硝子戸の外へ。

優しい世界になるようにと、のんびり書き綴っています。

恋物語。103

2021-08-27 21:44:32 | 小説
「かわしま、かわしま・・・。」

川島君とのトーク画面を開いたのはいいけど、どう、切り出せばいいかなぁ、

「う~ん。まずは、なにしてる・・・かな。きっと、勉強してるんだろうけど」

(何してる? )

送信!

(数学の勉強)

やっぱり! 川島君だなぁ。では、

(まじめーww)

(何言ってんだよ。試験まで残り僅かでしょ)

ちょっと、おこったかな? 

(冗談だよw)

(どうしたの?)

う~ん。そうなんだよね。ここが悩みどころ。

(・・・。)

(なんだよ)

う~ん。どうしようかなぁ。

(・・・・・・。)

(なんなんだよwww)

優しいなぁ。私って、本当にバカだ。でも、ここはきちんとしなくちゃね。けど・・・。

(LINEで済ませていいのかなって思うんだけど)

(何のことだよw)

分かってるくせに・・・。

(いじわる)

(wwwこんな時ぐらいしかマウント獲れないし)

LINEでも謙虚な川島君。文章を通しても、その人柄が分かるよ。

(ちがいない)

(その自信もここまでだな)

おっ、調子に乗ってるな。ここはボケておこう。

( \(゜ロ\)ココハドコ? (/ロ゜)/アタシハダアレ? )

(なにとぼけでるんだよw)

(すいません)

(wwwそれで、なんでしょう)

よし。これで、少しは気持ちがほぐれた。ここからは真面目に気持ちを伝えよう。
ゆっくりでいいから、丁寧を心掛けて。きっと、待っててくれるはず。