夢見るタンポポおばさん

富士山麓の風景、花の写真。エッセイ。

感謝して新茶を頂きました。

2016-05-06 16:18:38 | 日記・エッセイ・コラム

                                          八十八夜の新茶

 

5月4日に故郷の幼なじみから、新茶のぐり茶が届きました。

自園のお茶っぱを自分の家の製茶工場で製造、販売している自園自家製の茶農家。

富士山麓には、このような小規模なお茶工場が沢山あります。

元々沢山の茶原を所有していて、製茶工場を建設して、製茶の機械を購入出来る、経済的に豊かな家が多いです。

自家消費分だけの生葉を生産している兼業農家や、耕作面積の狭い茶畑しか所有していない家では、

生葉を買い取って、茶葉を生産している大きなお茶工場や、共同で経営しているお茶工場等に加工を依頼したり、

生葉を売って、生計をたてています。

 

 

 

 

 

 

生葉とは、文字通りお茶っぱの生の状態。

お茶っぱを摘み取って、加工した茶葉になる迄のほんの短い間だけ生葉と呼びます!

正しく、生物。

摘んでから、直ちに加工しないと、真っ赤や、真っ黒に変色してしまいます。

生葉は呼吸をしていますので、蒸れるととても熱くなって、お茶っぱとして使い物にはならないのです。

フォークと呼ばれる食事用のフォークと同じ形をした工事用スコップ位大きなフォークで絶えず生茶をかき混ぜて、葉焼けを防ぎます。

 摘まれて、お茶工場に集められ、計量を終えて、工場の床に敷かれた生葉を、お茶士さんは両手で汗みずくになってかき混ぜていました。

ナイフもフォークも縁の無い食生活を送っていた田舎のお茶工場の娘として生まれた私は、子供の頃、フォークとは、お茶工場で使う道具の事だと思っていました。

 

お茶工場の工程は沢山ありますが、蒸しは最初の工程です。

深蒸し茶等と言う言葉を良く目にすると思います。

蒸気で生葉を蒸すのです。

とにかく熱くて、大変な作業ばかりです。

 

 自園自製のお茶工場の人間は、お茶の時期にはとても忙しくて寝ている暇もありません。

一日一日お茶の値段が下がって行くからです!

             「みりぃいとにサッサとやんにゃぁと、ダメじゃあ」

                     「 みりぃいとに摘まにゃあと、コワくなっちまうじゃあ」

           『みるい』と言う静岡県独特の方言

 みりぃ新芽  =みるい新芽 =新鮮で軟らかい新芽    コワい=硬い             ※おこわ=赤飯

みりっこいいとに =みるいうちに =軟らかい間に

 

まだみりぃいとに摘まれたお茶っ葉は、生命力が漲っていますので、飲むとこちらも生命力が回復して来るような気がします。

香りを楽しみながらとても美味しく頂きました。

 

御近所のお年寄りにもほんの少しお裾分けしてとても喜んでもらいました。

  寸暇を惜しむ多忙中貴重な新茶を、私どもの所まで送って頂きまして、本当にありがとうございます。

    どうぞ無理をなさらずに、御自愛下さいませ。

 

 

 

 

 

 

 

 


端午の節句

2016-05-05 21:55:24 | 富士山

                     端午の節句

   菖蒲と富士山   富士宮市粟倉にて  5月4日撮影

このアヤメを育てている方は、造園業の方です。

                                     ケビン家の鎧兜

 

昭和54年長男の初節句にやって来ました。

37年目の端午の節句

 

庭のアヤメ

沢山咲きますので、町内のあちらこちらのお宅にお裾分けしています。

本当はアヤメではなくて菖蒲ショウブが端午の節句の花ですが、いずれアヤメかカキツバタと言う位ですので、アヤメで勘弁して頂くことにしましょう。

 

裏庭から見えるお茶畑

 

今朝の富士山

山の家裏庭から撮影

 

端午の節句

子供の日と言っても、最近では鯉のぼりの姿はほとんど見かけません。

もう少し田舎に行けば広い屋敷の家もあるのでしょうが、鯉のぼりを庭に立てられる程の広い庭のある田舎の家には、年寄りしかいません。

若者がいない。

結婚しない。出来ない。

子供なんているわけないですね…

町内でもお年寄り夫婦と一人暮らしの世帯がとても多くなりました。

子供たちはどこにいるのでしょうか?

少子化対策を早急に進めないと、日本の将来は先細りになります。

若者や子供たちが夢や希望の持てる社会になって欲しい。

端午の節句には、爽やかな五月の青空に気持ち良く泳ぐ鯉のぼりを何時までも見られる日本でありますように。

 

 

 


みどりの日富士山麓で

2016-05-04 22:57:42 | 富士山

                                                                                  みどりの日

                           

 

                          

                                 

                          

                                         

                             

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


八十八夜 富士山麓の茶原

2016-05-03 21:49:59 | 富士山

                            八十八夜      富士山麓の茶原

富士山麓の茶原  平成28年5月3日撮影

富士山麓には茶原が広がっています。

この富士山と茶原の写真を撮影するために、日本だけでなく、外国からもカメラマンが大勢押しかけます。

晴れて、富士山も見えますがあいにく空の色が、ぼやけていますね……

 

 

手前が既に刈り取られた茶畑。

後方はこれから刈り取る畑。

これから約一週間の間だけ、富士山麓のあちこちでパッチワークみたいな茶畑を見ることが出来ます!

