武内 ヒロク二

このブログは、武内ヒロクニの絵の紹介や、家での出来事を妻が語ります。
日々、徒然。

作品紹介10 オブジェ達

2010-05-30 12:24:41 | Weblog
1995年7/29~8/7の個展より 武内ヒロク二展(辺境と集落) 海文堂ギャラリー

戒律と禁欲の使途、武内ヒロク二でス。
ROSE穴あき状貨幣!などとのたまい来るべき時代に向けて
懸命に力走をつづける、オトコ、ヒロク二。
復興途上のアドケナキ天使(エンジェル)!
時代の指針!
この度は、色鉛筆のドローイング、秀作群と
枯れ木を素材の白き樹林にねむる
妖精をつきそい待ってる。来てくれ!
               武内ヒロク二(案内状より抜粋)


地震後の神戸での個展。紙粘土と採集した木々で作られている。そして、アクリル絵の具で彩色。いかだのような船に、ハブラシが立っている。大きな貨幣、中くらいの、小さいのがたくさんある。
                     

中世の東アジア海上の交易図のようなオブジェ達。昔、琉球王国は、中国と交易を盛んにしていて、独自の文化が花開いていたという。奄美大島生まれのヒロク二さんのDNAが、自然に表現されているのだろうか?
中央にある船のオブジェで、顔が帆になっていて、そこにハブラシが3本出ている作品は、造形的にも面白いが、考古学者のような気持ちになっているわたしにとっては興味深い。「あなたの先祖は、もっともっとさかのぼれば、きっと交易にかかわって、船や海、文化に関係してたかも。」と、言うと「そんなフォークロアな話は好かない。」「そういう話は嫌いだ。」と抵抗する。最近いろいろな資料を読んでいて、なにかと貿易のロマンにひたっているわたしは、なにかとヒロク二さんの言動やら絵を見ると、考古学者のように、虫眼鏡で見るような観察態勢にはいる。嫌な人間になってるのだと思う。自分がそんなことされたら嫌だ。サホリの祖先は猿だとか、島流しの島に住んでた家系だとか、いくらでもいえる。自分でルーツを探るのは面白いが、人がルーツを探してくれるのは面白くないよね。ヒロク二センセイには、とにかく潜んでいる才能を開花していって欲しいだけ。趣旨変えして、文化人類学関係の本を読もうかな。う~ん、岡本太郎を読もう。縄文時代を発見した人は、岡本太郎なんですよ。偉大な芸術家の1人だと思っています。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 我が家の食卓・黒豆大豆のご... | トップ | 武内ヒロクニ語録1 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事