最近妻を亡くした韓国系アメリカ人のデビッド。彼の16歳の娘マーゴットが、ある日忽然と姿を消した。行方不明事件として捜査が開始されるが、家出なのか、誘拐なのかも分からないまま、時は刻々と過ぎていく。娘のSNSを必死に探ったデビッドは、そこに自分の知らない娘の姿を見ることになる。

キム一家の歴史を紹介する映像のモンタージュに始まり、全編がパソコンの画面で展開するというアイデアが秀逸。我々はいかにパソコンやスマホに依存しているのかが見えてきて、怖くなってくるところもある。
この映画が、監督デビュー作となったインド系アメリカ人のアニーシュ・チャガンティは「スピルバーグ、シャマランに次ぐ、映画の天才登場」と騒がれているようだが、スピルバーグの『激突!』(71)『ジョーズ』(75)、あるいはシャマランの『シックス・センス』(99)を例に出すまでもなく、いくら斬新なアイデアがあっても、それを生かすストーリーテリング(脚本)がよくなければ話にならない。その点では、この映画も脚本がよくできているのが最大のポイントだろう。見かけは斬新だが、中身はオーソドックスなミステリーの作り方をきちんと踏襲しているからだ。

キム一家の歴史を紹介する映像のモンタージュに始まり、全編がパソコンの画面で展開するというアイデアが秀逸。我々はいかにパソコンやスマホに依存しているのかが見えてきて、怖くなってくるところもある。
この映画が、監督デビュー作となったインド系アメリカ人のアニーシュ・チャガンティは「スピルバーグ、シャマランに次ぐ、映画の天才登場」と騒がれているようだが、スピルバーグの『激突!』(71)『ジョーズ』(75)、あるいはシャマランの『シックス・センス』(99)を例に出すまでもなく、いくら斬新なアイデアがあっても、それを生かすストーリーテリング(脚本)がよくなければ話にならない。その点では、この映画も脚本がよくできているのが最大のポイントだろう。見かけは斬新だが、中身はオーソドックスなミステリーの作り方をきちんと踏襲しているからだ。