 

 

お茶のみるい芽

 

 

民家の直ぐ脇にまで茶畑

私の生家でも裏庭続きに茶畑がありました。

茶農家にとって、お茶っぱの一枚一枚がお金と同じような物です。

どの茶畑も整然としています。

 

平成28年5月1日  八十八夜

山の畑の傍の茶畑。

毎年とても丁寧に手入れをなさっているので、新芽を見るだけで活力を頂いています!

 

手入れの行き届いた茶畑

 

敷き藁も綺麗に整えられています。もちろん雑草等生えていません。

 

                                新茶の頃

今年の八十八夜は5月1日。

富士山麓でもお茶摘みが始まりました。

近所のお茶工場からも新茶の良い香りが漂って来ます。

お茶工場の娘だった私には瞬時に、半世紀前に戻れる懐かしい香りです。

お茶っぱのみるい芽を見ているだけでも元気になります!

呑んだら、もっと元気いっぱい!!

 

※茶原 =茶畑が沢山集まってお茶の原っぱになっている場所。

          富士山麓には、多くの茶農家が存在しますので、広大な茶原を見ることが出来ます。

                 茶原>茶畑

   茶畑=お茶っぱを栽培している畑。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


花筏

2016-05-02 20:34:56 | 日記・エッセイ・コラム

                          花筏

  

 

                       花筏の若い実

                葉っぱの上に1~3個の実がなります?!

                                     葉の上に乗った実が、筏に乗っている人のようだと言うことで、花筏と言う名前になったようです。

       信じられないかもしれませんが、何と葉っぱの上に花が咲くのです!!           

花筏の雌花

下は、全体像

木斛や百日紅等の植木の下、やや湿った半日陰の場所で育ちます。

 

 

4月28日山の家の庭で葉の上に落ちた雨粒

             花筏は、ヨメノナミダ=嫁の涙と言う別名があります。

姑に辛い思いをさせられた嫁が、山中で流した涙が花筏の葉に落ちて花になったと言う民話から来ているようです…

 

       今日は、ケビンと私の39回目の結婚記念日です!

                     (残念ながら今日もケビンは相変わらずダウンしています…)

  39年前、私も花筏の花を沢山咲かせていました。

骨壺を筏に乗せて、川に流して弔う風習から来ていると言う説もあります。

桜の花びらが川面を流れる様子を花筏と呼んで大層日本人に愛される風景ですね…

桜の花の散り際の潔さ

水に流れて行く様が、桜が自らを葬っているように見えたのでしょうか…

 花筏は茶花として愛されている花。

日本人の粋、侘び、寂を感じる花ですね…

私の花筏の花

もう咲かせ過ぎましたので、

色々な愚痴や弱音もみんな筏に乗せて水に流してしまいました。

 

                     明るいタンポポおばさんみたいなサボテンの花

姑 「何故タンポポを選んだのか?」 

ケビンГ明るい娘だから!」だそうです。

  睫毛が長くて、目が大きいのでこんな感じなんだそうですよ!?

 

お母様の介護をなさっているkayさんへプレゼント

                    庭石菖ニワセキショウ

日本で一番小さなアヤメ科の植物です。

 

こちらは青い花

直径は約6~8ミリ

分かり易いように拡大して撮影しています。

紫色の花

こちらは直径10ミリ以下

 花は毎日咲くのですが、あまりにも小さな花なので、少し風が吹くと揺れて、全体像を上手に撮影出来ないのです。

テキサス生まれの花ですが、日本では繁殖し過ぎて、雑草扱いされています。

この他白色、ピンク色等があります。

 

                         誓いの言葉                 皆さんは披露宴で読みませんでしたか?

私は自分たちで考えた文章を読みたかったのですが……全部姑に花筏!?

     まぁ過ぎたことです。みんな水に流しましょう!

せめて自分の葬儀だけは、私の好みのように、小さくても心のこもったものにして欲しいとケビンに頼んでいます!

                      誓い

  四十年目の結婚記念日に向かって、体調不良をもう少し改善。少なくともこれ以上悪化させないようにします。

無理をしない程度にリハビリも頑張って、また海外旅行に行きます。

逢いたい人には逢ったり、行きたかった所には行って悔いを残さないようにします。

 終活を計画的に進めます。具体的には、徐々に生活を縮小して行きます。特に荷物の処分をします。

          平成28年5月2日                         夢見るタンポポおばさん