芽吹き(2012.2.7日作)
寒風吹きすさぶ季節の中
木々の梢で寒さに凍て付き
身をこごめている花たちも
季節の到来 春の気配に
蕾をふくらませ 小さな枝々の
芽吹きと共に やがて
大きく開き その美を競うだろう
春の訪れ 寒さに凍て付く季節も
いつかは過ぎてゆく
-----
失われた二十年
この国が過ごして来た歳月は
長い冬眠? それとも
老いさらばえ 死への旅路を
ひそかに辿る歳月?
かつての日々 この国が身に纏った
華やかな衣装はすでに色褪せ
昔日の栄華は日々 衰え
消えてゆく
-----
愚者の楽園
かつての栄華 豪奢な宴に酔い痴れ
時の流れの中に漂うだけの者たちが
形造って来たこの国の形
失われた二十年
春の気配は幾度も訪れ
果実を実らす夏の季節も
収穫の秋も
この国の上を過ぎて行ったはずなのに
惰眠をむさぼり 宴の余韻の中に
漂うだけの者たちは遂に季節を掴み
実りの秋 その果実を手にする事もなく
無為の眠りに 時を過ごして来た
-----
それでも季節は巡り
月日は過ぎて行く
人の姿も変わってゆく
この国の栄華 かつての
豪奢な宴の席も知らずに生まれ
育った者たちが今 少しずつ
この国を動かし 少しずつ
この国の形を形造る姿がおぼろげながらに
浮かび上がって見えて来る
怠惰の中で惰眠をむさぼり
愚者の楽園に眠っていただけの
愚かな者たちには眼もくれず
自身の力で
新たな道を切り開き
模索する姿が見えて来る
-----
春の訪れ?
芽吹きの季節の到来?
変わりゆく世界 時の流れは
惰眠をむさぼるだけの者たちを
取り残し 置いてゆく
変化の激しさ 速さ 多様な姿は
ひと時のためらい 停滞も許さずに
大きな流れとなって人々を 国々を
巻き込んでゆく
-----
その時の流れに掉さし
新たな世界へ踏み出し
羽ばたこうとする者たち
その意欲を見せる新たな世代
愚者の楽園
その中で惰眠をむさぼるだけの
愚かな者たちを横に見て
この国の新たな姿
新たな形を造ってゆこうとする者たち
惨めな敗戦 国家の崩壊
かつてのこの国の姿 荒れた国土から
立ち上がり 荒野の中で
黙々と 懸命に働き 生きて来て この国土
荒野の上に束の間
ひと時の花とはいえ
栄華の花を咲かせた
かつての者たち 正真正銘
死への旅路の一里塚に佇む もはや
古い世代と化してしまった者たちは今
せめても 新たな時の流れの中で
新たな道を目指して踏み出す
そんな者たちに
微かな光と希望を見い出しながら
静かにこの世を去ってゆこう
寒風吹きすさぶ季節の中
木々の梢で寒さに凍て付き
身をこごめている花たちも
季節の到来 春の気配に
蕾をふくらませ 小さな枝々の
芽吹きと共に やがて
大きく開き その美を競うだろう
春の訪れ 寒さに凍て付く季節も
いつかは過ぎてゆく
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失われた二十年
この国が過ごして来た歳月は
長い冬眠? それとも
老いさらばえ 死への旅路を
ひそかに辿る歳月?
かつての日々 この国が身に纏った
華やかな衣装はすでに色褪せ
昔日の栄華は日々 衰え
消えてゆく
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愚者の楽園
かつての栄華 豪奢な宴に酔い痴れ
時の流れの中に漂うだけの者たちが
形造って来たこの国の形
失われた二十年
春の気配は幾度も訪れ
果実を実らす夏の季節も
収穫の秋も
この国の上を過ぎて行ったはずなのに
惰眠をむさぼり 宴の余韻の中に
漂うだけの者たちは遂に季節を掴み
実りの秋 その果実を手にする事もなく
無為の眠りに 時を過ごして来た
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それでも季節は巡り
月日は過ぎて行く
人の姿も変わってゆく
この国の栄華 かつての
豪奢な宴の席も知らずに生まれ
育った者たちが今 少しずつ
この国を動かし 少しずつ
この国の形を形造る姿がおぼろげながらに
浮かび上がって見えて来る
怠惰の中で惰眠をむさぼり
愚者の楽園に眠っていただけの
愚かな者たちには眼もくれず
自身の力で
新たな道を切り開き
模索する姿が見えて来る
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春の訪れ?
芽吹きの季節の到来?
変わりゆく世界 時の流れは
惰眠をむさぼるだけの者たちを
取り残し 置いてゆく
変化の激しさ 速さ 多様な姿は
ひと時のためらい 停滞も許さずに
大きな流れとなって人々を 国々を
巻き込んでゆく
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その時の流れに掉さし
新たな世界へ踏み出し
羽ばたこうとする者たち
その意欲を見せる新たな世代
愚者の楽園
その中で惰眠をむさぼるだけの
愚かな者たちを横に見て
この国の新たな姿
新たな形を造ってゆこうとする者たち
惨めな敗戦 国家の崩壊
かつてのこの国の姿 荒れた国土から
立ち上がり 荒野の中で
黙々と 懸命に働き 生きて来て この国土
荒野の上に束の間
ひと時の花とはいえ
栄華の花を咲かせた
かつての者たち 正真正銘
死への旅路の一里塚に佇む もはや
古い世代と化してしまった者たちは今
せめても 新たな時の流れの中で
新たな道を目指して踏み出す
そんな者たちに
微かな光と希望を見い出しながら
静かにこの世を去ってゆこう
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