硝子戸の外へ。

優しい世界になるようにと、のんびり書き綴っています。

恋物語。101

2021-08-24 20:16:59 | 日記
(私、川島君の事が本当に好き。だから、彼の事、待ち続けようと思う)

(熱いねーwww)

もう! 綾乃ったら! 

(うっさいよ)

(wwwwwww)

綾乃がポジティブな人だったから、私は救われた。綾乃だったから、上手く感情を飼いならすことが出来た。もう、感謝しかない。

(綾乃。本当にありがとう)

(どういたしまして。受験に恋愛にがんばんなよ。きららは両立できそうだから羨ましい)

両立できそうかぁ。私って、そんな風に見えてるんだなぁ。全然強くないのにな。

(そんなことない。いっぱいいっぱいですwww)

(www応援してる)

ふふっ。本当にありがとう。

(ありがとう。綾乃も、参考書開いてねwww)

(ここにも川島が~www)

ふふふっ。ちょっとうれしいツッコミだな。

(wwwwwww)

(じゃあ、また、学校でね)

(うん。じゃあまたね)

((‘’◇’’)ゞ)

((''◇'')ゞ)

携帯を手放し、目を閉じる。複雑に絡み合っていた糸が、ゆっくりとほどけて、本来の線が見え始めてきた。綾乃が川島君に告白されたって聞いた時、もう、綾乃とは今までの様につき合えないだろうなって思った。でも、そんな思いも、取り越し苦労だった。

「少なくとも強い友情と言うものは、ある不信と抵抗からあるのが自然らしい」

たしか、エミール・オーギュスト・シャルティエさんの言葉だったっけ。エミールもきっと辛い出来事を乗り越えて、気持ちを言葉に起こしたんだろうなぁ。
私も頑張らなくっちゃ。