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初代社長・松尾静麿と共に戦え!◆JALグループ内定取消し◆

2010-09-06 09:57:51 | 日記
こんにちは。

5日にmixiニュースでコメントしたことを
ブログでも改めて考えてみたいと思います。
今年もまた内定取消し企業が出てます。

※)
経営再建中の日本航空(JAL)のグループ会社が、パイロット訓練生として入社予定だった内定者26人に事実上の内定取り消しを言い渡していたことがわかった。(mixiニュースから)

「就職内定取消し」を言い渡された26人がどうしたらいいのか。
インスパイアで書きます。



◆最近の就活本から

※※

山田
『2008年の内定取り消し問題では、内定取り消しを通知された学生のほとんどが、そのまま受け入れたようでしたが。』

石渡
『私なら徹底抗戦しますね。「解雇手当ならびに損害賠償金」として、500万円を要求します。』


結論
内定のどの段階かにもよるが補償請求は可能。落ち込まずに行動を。

※※
石渡嶺司・常見陽平『ヤバイ就活』2009年 PHP研究所より


就活本で「(内定取消しには)企業と徹底的に戦え」
というアドバイスをストレートに主張しているものは
あんがい少ないのでここに紹介しました。

私も基本的に石渡さんと同じ意見です。
これは『戦うべき戦い』なのだと思います。

ただし戦い方は『世の中のために』やりましょう。
就活も再開せねばならないですからね。



◆伝説のJAL経営者:人と仕事への愛情


今回はJALのグループ会社の話ということで
JAL初代社長:松尾静麿(1903〜1972)のエピソードを紹介します。

※※

かって日本航空は、無事故をもって「天下に冠たり」の誇りをもっていた。
当時の社長松尾静麿は、家庭第一主義を説く変り種の名経営者だった。
変り種といったのは、そういうトップが少ないゆえである。


日本航空は、初めて日本人のパイロット・キャプテンが出たとき、
彼らを自動車で送迎するかどうかが重役会の議題になった。

ぜいたくだからやめた方がよいという意見が多かったが
松尾一人、賛意を表した。

「彼らが職務につくときは」
「会社の膨大な財産を預かる責任者であるばかりでなく」
「乗客の尊い生命まで自分の判断で守らなければならない」

「そういう重大な職務につく者が電車で汗まみれになって」
「疲れたからと不愉快な気持ちで仕事につくことがあってはならない」

「キャプテンだけは重役同様、車で送り迎えさせてもらいたい」

・・

営業収益一点張りで事故を起こし
逆に収益を大幅に低下させる愚かさはない。

人と仕事への愛情が事故を防ぐことを
いみじくも松尾社長は示している。

※※
邑井操「人望力」PHP文庫より


◆戦いには大義名分をつけて


社員・特にパイロットへの愛情を持った名経営者の
松尾静麿社長無きJALのグループ会社が犯した
今回のパイロット訓練生26名への内定取消しは

いかなる会社の都合があろうとも
パイロットを育てる愛情を失った経営陣の失態です。
経営の見通しも採用計画も甘かった。


空の安全を守るべき会社のパイロット採用ダッチロール
(蛇行運転:今回の採用判断)
は「公益的な観点からその姿勢を正すべき」ではないだろうか。

内定取り消しに対する26名はだた泣寝入りではなくて
自分自身への損害だけではなくて
この大義名分をかざして

「世の中のためにこそ徹底的に戦って欲しい」


◆就職活動の危機管理能力も実力


もし内定取消しに出合ったらどうするか?

会社側の精一杯の誠意(補償金)があるのなら素直に受け取って
もし誠意が感じられなければ徹底的に戦いましょう。

戦う時に一番強いのは
「自分の戦いは世の中のためになることなのだ」
という『戦いの大義名分』です。


私がJALの訓練生で内定取り消しに出合ったのなら
初代松尾静麿社長の話をモチーフに

『パイロットをないがしろにした愛情のない対応が続くなら』
『安全運行というJAL再生はありえない』

ということを延々と主張してみたい。


そして必要な戦いをする一方では
ただちに就職活動を再開しなければならないですよね。

これは就職部・ハローワークをどんどん巻き込んで
『救難信号』を出すのがいいです。
つまり『何とかして就職活動したいのです!』という
強いシグナルを絶えず発信するんです。


ここはもう粘り強い精神力が必要ですよ。


日本と地球の裏側の国で、岩盤崩落で地下に閉じ込められた
33名の作業員がじっと救出を待ち望んで耐えている姿と

パイロット訓練生の内定取り消し26名が、これから立ち向かう
再就職活動の困難さが重なり合ってしまうこのごろです。


生き残るために必要な戦いはひるまず戦おう!
そして希望を持って、今は時を待って耐えるのだ。

就職活動がんばろう。