手入れが行き届かなくなって、荒れた茶畑
静岡県東部根方地方の方言で、『がれた』茶畑。
『がれる』は、
枯れるとか、涸れるを連想する少し哀しい意味合いの方言です。
『がれている』は、人や動物、等本来は活き活きとして元気な生き物が
疲れ果ててグッタリしている様子。
田植えが終わって、お母さんががれている。
とか日照り続きで、作物がみんながれたとか使います。
まだ枯れた訳ではありません。
枯れそうで、所謂『ヤバい』状態ですね…
2018年5月6日(日) 富士山麓で撮影
昨年迄は、素晴らしい景色の茶原が広がっていました!
お茶っぱが所々出揃っていない茶畑。
お茶っぱの新芽ははとても繊細!!
春先に伸びた新芽が、遅霜にあたると、霜焼けにかかって良いお茶っぱになりません!
茶原に建てられた巨大な扇風機は、遅霜が降りそうな朝
風を送って、摘み取り前のお茶っぱの新芽を守る為に、畑の中に立ち続けています!!
去年まで、キチンと畝の整備をしていたのに、
新芽の出る前に、今年の刈り取りの準備をしなかったので、
お茶っぱがボサボサに伸びてしまった茶畑。
左側はキチンと刈り取られた茶畑
右側がボサボサ頭みたいに伸びたのに、刈り取られていない茶畑
二~三年手入れをしないと右側のように、伸び放題になります。
綺麗に整備された茶原
整然として美しい茶原。
富士山麓でも、農業の担い手が老齢化しています。
お茶っぱの価格の低迷化による経済的な問題。
茶畑の管理の大変な事。
少子高齢化
後継者不足。
耕作放棄地の増加。
住宅地の郊外への拡散。
一軒一軒の茶農家の持っている茶畑が沢山集まって、広大な茶原を作っているのですが、
茶農家一軒一軒の事情が異なるように、茶畑のお茶っぱの様子も違って来ます!!