とあるバーを舞台に、マスター、探偵の工藤、ライターの山内のヤクドシトリオ、酔えば酔うほど推理の冴える女子大生の桜川東子、アルバイトのいるかちゃんに、刑事や映写技師まで加わって、推理合戦を繰り広げる。

シリーズ第7弾とのことだが、読むのは今回が初めて。「帝国のゴジラ」「崖の上のファンタジア」「スパイはつらいよ」という“ダイイング・メッセージ”を扱った三つの短編の中に、タイトル通りに映画の話題が出てくるので読んでみたのだが、人の話にいちいち茶々を入れるマスターのセリフが鬱陶しいし、会話が主体の話なのに、誰が話しているのか分からなくなるところがある。
また、映画に関する蘊蓄の披露はまだしも、いい年をした作者が、軽さを狙ってか、無理に流行物やはやり言葉を入れ込んでいるように見えて、読んでいて痛々しく感じるところもある。ライトノベル(軽小説)は、やはり若い作家のものなのか、と思わされた。

シリーズ第7弾とのことだが、読むのは今回が初めて。「帝国のゴジラ」「崖の上のファンタジア」「スパイはつらいよ」という“ダイイング・メッセージ”を扱った三つの短編の中に、タイトル通りに映画の話題が出てくるので読んでみたのだが、人の話にいちいち茶々を入れるマスターのセリフが鬱陶しいし、会話が主体の話なのに、誰が話しているのか分からなくなるところがある。
また、映画に関する蘊蓄の披露はまだしも、いい年をした作者が、軽さを狙ってか、無理に流行物やはやり言葉を入れ込んでいるように見えて、読んでいて痛々しく感じるところもある。ライトノベル(軽小説)は、やはり若い作家のものなのか、と思わされた。