「ドリンク何がいい? 僕がとってくるよ。」
加持君が席を立つ。ボヤっとしてて、気後れしてしまった。
「あっ、ごめん。えっと、ホットココア。」
「ホットココアね。じゃあ、待ってて。」
「ごめん・・・なさい。」
また、彼に気を使わせてしまった。私って本当にバカ。彼の背中を目で追いかける。
彼の気持ちはすごくうれしい。でも、確かなものが欲しい。それが、欲張りなのも分かってるけど、頭の中だけじゃ、もやもやするだけ。
「どうぞ、ホットココアだよ。」
私の前に、緩やかに湯気を立てているホットココアが差し出される。彼は、ドクターペッパー。
「寒いのに、冷たい飲み物? 」
「うん。ピザとポテトフライなら、この組み合わせが最高だよ。」
「あっ、そっか。たしかに暖かい飲み物じゃ、合わないね。」
「でしょ。」
そう言うと、すごくおいしそうにドクターペッパーを一口飲む。
「村主さんは、受験勉強進んでる? 」
うっ。いきなり苦手とする質問。でも、サボってるわけじゃないし、計画的に進めてるし、後ろめたさはない。今日はわがまま言っちゃったけど。
「うん。とりあえず志望校の合格ラインに留まるように努力してるよ。加持君みたいに国立大を目指すわけじゃないから、何とかなってるって感じ。加持君はほぼ毎日塾通いで大変じゃない? 」
「大変じゃないって言えば、嘘になるけど、この壁を超える事はこれからの僕にとって不可欠なんだ。」
「不可欠」っていう所の語彙を強めていた。もしかしたら、その言葉に、私の知らない加持君がいるのかもしれない。
加持君が席を立つ。ボヤっとしてて、気後れしてしまった。
「あっ、ごめん。えっと、ホットココア。」
「ホットココアね。じゃあ、待ってて。」
「ごめん・・・なさい。」
また、彼に気を使わせてしまった。私って本当にバカ。彼の背中を目で追いかける。
彼の気持ちはすごくうれしい。でも、確かなものが欲しい。それが、欲張りなのも分かってるけど、頭の中だけじゃ、もやもやするだけ。
「どうぞ、ホットココアだよ。」
私の前に、緩やかに湯気を立てているホットココアが差し出される。彼は、ドクターペッパー。
「寒いのに、冷たい飲み物? 」
「うん。ピザとポテトフライなら、この組み合わせが最高だよ。」
「あっ、そっか。たしかに暖かい飲み物じゃ、合わないね。」
「でしょ。」
そう言うと、すごくおいしそうにドクターペッパーを一口飲む。
「村主さんは、受験勉強進んでる? 」
うっ。いきなり苦手とする質問。でも、サボってるわけじゃないし、計画的に進めてるし、後ろめたさはない。今日はわがまま言っちゃったけど。
「うん。とりあえず志望校の合格ラインに留まるように努力してるよ。加持君みたいに国立大を目指すわけじゃないから、何とかなってるって感じ。加持君はほぼ毎日塾通いで大変じゃない? 」
「大変じゃないって言えば、嘘になるけど、この壁を超える事はこれからの僕にとって不可欠なんだ。」
「不可欠」っていう所の語彙を強めていた。もしかしたら、その言葉に、私の知らない加持君がいるのかもしれない。