連日の猛暑から一転して
今日の日本に台風が上陸してきました。
各地で被害がでています。
嵐のあとの晴れ間のように
災害を乗り越えていければいいですよね。
人生に付きまとう嵐の意味について
ちょっと書きますね。
◆イギリスの坂本龍馬、ネルソン提督
坂本龍馬が日本のヒーローであるように
ネルソン提督はイギリスのヒーローです。
トラファルガー海戦でイギリスを勝利に導いた提督です。
英語圏での人気は日本でいえば坂本龍馬並みなんですよ。
またロバート・サウジー著『ネルソン提督伝』は
司馬遼太郎『竜馬がゆく』と同じような存在です。
※
『ネルソン提督伝』に出てくる逸話を覚えておくと、
TOEIC点数よりも英語圏のコミュニケーションで
武器になるかもね!
◆1798年。ヴァンガード号の嵐の不運
1798年、ネルソンの乗ったヴァンガード号が艦隊を率いて
地中海を進んでいました。
ナポレオンのフランス艦隊を求めて出発した艦隊は、
5月20日夜半、突然の嵐に見舞われマストを損傷してしまいます。
※※
絶対に、ヴァンガード号が蒙った不運に
偶然のめぐり合わせなどという血のかよわない名前をつけてはならない。
これは全能の神様が、私の当たるべからざるほどの増上慢を諫めるために
遣わしてくれた災難なのだと、私は固く信じている。
・・
月曜の朝になって日が昇る頃になると、この誇れる男の艦にはマストすらなく、
艦隊の船はちりぢりばらばら、そして男自身悲嘆に暮れ果てていて、
フランスのたった一隻の憐然たるフリゲート艦ふぜいにもお近づき願いたくない
といったありさまだ
(注)ネルソン自身の手紙の文章による
・・・
まさにその同じ日に
フランスの艦隊がトゥーロン港を出港していたのだ。
艦隊が通過していったのは、ネルソンの小戦隊からほんの
数カイリのところであったにちがいない。
霧のかかった荒天になったおかげで助かったのである。
※※
ロバート・サウジー著(山本史郎訳)『ネルソン提督伝』原書房より
◆ネルソンの強運に見習おう
ネルソンの艦隊は、予期せぬ嵐で艦隊がばらばらになり
旗艦のヴァンガード号もマストが折れて自力で走行不能になりました。
ネルソンにとっては不運であったにもかかわらず
ネルソン自身はその不運を乗り越えるために
『与えられた試練であるのだから、そのように受け止めるべき』
として「積極的に不運の意味を肯定」しました。
結果として、この嵐はネルソン艦隊をフランスの大艦隊から
逃れさせることにつながりました。
ここでネルソン艦隊が助かったことが
その後にアブキール湾に停泊中のフランス艦隊を完璧に打ち破った
「ナイルの戦いの勝利」に結びついたといっても良いものです。
ネルソンがもし嵐の不運をただ「不運だとして嘆いていただけ」なら
どうだったのか?
縁起をかつぐ海の男たちにとって「不吉な予兆」というイメージが
蔓延すると戦いの士気も萎えるものですよね。ネルソンの毅然とした対応が
海の男(乗組員)に伝わっていったからからこそ・・
試練は乗り越えることを期待されている。
実は幸運を運ぶものの仮の姿である。
ネルソンを襲った嵐が、実はフランスからイギリス艦隊を助けたように。
明日もまだ日本の天候は回復しないようですが
災害を乗り越えていきましょう。人生の嵐にもね!
ではまた。
今日の日本に台風が上陸してきました。
各地で被害がでています。
嵐のあとの晴れ間のように
災害を乗り越えていければいいですよね。
人生に付きまとう嵐の意味について
ちょっと書きますね。
◆イギリスの坂本龍馬、ネルソン提督
坂本龍馬が日本のヒーローであるように
ネルソン提督はイギリスのヒーローです。
トラファルガー海戦でイギリスを勝利に導いた提督です。
英語圏での人気は日本でいえば坂本龍馬並みなんですよ。
またロバート・サウジー著『ネルソン提督伝』は
司馬遼太郎『竜馬がゆく』と同じような存在です。
※
『ネルソン提督伝』に出てくる逸話を覚えておくと、
TOEIC点数よりも英語圏のコミュニケーションで
武器になるかもね!
◆1798年。ヴァンガード号の嵐の不運
1798年、ネルソンの乗ったヴァンガード号が艦隊を率いて
地中海を進んでいました。
ナポレオンのフランス艦隊を求めて出発した艦隊は、
5月20日夜半、突然の嵐に見舞われマストを損傷してしまいます。
※※
絶対に、ヴァンガード号が蒙った不運に
偶然のめぐり合わせなどという血のかよわない名前をつけてはならない。
これは全能の神様が、私の当たるべからざるほどの増上慢を諫めるために
遣わしてくれた災難なのだと、私は固く信じている。
・・
月曜の朝になって日が昇る頃になると、この誇れる男の艦にはマストすらなく、
艦隊の船はちりぢりばらばら、そして男自身悲嘆に暮れ果てていて、
フランスのたった一隻の憐然たるフリゲート艦ふぜいにもお近づき願いたくない
といったありさまだ
(注)ネルソン自身の手紙の文章による
・・・
まさにその同じ日に
フランスの艦隊がトゥーロン港を出港していたのだ。
艦隊が通過していったのは、ネルソンの小戦隊からほんの
数カイリのところであったにちがいない。
霧のかかった荒天になったおかげで助かったのである。
※※
ロバート・サウジー著(山本史郎訳)『ネルソン提督伝』原書房より
◆ネルソンの強運に見習おう
ネルソンの艦隊は、予期せぬ嵐で艦隊がばらばらになり
旗艦のヴァンガード号もマストが折れて自力で走行不能になりました。
ネルソンにとっては不運であったにもかかわらず
ネルソン自身はその不運を乗り越えるために
『与えられた試練であるのだから、そのように受け止めるべき』
として「積極的に不運の意味を肯定」しました。
結果として、この嵐はネルソン艦隊をフランスの大艦隊から
逃れさせることにつながりました。
ここでネルソン艦隊が助かったことが
その後にアブキール湾に停泊中のフランス艦隊を完璧に打ち破った
「ナイルの戦いの勝利」に結びついたといっても良いものです。
ネルソンがもし嵐の不運をただ「不運だとして嘆いていただけ」なら
どうだったのか?
縁起をかつぐ海の男たちにとって「不吉な予兆」というイメージが
蔓延すると戦いの士気も萎えるものですよね。ネルソンの毅然とした対応が
海の男(乗組員)に伝わっていったからからこそ・・
試練は乗り越えることを期待されている。
実は幸運を運ぶものの仮の姿である。
ネルソンを襲った嵐が、実はフランスからイギリス艦隊を助けたように。
明日もまだ日本の天候は回復しないようですが
災害を乗り越えていきましょう。人生の嵐にもね!
ではまた。