この絵は地下鉄が走っている。
度々、現れてくるモチーフの一つです。
地下鉄の上では、車や得体の知れない人物らしき人がニコニコしている。
そのニコニコしている人物の微笑みはなんと可愛らしいこと!
私は、ちょっと和むのであった。
唯一ついつも思うのは、表情のある人のような顔が四角いのは何故なのだろう?
ほんと四角く描かれた人よくみます。
何故なのだろう?と思うことはもう一つある。
これは絵に関することではないのだが、War is over!という言葉だ。
日本では、共産党がデモなどでよく上げている。
この言葉は、ジョン・レノンとオノ・ヨーコが、
70年代アメリカのベトナム戦争の介入に対して、アメリカを批判した言葉だ。
日本語訳では、戦争は終わったという意味になる。
ジョンとヨーコは、ベトナム戦争に反対したのである。
(正直に言うとベトナム戦争が何故起こったのか私はよく知らない。)
ということで、日本でも起こった「日米安保闘争」というものも知らない私は、
時代を通過しているヒロクニさんに聞いて見ました。
ヒロクニさんが、ジャズ喫茶バンビによく通っている頃だったと言います。
時代としては、ジャズが全盛期、フォーク、ロックの全盛期だった。
ヒロクニさんの周りには、安保闘争に参加していた人達は多かったようです。
自由を尊重するヒロクニさんは、自分自身は興味はないが、
そういう意見の人の自由もあるということで、
「ちょっとまずい荷物があるから・・、ちょっとの間、ここに(アトリエ)置かせてもらえないか?」と、
言われれば置いてあげていたりしたそうです。
私が「何故、そういう運動に参加しなかったの?反体制ってぴったりあう感じなのに」。と言うと、
「そんなものに参加したら、絵を描く時間がなくなってしまうし、時間を取られる」。と返事が。
「時間が取られる」と物理的な判断になるほどと深く頷いた。
自分の本分は、絵を描くこと。
芸術家が政治に関わるのは、ご法度なのである。
あと、ジャズ喫茶バンビにいると、一度だけ「デモに参加すると金が貰えるから参加しないか?」と、
声を掛けられたことがあった。と言ってました。
ヒロクニさんは、大抵貧乏なので金の為に行きそうなのであるが、
「なんでデモに金が出るんだ!!」
「それはおかしいだろ!」
「政治の問題は、もってくるな!」と、すごく怒ったらしい。
話した後に、「けがわらしい。」と当時を思いだして憤慨していた。
「デモは純粋なものじゃないのか?」と私に問い正すのであった。
日本で共産党があげる「War is over!」は、なんの戦争に反対しているか分からない。
ジョン・レノンは、明確な意見、メッセージをもって、ベトナム戦争に反対したのであるが、
共産党のは、意味不明で、ジョン・レノンの崇高な言葉を使うのに嫌悪感がある。
私も思うのであるが、どの国も戦争をしない方がいいに決まっている。
戦争はないのが一番だと思う。
たぶん、ジョン・レノンもそう言う気持ちから発した言葉だと、私は勝手に思う。
だけど、現実は今の中国(中華人民共和国)のように、イギリスから証人され独立国家だったチベット侵略し、
隣国のブータンの領土を取り、インドカシミール地方を侵略駐留し、フィリピンの領海を盗んでいる国がある。
そういう国を批判するのが筋だと思うのであるが、筋がまがっているのかとんでもない方に向かう。
(だから、賛同者が少ないのでしょう)
まあとにかく、私は、偽の「War is over!」に不愉快なのです。
ヒロクニさんが最後に小声で、「俺、実は日米安保には賛成だった」。と白状する。
そして、又、またまた小声で、「そんなん言おうものなら、袋叩きにされそうだから、黙っといた」
「俺、アメリカ好きだし」だって。
私が理詰め(ちょっと飛躍する時もあるようだけど・・・)で考えるのに対して、
ヒロクニさんは、直感型なのかも知れません。
私は、偉そうに思うことを書いてみたが、真の抜けた所もあるから、
何かあれば、ご指摘下さいね。
こちらが、本当のWar is over!
そして、こちらは靖国神社を参詣するジョンとヨーコ。
個人的なことですが、私の祖父もここに眠っているのです。
そんな事を書いたり思ったりして庭を眺めると、物言わぬ花の成長が時間を感じさせてくれます。
そして、静けさがここちよい。
庭では、ビオラが咲いています。
これは、ムーランフリルバンジーの種から咲いたビオラです。
ムーランフリルバンジーの種は、先祖返りして、さまざまなビオラの花が咲くのです。
その中でのお気に入りです。
初めてのそら豆の収穫を楽しみにしています。
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