硝子戸の外へ。

優しい世界になるようにと、のんびり書き綴っています。

恋物語。96

2021-08-19 20:47:07 | 小説
「整数cが5以上の時、pはqである為の必要条件ではない。なぜならば・・・・。」

プヨッ! LINEの着信。画面を見ると、平川綾乃の名前。
心拍数が上がる。ちょっと震える手。シャーペンを手放し、携帯を掴んで、LINEを開く。

(何してる? )

(数学の勉強)

(まじめーww)

(何言ってんだよ。試験まで残り僅かでしょ。)

(冗談だよw)

(どうしたの?)

(・・・。)

(なんだよ)

(・・・・・・。)

(なんなんだよwww)

(LINEで済ませていいのかなって思うんだけど)

ああっ。ついに来たか。最後の審判。

(何のことだよw)

(いじわる)

(wwwこんな時ぐらいしか、マウント獲れないし)

(ちがいない)

(その自信もここまでだな)

( \(゜ロ\)ココハドコ? (/ロ゜)/アタシハダアレ? )

(なにとぼけでるんだよw)

(すいません)

(wwwそれで、なんでしょう)

そこから数分、LINEが途絶える。画面を見ながら、平川綾乃が何を伝えようとしているのか、いくつかのワードを考えて、衝撃に備えた。ためらっているなら、その答えは・・・・・・・。
プヨッ! 返信が来た。しかも、長文だ。