夢見るタンポポおばさん

富士山麓の風景、花の写真。エッセイ。

手入れが行き届かなくなって、『がれた』茶畑

2018-05-08 22:27:48 | 日記・エッセイ・コラム

           手入れが行き届かなくなって、荒れた茶畑

 

静岡県東部根方地方の方言で、『がれた』茶畑。

『がれる』は、

枯れるとか、涸れるを連想する少し哀しい意味合いの方言です。

『がれている』は、人や動物、等本来は活き活きとして元気な生き物が

疲れ果ててグッタリしている様子。

田植えが終わって、お母さんががれている。

とか日照り続きで、作物がみんながれたとか使います。

まだ枯れた訳ではありません。

枯れそうで、所謂『ヤバい』状態ですね…

 

 

2018年5月6日(日)  富士山麓で撮影

昨年迄は、素晴らしい景色の茶原が広がっていました!

お茶っぱが所々出揃っていない茶畑。

 

お茶っぱの新芽ははとても繊細!!

春先に伸びた新芽が、遅霜にあたると、霜焼けにかかって良いお茶っぱになりません!

茶原に建てられた巨大な扇風機は、遅霜が降りそうな朝

風を送って、摘み取り前のお茶っぱの新芽を守る為に、畑の中に立ち続けています!!

去年まで、キチンと畝の整備をしていたのに、

新芽の出る前に、今年の刈り取りの準備をしなかったので、

お茶っぱがボサボサに伸びてしまった茶畑。

 

左側はキチンと刈り取られた茶畑

右側がボサボサ頭みたいに伸びたのに、刈り取られていない茶畑

二~三年手入れをしないと右側のように、伸び放題になります。

 

綺麗に整備された茶原

 

整然として美しい茶原。

 

富士山麓でも、農業の担い手が老齢化しています。

お茶っぱの価格の低迷化による経済的な問題。

茶畑の管理の大変な事。

少子高齢化

後継者不足。

耕作放棄地の増加。

住宅地の郊外への拡散。

一軒一軒の茶農家の持っている茶畑が沢山集まって、広大な茶原を作っているのですが、

茶農家一軒一軒の事情が異なるように、茶畑のお茶っぱの様子も違って来ます!!