一輪の花が描かれています。
色鉛筆でぎっしりと埋め尽くされた作品です。
お正月らしい絵はないのかと、アトリエで作品を点検しつつ、この絵を選びました。
今年の我家のお正月は、ゆっくりと私だけが過ごし、ヒロクニさんは正月から制作です。
ヒロクニさんの正月は、物資が切れないことだけに焦点が当てられ、買い物を重点的におくのが正月。
なんかいまいち、盛り上がらない正月なので、せめてお料理は!!!と張り切っていた私ですが、
何かゆっくりムードに入ってしまった私は、つどつどお料理を作るお正月となりました。
冷蔵庫の中は、一杯だ。
おつまみのような、お酒の肴のようなものばかり作ってちまちまと並べ、ヒロクニさんと晩酌。
昼間、ヒロクニさんから、「ビールを一口飲みよ。」と言われて飲むと、眠気に襲われてしまい寝てしまった。
一日は、着物を着て、お太鼓の帯も結び、何故かローソンでおやつを買ってきてと言われていそいそといくのであった。
家に帰ってきてからは、割烹着を着て、お料理を作る。
黒豆や、煮物、牛肉に醤油をたらし、さっと網で炙ったものは、大根おろしとともに頂くのであった。
複雑なものはなしで、ふろふき大根とかそんなものを。
晦日の日は、まず庭に植わっている「松」と「南天の実」を切り、壷にズボッと入れ、
花の大きいパンジーを添えて正月飾りにした。
効果は満点で、ヒロクニさんから「君も大胆だねぇ~」なんて言われていました。
しかし、正月の2日に、「君は、僕が死んだら、僕のことを書いて本を出版して、食いつないで。」とか言い出す。
正直言って、あまり先の事を先々考えてもしかたがないと思っている私は、聞いているだけで胸がつまりそうである。
ヒロクニさんにこう言った。
「それより、ヒロクニさんが文章書いて残して欲しいのだけど。
そうしたら、それを私が出版社に持って行って出してもらえるかもしれないでしょ?」
「交友関係とか、知らない部分もあるのだから、私の事を思うんだったら、文章書いて下さい。」と懇願した。
「読書家で、難しいものを読んでいるから、文章に対するハードルが高すぎて、書きにくいのかもしれないが、
変なプライドは捨てて、等身大の文章でいいからさ~。」「文章って身さえ入っていたらいいのだから。」と、私も強引だ。
「形相」という同人誌にヒロクニさんの文章を読んだことがある。
■一部引用(後半部分)当時1人暮らしのころと思われる
タイトルは「サギの山」
③カネヤ!スキヤやぬかしても
このごろは、毎日が見おさめの気分や。
加古川のジャリたれがいうとった。
オッサンハよ死ね!やて。ナニ抜かしとんね!
あホたれオ前らみたいナクソアホガキども
見とったら胸くそワルイ。
親のカオがみたいわィ。
マンションボケのアホズラシヤガッテ。山に来てみイ。
オ前みたいな奴は、さぎのくそにもならん!いうて
年がいのない。
おばん 恋しい
月あかり
いちどきてくれ さぎの山
山は すーすー 風ばかし。
こんな文章を書いていた頃、私はヒロクニさんと出合った。
「この頃、侘しかったのね。」と言ったら、「侘しいなんていうな。孤独だったんだ。」と言い返されてしまいましたわ・・・・。
ヒロクニさんは、正直に思ったことをメチャクチャに書いたらいいと思うのですが?
なんか、赤裸々すぎるところがすごく新鮮で、ユーモアを感じた次第です。
私には、最強の家族が出来た。
「ピピちゃんだ。」
ヒロクニさんのわけわからん話とやっていく生活に潤いを与えてくれる奴だ。
こんな表情を見せてくれるだけで、癒されます。
ゲージから自分で出て、夜お布団の上で横になっています。
それも、パソコンを打っている椅子の横で。
今、私は56歳だから、76歳までは元気でいなくっちゃと思っています。
色と紙の質感が艶やかで、気持ちが高揚しました。
キュートなピピちゃん!
正統派美人さんのキタハマちゃんとはまた違う魅力です。
ファニーな美人ちゃんのピピちゃんの成長が楽しみです。
2019年もヒロクニ先生の作品と、サホリさんのブログを楽しみにしています。
やはり、猫ちゃんを飼う決心をして、ピピちゃんがやってきました。ヒロクニさんと私は「なんかファニーな顔しているね。」と言っていました。やっぱり同じことを思うのですね!
ヒロクニさんは、東京での個展はやりたいと思っていますので、また会えると嬉しいです。しかし、最近、年齢を感じるようになって、ある程度作品がたまってからのお話ですが・・・・。
ともりん元気でいてね!