遺す言葉

つぶやき日記

遺す言葉  156 人と神

2017-09-17 12:08:35 | 日記

          人と神(2017.5.10日作)

 

   人が神のために 人を殺す事が出来るとすれば それは 悪徳の神だ

 

   神より人間が大事 

   敬虔な宗教指導者が 簡単に人を殺す(戦争)のは どういう事か?

 

   天に在(ま)します我らの神ではなく 我が心より生まれ出(い)づる神である

 

   この世のものすべては 神に成り得る 唯一絶対神などあり得ない 

   火水地風空識すべて 神が宿り得る 

   神とは人間が心の内に求める 規律だ

 

   似非(えせ)宗教家は しばしば人間の存在を見失う

   人間あっての神であり 神があっての人間ではない

 

   世間一般的な神は その存在を見せないから

   人間を統御し 支配出来るのだ

 

   宗教が尊いのではなく 宗教に帰依(きえ)し

   より向上しようとする 人間の心が尊いのだ

   宗教は薬であり毒だ

 

   神社仏閣仏像が信仰の対象として尊ばれるのは

   神社仏閣仏像が尊いのではなくー美術芸術的価値は別としてー

   そこに込められた人々の願いや祈り 

   そこに寄せる人々の心根が尊いのだ

 

   人間存在は 人知を超えたところにある 

   人がそれに対抗するには 自分自身を精一杯生きるより外に

   出来る事はない

   今日を精一杯生きる 人間個々人が持つ運命の下では

   それが 人に出来る唯一の事だ

 

   人間の根本を成すものは精神性(心)である

   それが人間と動物とを隔てる

 

   人間の心はともすれば 

   生贄(いけにえ)を作り 

   それを傷め付ける事に快感を覚えがちだ

 

   もし われわれが縋る事の出来る 全能の神が存在するなら

   殺人は許されるだろう なぜなら

   神はわれわれの悲しみを癒してくれるだろうし

   理不尽に死んでいった人々を 復活させてくれるだろうから

   しかし そんな神は何処にもいない ゆえに

   人間は人の悲しみをつくってはならない

   人の悲しみは人が癒す事しか出来ないのだから

 

 

   

   

 

   

 

   

   

 

   

 

   

 

   

 

                                     



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