スティーブン・スピルバーグ監督の『レディ・プレイヤー1』(18)は、未来の話であるにもかかわらず、1980年代のテイストがあふれていた。
音楽もいつものジョン・ウィリアムズではなく、80年代を席巻した『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズなどを作曲したアラン・シルベストリを起用し、全編にスピルバーグ自身が選んだという70~80年代の名曲がちりばめられていた。
オープニングはイントロが印象的なヴァン・ヘイレンの「ジャンプ」(83)。これが聴こえてきた時点で、頭の中は一気に80年代へと回帰した。そんなこの曲が入っていたアルバム『1984』は、ジャケットも印象的だった。
亡くなったエドワード・ヴァン・ヘイレンは、「ジャンプ」という行為を「誰かとつながること」と定義していたというから、この映画のテーマとちゃんと一致していたわけだ。スピルバーグはインタビューで「80年代はイノセントで楽観的な時代だった」と語っていたが、コロナ禍の今から思えば、なるほどとも思える。
Van Halen - Jump! (Ready Player One)
https://www.youtube.com/watch?v=Yn35Mk6asiU
『レディ・プレイヤー1』祭り
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/886ceb63df4452ecfdf7065128abc607