で偉大な部分に在る人が、どんどん亡くなってしまいます。
ヒロクニ先生が撮影されたさほりんが、とてもすてきです。そして、シャツの柄はもちろん、ボトムとの色合わせもすてきです。このような服装でお庭のお手入れをするから、すてきなクラシックなクリーム色のビオラが咲くのかな、と思いました。
私は、とても安価なナイロン製トレーニングウェアのボトムと激安なナイロンのフード付きヤッケ(ものすごい悪趣味な色と柄!)で庭に突入してバラの剪定やしつこい外来種の草を抜いています。
そんなとき、冒頭の作品に感じた雄叫びを、一人であげているのです。
ビオラが本当に美しいです。花だけではなく葉の緑も濃いように思います。ぐぅと深い緑色。
ピーちゃん、確かに目がわからない…。でもぷくぷくしたお腹でかわいさがわかります。
マンディアルグを知らなくて、検索してみました。やっぱり知らない作者でしたが、フランスの作家でありエロティシズムの大家、三島由紀夫の戯曲『サド侯爵夫人』のフランス語翻訳を手がけたとということを知り興味がわきました。
エロティシズムは人類の生存の根源と考えているので、関連する作品は読んで知ってみたいのです。
バタバタしていて、お返事が遅くなってしまいました。家のことで、明石海峡大橋の近くまで行っていました。その後、考えに耽っていて、遅くなりました。
この絵は、目が冴えるような色使いで、叩き起こされる感覚があります。「冬眠から覚めて、ちょっとぼーっとしている体に一気に活力が注入されて目が覚めた感じがしました。」と書かれているので、同じように感じているのだと思いました。描かれているものは、理解できなくても、同じように感じているというのが、面白いわ。
「お弁当」って、結構大変ですよね~。私目線で、その大変さを語ってくれているので、うなずきながら読みました。諌める言葉遣い、良かった??こういう言葉使いをする時は、突き放して、冷酷な気持ちなのです。でも、いい感じに聞こえるとしたら、それは良し!と思うことにしよう!(変なところ褒められちゃったという気持ちになって、面白い気持ちになりましたよ。)
やはり、畑正憲氏は特異な人だと共感します。そして、ともりんも気に留めていた人物だったのだと思うと、嬉しく思いました。吉行淳之助氏も大好きだなんて!私は、若い時に彼の本を非常に読んだ人で、対談がうまかったというか、味があった。本当に気遣いの人で、デリケートなところが光っていました。ともりんとの共通功を発見して、ちょっと興奮してしまいました。(嬉しい!と)
庭仕事の私をステキと言ってくれてありがとう!だけど、ともりんの悪趣味にも親しみを覚えるわ~。(笑)悪趣味も通り越すと、美に通じる感覚ってあるでしょ。エキゾチックに近づくという・・・。草を抜いている姿、想像するとワイルド!
ビオラ、今年はひょろひょろしていて、花数が少ないのです。今の段階から種の採取にとりかかっています。やはり気候が変なのか?
ピーちゃん、大体こういう感じに写るので、写真を撮るの難しい子です。マンディアルグは、ヒロクニさんお薦めですが、オートバイしか読んでいません。これは、アラン・ドロンとマリアンヌ・フェイスフルが主演で「あの胸にもういちど」という映画になっています。本の方がいい。三島由紀夫つながりのことは知りませんでした。マンディアルグは、生田耕作氏の訳だと思うのですが、生田氏の生前は、少し交友があり、生田氏が着流しで個展に来て戴いたことあるそうです。こういうつながりもあって、ヒロクニさんの愛読書のようです。
ともりんは、なかなか読書家ですね。
今日は、朝から雨がふる日。
春は、植物が芽を出すために、水が必要だからと思いながら、窓を見ています。
ユニークなともりん!いつもコメントありがとうございます。嬉しい共感を感じながら・・。