田中雄二の「映画の王様」

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『地上最大のショウ』

2020-11-12 07:09:36 | ブラウン管の映画館
『地上最大のショウ』(52)(1974.1.1.)
 
  
  
 
 この映画がアカデミー賞の作品賞を得たことは、アカデミー賞最大の謎、あるいはミステークとも言われているが、サーカスを舞台にした単純な娯楽映画として見ればそれなりに面白い。
 
 監督のセシル・B・デミルのお気に入りで、ソフト帽に革ジャンスタイルがこの時期のトレードマークだった座長役のチャールトン・ヘストン、元気いっぱいのベティ・ハットン、見事な体技を披露するコーネル・ワイルド、ピエロのメイクのまま一度も素顔を見せないジェームズ・スチュワートなど、それぞれのキャストも印象に残る。ちなみに、グロリア・グレアムは同年に出演した『悪人と美女』の方で助演賞を受賞している。
 
 最近の『グレイテスト・ショーマン』(17)でヒュー・ジャックマンが演じたP・T・バーナムが設立したサーカスのうたい文句は、この映画のタイトルとなった「THE GREATEST SHOW ON EARTH」。彼の死後、「リングリング・サーカス」へと進化したサーカスをモデルにしたのがこの映画なのだ。
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